魔女と金魚

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著者 : 中島桃果子
  • 幻冬舎 (2010年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344018426

魔女と金魚の感想・レビュー・書評

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  • ふわふわしてるけど悩みがあって、
    表紙に一目ぼれして買ったけど
    わたしのなかでお気に入りの1冊。
    ふぁんたじっくでかわいらしい作品でした。

  • 児童小説かと思ったらそうではなかった。こういう本を偶然つかむと不思議な気持ちになる。実はまだ私もコリコの街にいて、古ぼけた本屋の片隅にこの本は積まれていたんじゃないか。

    終始ファンタジックなギミックを凝らした世界に主人公の等身大の気持ちが溶け込む。東の蛇使いは自立しているはずなのに魔法少女めいていて、西北の魔女のような気概はない。
    ちっぽけな存在。いつもそこから始めなければならない。
    不安を希望へ変えていくしか。

    設定へのアイディアが溢れんばかりで、これが本当に児童小説だったら、きっと続編があるだろうにと惜しくなる。きっと含みのある終わり方自体、「私たち」が愛してきた魔法使いの物語そのものなのだろう。
    深夜のベッドでこっそりライトをつけて、子供の頃みたいに一息で読みました。こういう読書を愛していると思い出せた、素敵な時間でした。

  • 装丁に惹かれてジャケ買いした本でした。何の予備知識もなかったので、恋愛小説かな?と思ったら、まさかのファンタジー。でも、恋愛小説としてもかなり読めてしまう、不思議な作品。
    こんなに大人っぽいファンタジーもあるんだと驚きました。
    確かに、ハリー○ッターやロードオブザ○ングだけがファンタジーじゃありません。

    この「魔女と金魚」は世界観が良く作り込まれていて、すごくワクワクしました。舞台はアルカナアルカモ島で、正義と契りの町justice town や吊るされ男の町hanged man town(ここには刑務所があったりする)などタロットカードにちなんだ街が点在しています。ちゃんと可愛い島の地図が本の冒頭に載ってます。
    TVは無いけれど、その代わり池や水たまりなどの映し水がその役割を果たします。川は渋谷にあるウルトラビジョンのような存在。号外は水飴としてばらまかれ、貰った人はその水飴を持ち帰って水に溶かしてニュースを見る。男はモバイルを”水抜き”して浮気の証拠を隠滅する。そんな感じの世界観。
    すごくワクワクしませんか?

    主人公は魔女の鞠子(あえて和名なのも面白い)は恋に悩む魔女。
    悩みに関しては20代の日本人女性とまったく同じ。
    ジブリな世界観なのに、登場人物は現代人と変わらない。
    魔女でも、普通に元カレに押し倒されて葛藤することもあるし、予期せぬキスに思考を停止させたりする。魔女だって恋をする。

    ファンタジーと現代ドラマが絶妙に融合していてすごく面白かった。久しぶりにワクワクした本でした。

    本の続編、出ないかな。

    もう少しボリュームがあってもいいなぁと思い、★4としました。

  • 新しいジャンルの登場という印象です。小学生のころ夢中で読んだ魔法使いのお話のようでありながら、登場人物はみんな大人で、私たちと同じような大人の悩みを抱えている。
    ファンタジー好きの心をくすぐる地図なんかも心憎い。
    魔法使いものらしく、続編が出てシリーズ化すると面白そうなんだけどな。
    きっとこういう作品を求めている女子はたくさんいるはず!

  • 大人のファンタジー。不思議の世界で繰り広げられるのは、ワクワクドキドキの冒険ではなく、極めて人間的な愛憎劇だ。
    ちょっと突飛な諸々の設定が、とても魅力的。アイスクリームは夫婦しか食べられないとか。
    舞台はここではない、どこにもないファンタジー世界なのに、人の名前は繭子に要にオオサコにマドカ等と日本的。だからだろうか、この物語は鏡の世界のようだと思った。魔法によって感情も物事も誇張されるけれど、映し出されているのは現実世界なのではないかと。

  • 魔女!!
    ジャケット素敵!!

    って事で借りた本。
    日本?外国?まぜこぜの不思議ファンタジー。

    さくさく読めて、気持ちよし!

  • ーーーオトフリート=プロイスラーと、コリコの町で頑張るキキに絶対的に捧げた上で、ちょっとした魔法が使えたらよかったのにと思っているすべての女の子に捧ぐーーー


    この世界がすごく好きだ。
    ファンタジーなのに、魔女は恋に悩む。
    ままならない。
    カフェでコーヒーを飲みながら、あるいは部屋のソファでミルクティーを飲みながら、そんな時間に読む大人の「女の子」のための童話。

    誰か素敵なアニメーションにしてくれないかなぁ。

    「ああ誰か。『外は雨だね』という前に、泣いているのですかと、それすら訊かずに、そばに座って。」

  • 図書館で、表紙とタイトルに惹かれて手に取りましたが正解でした。

    ファンタジー要素と、現実味のある登場人物のバランスが好き。
    なにより舞台となっている街の描写が素敵。

    この同じ街が舞台の話があったら読みたい。

  • 現代劇とファンタジーのバランスが絶妙なかんじ。これがもうちょっと現代劇よりだったら途端に私の嫌いな大人の女がぐちぐちと自分の思いを吐露する小説になってたかも。続編もあったら読みたい。111204

  • 思ってたよりあっさりしていた。文章の可愛らしさと、舞台の雰囲気が好き。あとちょっと関係ないけど装丁デザインがものすごく好み。

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魔女と金魚の作品紹介

無色透明のビー玉の囁きを通して、街中の音を捨い、占いをして暮らしている魔女・繭子。浮気調査、失せもの探し、そして自分のままならない恋…。『蝶番』で第4回新潮エンターテインメント大賞を受賞した期待の新鋭、待望の書き下ろし。

魔女と金魚の文庫

魔女と金魚のKindle版

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