どうしても嫌いな人: す-ちゃんの決心

著者 :
  • 幻冬舎 (2010年8月1日発売)
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感想 : 267
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344018761

感想・レビュー・書評

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  • 過去シリーズも読みましたが、その上で…

    すーちゃんが過去作品の中で頑張っていた姿が印象に残っていたので、最後いきなり有給入れて出勤しなくなったり、碌に引き継ぎもしないで辞めていく、その展開は想定外でした。
    『それほどまでにイヤになっていた』ともとれるかもしれないけど、私的にはがっかり感の方が強かったです。30代でお店を任せられる人のやる事とは正直思えなかった…まぁフィクションですが(笑)
    やっぱり世の中逃げるが勝ち、なのかなぁって気もしてしまって…

    そういった点で、読後感はあまり良くなかったです。

  • 益田ミリさん作品2冊目。

    向井さんがどーーーしても嫌いで、(言葉は悪いけど)読んでて胸糞悪くてどうしようかと思った。
    でもこういう人って本当にいるよなぁ…

    嫌いな人の機嫌ばかりうかがっていると、知らないうちに神経がすり減っていくし、愛想笑いしかできない自分も嫌になってくる。
    でもそんなことが、自分だけじゃなくて誰かにもあると思うとそれだけで少し救われる。

    最後はすーちゃんが仕事を辞める決心をしてくれて、私まで心がスーッとしました。

    すーちゃんのお母さんの
    「あんたのためだったらお母さん、何回でも死んであげるが」
    という言葉があったかくて優しくて涙が出た。
    いつか私もこんなお母さんになれるんだろうか。

  • (2011/1/29 Yahho!)
    これもまた、メインの読書の合間用に借りたのですが、手にした途端に読んでしまいした。
    読むと言っても、これはマンガonlyなので、読み終わるまでそう時間はかからないのですが…
    それから、貸出期間に何度も見ていました。

    “すーちゃんシリーズ” の最新作です。 私には 「ほしいものはなんですか?」 に2作目です。
    順番に読んだほうがいいかな~とも思っていたんですけどね。 そんなに気にしなくてもいい本だし (*´―`*)

    すーちゃんは、36歳の独身で、カフェの店長さんです。 店長っていっても、オーナーではありません。
    職場の人たちとも、上司として上手に対応しています。
    お店の女の子 : 店長~ ちょっといいですか
    すーちゃん  : どした?
    この、「どした?」 の言葉で、いい雰囲気の職場なんだと想像できるし、上司として信頼されている様子が
    わかりますね。

    最初から、すーちゃんの嫌いな人が明かされてはいません。
    いくつかのエピソードや、人を嫌いと思っている自分が嫌だと悩んでいる様子が書かれた後に明かされます。
    今、あたしが嫌いな人って、この女です

    独り暮らしの自分の部屋で膝を抱えて辞書を開いて、「嫌い」 の意味を調べていたり、徐々に寝っころがっていく
    様子など、細かい部分までこのゆる~い絵で表わされています。
    嫌いな人を慕っている人も嫌いと思う自分の心がねじれていく感じとか、「うん。そうだよね~」 とか、共感出来る
    ことばかり。

    サブタイトルの 「すーちゃんの決心」
    心の中がねじれてからまって
    「だんごむすびになりそう」
    きついきついだんご結びになったら
    「自分で」 「ほどけなくなんないかな」
    疲れ果てたすーちゃんは、
    辞めよ
    仕事、もう辞めよ
    そう決心した時、久しぶりに花の香りに気がつきます。 (ロウバイの花)

    もう一人、すーちゃんのいとこのあかねの “決心” もサイドストーリーとして描かれていました。
    職場への不満、家族のこと、彼氏の些細な行動、待ちに待った結婚。 あかねも自分で答えを出します。

    益田ミリさん、もうお気に入りの作家さんの仲間入りです (*^-^)/\(*^-^*)/\(^-^* )

  • ほんとに現実に嫌いな人がいる時に読むと、嫌な気持ちが増幅されてしまう。
    彼女たちのような解決方法が取れない立場だとなおさら。
    増幅された分、解決できない現実がつらくなります。
    嫌いな人が現実にいる方には日曜日の夜に読むのはオススメできないです。

    解決できたあとで読むなら、客観的に読めるとおもいます。自分も。

  • 逃げはいけないと教えられてきたけれど、自分が追いつめられてどうしようもなくなったら、逃げるという選択もありなんだなと思えた。
    悩み苦しんだ末逃げるのなら、誰かに何かを言われたとしてもしょうがないと思えるのだろう。
    次の仕事を見つけるのは逃げるために大切なことだ。

  • ああ、わかるなあと共感できることがあった。
    益田ミリさんの本は、絵がシンプルで好き。
    すらすら読めるし内容も親近感のわくものが
    多いので、もっと読んだことがない他の本も
    読んでみたいと思う。

  • 「嫌いな人」を相手にしない、気にしないことが出来ればいいけど、それが出来ないなら「どうしても嫌いな人」なんだよね。

    私はすーちゃんの選択を、激しく支持します。
    体や心(精神)を壊す前に、逃げ出すのは生き物として正しい選択です。
    私たちはまず、生きなきゃならない。生活の糧を得る方法を変えることで、うつ病や自殺の危険から逃れられるなら、逃れた方がいいに決まっています。

  • シリーズ通して読んでいますが、今回のはちょっと読後感が悪く感じました。登場人物全員それぞれ、なんか嫌な感じ…

  • 嫌いな人にどんな嫌味を言われても、大人の対応で乗りきってきたすーちゃん。それに耐えきれなくなった自分を肯定する姿は、今同じ悩みを抱えている人にとっては勇気を与えてくれると思う。

  • 再読。"どうしても嫌いな人"で1冊の本になるとは!

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。イラストレーター。主な著書に『欲しいものはなんですか?』『みちこさん英語をやりなおす』『そう書いてあった』『今日の人生』『しあわせしりとり』『すーちゃん』シリーズ、『マリコ、うまくいくよ』『僕の姉ちゃん』シリーズ、『スナック キズツキ』『ツユクサナツコの一生』『ヒトミさんの恋』『ランチの時間』等がある。

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