どうしても嫌いな人: す-ちゃんの決心

著者 :
  • 幻冬舎 (2010年8月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344018761

感想・レビュー・書評

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  • (2011/1/29 Yahho!)
    これもまた、メインの読書の合間用に借りたのですが、手にした途端に読んでしまいした。
    読むと言っても、これはマンガonlyなので、読み終わるまでそう時間はかからないのですが…
    それから、貸出期間に何度も見ていました。

    “すーちゃんシリーズ” の最新作です。 私には 「ほしいものはなんですか?」 に2作目です。
    順番に読んだほうがいいかな~とも思っていたんですけどね。 そんなに気にしなくてもいい本だし (*´―`*)

    すーちゃんは、36歳の独身で、カフェの店長さんです。 店長っていっても、オーナーではありません。
    職場の人たちとも、上司として上手に対応しています。
    お店の女の子 : 店長~ ちょっといいですか
    すーちゃん  : どした?
    この、「どした?」 の言葉で、いい雰囲気の職場なんだと想像できるし、上司として信頼されている様子が
    わかりますね。

    最初から、すーちゃんの嫌いな人が明かされてはいません。
    いくつかのエピソードや、人を嫌いと思っている自分が嫌だと悩んでいる様子が書かれた後に明かされます。
    今、あたしが嫌いな人って、この女です

    独り暮らしの自分の部屋で膝を抱えて辞書を開いて、「嫌い」 の意味を調べていたり、徐々に寝っころがっていく
    様子など、細かい部分までこのゆる~い絵で表わされています。
    嫌いな人を慕っている人も嫌いと思う自分の心がねじれていく感じとか、「うん。そうだよね~」 とか、共感出来る
    ことばかり。

    サブタイトルの 「すーちゃんの決心」
    心の中がねじれてからまって
    「だんごむすびになりそう」
    きついきついだんご結びになったら
    「自分で」 「ほどけなくなんないかな」
    疲れ果てたすーちゃんは、
    辞めよ
    仕事、もう辞めよ
    そう決心した時、久しぶりに花の香りに気がつきます。 (ロウバイの花)

    もう一人、すーちゃんのいとこのあかねの “決心” もサイドストーリーとして描かれていました。
    職場への不満、家族のこと、彼氏の些細な行動、待ちに待った結婚。 あかねも自分で答えを出します。

    益田ミリさん、もうお気に入りの作家さんの仲間入りです (*^-^)/\(*^-^*)/\(^-^* )

  • 「嫌いな人」を相手にしない、気にしないことが出来ればいいけど、それが出来ないなら「どうしても嫌いな人」なんだよね。

    私はすーちゃんの選択を、激しく支持します。
    体や心(精神)を壊す前に、逃げ出すのは生き物として正しい選択です。
    私たちはまず、生きなきゃならない。生活の糧を得る方法を変えることで、うつ病や自殺の危険から逃れられるなら、逃れた方がいいに決まっています。

  • どうしても嫌いな人のために、自分が我慢したり、眠れなくなったことがある。だから、この本を手に取った。
    どうしても嫌いな人のために、我慢したり、波風をたてないように配慮したりを続けていたら、いつか自分がダメになってしまう。
    逃げることは悪いことではない。
    すーちゃんは、よく頑張ったよね。
    すーちゃんのお母さんの言葉も優しさにあふれていた。

  • こちらはマイブームの益田ミリさんの作品。ただしマンガだったとは知らずに手に入れました。マンガなので本当にあっという間に読めてしまう。

    嫌いな人
    という題名からしてセンシティブな内容だが、全てに共感、納得、すーちゃんと同じように心がヒリヒリしてしまった。
    そしてラストは田舎のお母さん登場、、
    いくつになっても親子っていいな。

  • すーちゃんの嫌いな人
    あかねちゃんの嫌いなこと
    とっても頷けた。嫌だなって思う人いるけどなんとなく付き合っていらいらして家に帰って自分に腹立てて。すーちゃんの嫌いは本当に辛いなって思った。
    すーちゃんシリーズ初めて読むけどすーちゃん、素敵な人で良かった。

  • すごく共感。なんか、こういう相手っているよね。いちいち、言動が心をざわざわとさせて、地味に長く心にとどまってしまう。同じような言葉を言われても、心が波立たない相手もいるのに、どうしてこの人だと、こんな小さなことでイライラさせられるんだろう、って。そう、タイトル通り「どうしても嫌いな人」なんだよね。うん、嫌いな人。

    嫌いって言っちゃいけない、嫌いって思う自分が未熟。嫌な気持ちはプラス言葉に変換しよう。
    そんな風に思っても、もやもやした気持ちがずっと心の中にあって、認めてあげないことで、小さなとげになって、自分の心を傷つけ続け、気が付いたら大きな傷に、ってことがある。
    もうそうなってくると、自分の心身を守るためにも、健全でいるためにも、嫌いなんだ、受け入れられないんだ、って認めて、距離を置いた方がいい。前向き変換しているエネルギーと時間がもったいない!

    ミリさんのこのイラストと淡々と進む感じのおかげで、なんか、そんなもやもや、自分の中の拒否感、認めてあげてもいいんだなぁ、と楽な気持ちになった。

  • 泣けた。
    なんか泣けた。
    気持ちの深いところからの涙。

  • シンプルな考え方を見習いたい。

  • 読んでて、すっきり!

  • いる。
    どうしても嫌いで、苦手で、できれば関わりたくないって思う人。
    そういう、「あるある」ってキモチ、すーちゃんとなら分かち合える気がする。

著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。イラストレーター。主な著書に『欲しいものはなんですか?』『みちこさん英語をやりなおす』『そう書いてあった』『今日の人生』『しあわせしりとり』『すーちゃん』シリーズ、『マリコ、うまくいくよ』『僕の姉ちゃん』シリーズ、『スナック キズツキ』『ツユクサナツコの一生』『ヒトミさんの恋』『ランチの時間』等がある。

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