タナボタ!

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344018600

感想・レビュー・書評

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  • 1

  • 議員の数は減らすべきだ。

  • 豊後高田市立図書館

  •  衆議院選挙の比例代表で当選した若者から、政治の世界のいいかげんさとか、適当さを描いた作品。軽く読めるけど、ところどころ、だれの台詞なのか、わからない箇所があって混乱する。 主人公が最後に議員立法で成立させようとしているものも、明らかに身内を優遇するためのもので、とても正義とはいえない。

  • 民主党絵の政権交代時の選挙で棚からぼた餅式に比例で当選した議員をイメージしている小説。選挙の事ばかり考える国会議員とそれにおもねる完了、議員のお手盛り手当の事など、なかなか考えさせられる内容だった。主人公は元暴走族だが、あるきっかけで外国人看護師の試験制度に疑問を持ち勉強をし出す。彼を党の指示に埋め込ませようとする勢力や、国会での否決を予想してあまり法案作りに協力したくない官僚などがいる一方、国を思う人々もちらほらいて救われる思いもした。

    もっと大活躍してもらいたいところで小説は終わってしまったので、星は四つにする。

  • この、作者らしからぬ軽いタッチの政治小説。面白かった。

  • 衆議院選挙の議員公募に応じて当選した元フリーター。
    現存の議員を彷彿とさせる登場人物たち。

    普段感じている国政への不満が、実は本当にそうであったのかと打ちひしがれる思いで読んだ。

    消費税を上げる前に議員特権は廃止すべきだよね。

  • よくある展開の話ではあるが、ストレートな分、読みやすい。こういうのもたまには良いかな。

  • すごく面白いんですけど…!?
    27歳のプータローがタナボタ式に衆議院議員になってしまったところから始まる物語ですが、大場大志は愚かじゃないよね。
    議員が多過ぎる、衆愚政治だとばっさり言い切り全く保身を考えない大志の姿勢に好感を持てる。
    新人議員の生活なんて全く知らなくて、その収入・運営から秘書の待遇・給与まで初めて知る話ばかり。タイトルからコミカルな印象を受けて読み始めたけど、失政を手厳しく批判したり議員数を半分にしろと主張していたり、読み応えがあった。

    官僚の原岡くんも好き。賢い人が胸を張って国のために働ける日本を、大志君どうか実現させて下さい…。
    ところで文庫化したらしいけど続編はないのか!?

  • かんたんな内容で、読みやすい、政治小説。

  • 衆議院の総選挙。
    比例代表の末席に名を連ねていたフリーターが、党の勢いに乗って、
    ぎりぎり当選・・・。

    フリーターから一気に国会議員に華麗なる転進。

    しかし、国政を取り仕切る議員になったとはいえ、実際は、
    国会の評決の際の1票としての存在・・・。

    党からは次の選挙のことだけを考えるように言われ、地元周りをするが、
    違和感を感じつつ議員として行動していく・・・。

    そんな中、あることを切欠に事を起こし新人議員らしからぬ活躍をしていく・・・。

    読み終えると心地よい爽快感のある作品です。

    片や現実とは言うと、駆け引きという衣に身をまとった揚げ足の取り合いに
    終始して、本当にこの国の10年後、20年後を見据えている政治家が
    どれだけいるのかな?と思ってしまう状態です。

    あまり公の場で政治の話を書きたくは無いのですが、
    与党時代に”ばら撒き”をしていたのに野党になると”ばら撒き”は
    良くないという政党がいたり、国難の事態をも”駆け引き”の道具とする
    政治家がいたり・・・。

    この国を良い方向に導こうとする政治家はいないのでしょうか?

    選挙の時だけ、民衆に頭を下げて、当選すれば民衆を”票田”としかみていない
    政治家しかいないように思えてしまうのは私だけなんでしょうか?

    震災復興にお金が必要なのはわかります。
    だから、マニフェストは実行しません(実行できません)は、
    有権者をバカにしていないか?と思ってしまいます。

    子ども手当てにしたって、扶養控除を廃止して、その代わりの支給です。

    子ども手当てだけ廃止して、扶養控除を戻さなければ、単なる増税でしかなくなる。

    今回の震災で20兆円以上の被害額があり、時限措置の増税でまかなったり、一部の予算を
    削減して補填するという報道があるもの事実・・・。

    時限措置の増税は恐らく、ガソリン税のように期限がくれば延長されることでしょう。

    それなのに、なぜ、数百兆円に上るといわれる日本が保有する米国債を取り崩さない?

    世界経済が混乱するから?国内が混乱しているのに?
    それとも、大国からの圧力?

    国民の負担無く、復興費用を効率よく得る手段ではないのかなと思うのは、
    私だけでしょうか?

    仮に、復興費用を賄うために消費税を上げれば、税収は上がるかもしれませんが、
    ただでさえ、復興・再建のために負担の大きい被災者の生活が苦しくなるのも事実。

    税収増だけではなく、国が持つ資産を有効活用して復興費用を捻出してもらいたいものですね。
    ・・・国の資産は、政治家や官僚のモノではなく国民の資産なのですから。

    誰がなっても同じように代わり映えしない国家元首ではなく、
    10年先、20年先を見据え、目標を明確に打ち出して国民をリードしていく政治家は
    いないものかなぁ~。

    などと普段考えないことを考えさせられてしまう一冊です。

  • 日ごろから議員と名のつく職業の必要性に疑問をもちその弊害を感じていた者として、そうだ!そうだ!と頷くことが多かった。たなぼたしきに衆議院議員になってしまったフリーターの大場大志が感じる優遇されている議員のあり方には怒りさえ感じる。実在する議員と似通っている登場人物にも笑えた。後半の外国人の介護士資格取得の不条理さに立ち向かっていく大場大志に少し救われる思いになった。

  • はっきり言って物語としてはもうひとつ、まぁありきたりな感じかな、でも愚民国家と言われるのは分かる。

  • 続きが気になりました。

  • 比例区で衆院選に「タナボタ」当選してしまった元プータローによる政治批判。
    どこかで聞いたことのあるような人物に出来事。
    社会や政治の知識はないが、正義感のある正直な主人公が奮闘する、ドラマで見た事があるような話。
    サラッと読めて読了感もマル。

  • まさか自分が当選するなんて、と文字通りタナボタで国会議員の職を手に入れた、元プータロー大場大志。
    彼のいい意味での庶民感覚が政治の裏側を暴いていく。
    でも、これは小説の世界だからできること、実際はきっと無理、と冷めた視線の自分もいる。
    だからか、だんだん成長していく大志とは逆に、現実の政治を思うと読後高揚できなかった。
    これじゃ政治家の思うつぼかもね。

  • 前の郵政民営化を問た選挙での自民党圧勝や、先の政権交代選挙での民主党圧勝、そして参院選での自民党勝利とめまぐるしい変化に嫌気がさしているあなたは、正常でありと同時に、この状況を招いた加害者でもあるという事です。議員さんにも色々いますし、官僚にもそうでしょう。ましてや、正義の味方であるはずの検察官迄が証拠を捏造する時代です。もう、なんでも有りでしょう。次の選挙には投票に行って、真面目に考えた一票をいれなくては。と思いを新たにする本です。

  • 昨日読了。フィクションです。だけど、国民の多くが普通に願っているあり様だと思います。政治家と呼ばれる先生方、一読を・・・・。鼻で笑われるかネェ?

  • 20100909

  • どこかで聞いた事のある人物たちが多数出てきます(苦笑)
    まさかの政権交代で、プータローだった主人公がなんと国会議員(衆議院議員)の比例代表で当選しちゃいます。
    政治のことなんか何も知らない主人公。
    政治家としての自覚もないまま、流されるように生きていくのですが、議員として曲がりなりにも政権に関わっていくと、内側からいろんなものが見えてきます。
    そんな主人公が、ヤンキー仲間から頼まれたことを新人議員ながら突き進めていくうちと、先輩議員、大物幹事長など様々な人々を巻き込み、この国の恥部に触れていくことになる。
    これからの彼の活躍を期待します!

  • 元プータローの新人国会議員の奮闘記。
    確かに、言いたい事はもっともなんだけど、著者の政治家に対する苦言をとうとうと聞かされている様な、もうお腹いっぱいな気分にさせられる一冊。
    素人議員の話なら、池井戸潤の「民王」の方が断然おすすめ。

  • 「失政は、殺人よりも遙かに重罪だ---。」

    プータロウの主人公は、収入を得るためわらにもすがるつもりで、衆議院候補者の募集に応募し、政権交代を伴う雪崩的勝利で、比例名簿の絶望的順位にもかかわらず当選してしまう。
    こんな楽な仕事はないと惚けていたけど、悪友仲間や家族など「庶民」の感覚から、今の政治はおかしいと気づき行動を起こすのだ。

    高島哲夫には、外れはないと思っていたけれど、今回もたっぷり楽しめました。
    理科系の出身だから、科学の関係のない分野でおもしろいモノを書いてくれると、この先がさらに楽しみです。もちろん、理科系なりの緻密な作品も大好きです。

    本書は、荻原浩の雰囲気があるように思った。(思うのは私のかってなので...)

  • 購入した日:2010/07/24
    開始した日:2010/08/08
    読了した日:2010/08/08


    どこかで聞いたことがあるような設定。

    ある1点の政策について
    話が展開するが、やっぱり
    もっと骨太であって欲しかった。

    続編読みたいなー。

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著者プロフィール

一九四九年、岡山県玉野市生まれ。九四年「メルト・ダウン」で第1回小説現代推理新人賞、九九年「イントゥルーダー」で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞を受賞。他に『ダーティー・ユー』『ミッドナイトイーグル』『M8』『TSUNAMI津波』『東京大洪水』『風をつかまえて』『乱神』『衆愚の果て』『首都感染』『首都崩壊』『富士山噴火』『日本核武装』『神童』『ハリケーン』『官邸襲撃』『紅い砂』『決戦は日曜日』など著書多数

「2022年 『落葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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