- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344018259
感想・レビュー・書評
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夢の入り口は、いつだって少しの勘違いだ。
作家として表舞台に出ることを諦めた男
映画監督の夢を諦めた女
退職を決めた警察官
立て篭り犯人
人質
交渉人
3人が織りなす不思議な世界。
お笑いコントのようなテンポの良さで、ストーリーが転がってゆく。
思わず笑ってしまうシーンが何度もあった。
軽快で後味の良い小説だった。
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いや正直ちょっとなめてました!いい意味で期待を裏切られました。面白い!あとがきにもコント用に書かれたものらしく、登場人物のセリフもそれっぽいですけど、いやはや傑作です。結構大笑いしてしまいました(笑)本を読んで大笑いなんてあまり記憶にないのでびっくりです。読んでない方おススメします。ぜひ読んでみて下さい。
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芸人の小説だからと言われる部分を贔屓目に見ても楽しいお話でした!
『1番楽しい嘘が、1番正しい』 -
作家としてうまくいかず、ゴーストライターとしてしか認められなかった男が計画した立てこもり事件。
犯人、そしてその事件の人質、事件解決を求められた交渉人との物語。
それぞれの視点で物語が描かれ、最後の結末までおもしろおかしく導かれていくところがよかったです。
少しラストがあっけなかったかとも思いましたが、一気に読むことができるいい作品でした。
酷評されているような印象でしたが、そこまでいうほど悪いものではないと思います。 -
キングコング西野作の小説。
職もお金もなくやけくそになった主人公は、
人質をとり身代金を要求する事件を起こす。
が、人質の女は
ちょうど良かったと死を望む。
こんなはずじゃなかった…と次々に、
主人公の描いていたものとは全く違う展開が訪れる。
間違いや偶然が重なって、スピーディーにストーリーは有らぬ方向に進んでいく。
西野、面白いよ。
何より、
夢があってハッピーなのが良い。
アンジャッシュの渡部の小説も読みましたが、
それよりもよくできたお話でした! -
たった1日で読破しました。
奇想天外、予測不可能な物語の展開に、終始ハラハラさせられっぱなし!
使われている言葉の表現が面白かったです。 -
ゴーストライターの芥川は借金に苦しみ、人質たてこもり事件を企てる。古い一軒家に入り込み、人質にとったのは、押さえるのもやっとなほど、まるまる太った若い女。意外なことに、女は度を越した従順ぶりで、芥川を「犯人さん」と呼び、進んで自分の命を差し出してくる始末。だが、人質が死んだら、身代金がとれない!あせった芥川は、「犯人と人質の正しい関係」を築くため、必死に女を説得する。と、そこへ、髪にポマードをつけすぎた交渉人がやってきた、おかしな協力関係が生まれる。芥川のもくろみは、片っ端からうち崩され、勘違いはさらなる勘違いを呼び、もはや解決不能な難事件へと泥沼化する。
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大変おもしろかたです。コントでした。にまにましながら読んでしまった…。素晴らしい仕事でした西野さん!