祈る時はいつもひとり〈下〉

  • 71人登録
  • 3.30評価
    • (3)
    • (11)
    • (19)
    • (2)
    • (2)
  • 13レビュー
著者 : 白川道
  • 幻冬舎 (2010年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344018594

祈る時はいつもひとり〈下〉の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • たまらない魅力がある

  • 香港返還前夜に暗躍する中国裏社会のグループ、戦前からアジアにまで勢力を伸ばしていた日本の右翼、仕手戦を仕掛ける株屋、欲に目がくらんだやくざなどなど様々な登場人物が入り乱れる中、失踪した友人を捜す主人公。酒、タバコ、女、高級車などハードボイルドそのものの小道具に嫌気もさすが話はとても面白かった。やはり昭和の作家だなあと思わされ、懐かしさも感じた。日本版ハードボイルドを読みたくなった方にはおすすめです。

  • この本、2010年に出版されているものの初出は1995年〜1997年の小説すばるということを最後に知った。大幅に加筆修正とのことですが。下巻は友人の消息にまつわる謎が少しずつほぐれ糸が結びついていく。話が面白くなって良かったです。ただ申し訳ないけれど、あまりに類型的なハードボイルドに最後までついてゆけなかった(泣)都心のホテル、夜景、ウィスキー、コーヒー、美しく聡明な女性。しょっ中タバコを吸っている主人公。シラケた気持ちになるのは言い過ぎでしょうか。すみません。時代としての隔たりを大いに感じたのがまず第一の感想。主人公がまとっている空気についていけなかったのは当時から今日まで、日本で世界で起こった数多くの大きな出来事に心揺さぶられ、自分の考え方、感じ方が大きく変化させられたせいだろう。年もとったしね。95〜97年当時にこの小説を読んでいたらどうだっただろう?きっと素直に主人公をかっこいいと思い、心酔しただろう。数々の事がらが繋がり、推理に道筋がついてゆく過程にしびれたことと思う。小説を読む時期、心境というのは本の印象を大きく左右してしまうなというのを実感した。

  • 3月-2。4.0点。
    香港の裏社会同士の抗争が絡みながら、裏切りやヤクザとの友情など、ぎゅっと詰まった下巻。
    ラストが、どうだろう。しょうがないのかな。上巻巻頭につながるから、この終わり方なのかな。
    白川節炸裂ってとこ。

  • 中香港の中国返還時代の2大勢力の裏社会と繋がる日本の会社、やくざ社会の中で昔一緒に仕手株仕事を一緒にしていた友人の失踪、先輩の不自然な死の調査の中で愛していく女性と翻弄されながら解明していくハードボイルド作品。最後はハッピーエンドで終わらず斜め読みだったが愛する女性を最後で亡くす切ない終わり方で著者の作品で多いストーリー。人間関係が複雑で少々疲れたが、まずまず。

  • 冒頭から結末は予想できたのですが、そこにいたるまでのストーリーラインが秀逸でした。
    長い話ですが冗長にならず、一気に読みました。

  • 白川本は、大体こんなかんじかな。

    ラストはなんとも言えないな。ハードボイルドだもんね。

  • 最終頁をチラ見したい気持ちを抑え読み終えた。ひょっとしてとも思ったけれど予想通り。白川さんの描く女性陣は趣味があうなぁとさくさくと頁がすすむ。純子さんの頬を染める回数の多さは気にならない。全体的な構図のややこしさが今ひとつ馴染めないところもあったけれどひきこまっれる本だった。

  • 雰囲気を味合うのが、自分の楽しみかたです。いなくなった人物を捜して、過去と対峙していくハードボイルド的展開。主人公は、脅されても命を狙われても誘惑されても、一度決めたら後には引きません。己の信条にのみ従い行動します。ここは素直にかっこいいなぁと酔うことです。ヤクザの永倉がよかった。

  • かっこいい!バブル崩壊以前に兜町に舞った伝説の仕手株「風」。その裏には、香港黒社会と日本のヤクザの影があった。と、書くと経済がらみのマフィアもののようだが、ちょっと違う。もつれた毛糸だまを少しずつほぐしていくようなミステリーとして楽しめました。伝説とともに謎の失踪を遂げた親友の行方を追う男(茂木)が主人公ですが、脇役陣もとても魅力的です。突然出会ってしまった親友の妹への想い。男を助ける粋な元カノ。男を付けまわすうち、友情が芽生える律儀なヤクザ(たこ焼きを分けてもらって、一宿一飯…って!)。これまでの白川作品でも感じたことだけれど、本当の悪役がいないというか、どの悪役にも救いがあるというか。荒っぽい(やくざっぽい)作品にもいつも純愛が潜んでいるのが好きです。痛快ハードボイルド&切ない大人のロマンス、そんな少し古いニオイの言葉がピッタリの作品でした。

全13件中 1 - 10件を表示

白川道の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

祈る時はいつもひとり〈下〉を本棚に「読みたい」で登録しているひと

祈る時はいつもひとり〈下〉を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

祈る時はいつもひとり〈下〉を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

祈る時はいつもひとり〈下〉はこんな本です

祈る時はいつもひとり〈下〉の文庫

祈る時はいつもひとり〈下〉のKindle版

ツイートする