- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344018853
作品紹介・あらすじ
ワーキングプア、無縁社会、孤独死、引きこもり、自殺者年間3万人超など、気がつけば世界はとてつもなく残酷。だが、「やればできる」という自己啓発では、この残酷な世界を生き延びることはできない。必要なのは、「やってもできない」という事実を受け入れ、それでも幸福を手に入れる、新しい成功哲学である。
感想・レビュー・書評
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日本の労働市場を端的に表した指南書
意外と的を射てゐておもしろい。日本の経済停滞の原因であるメンバーシップ型雇用がいまだ存知してゐることに、おどろきを禁じえない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても素晴らしい本なのですが、要約動画を見て読んだ気になっている人が浅いコメントを書いているので少しポカンとしてしまった
ちゃんと読んでね -
岡田斗司夫さんが「影響を受けた」と公言する橘玲さんの本を初めて手に取った。震災前の本なので流石に目新しい主張はないが、「日本人ならではの認知バイアス」が数多く説かれている。この「自分で築いた自分を閉じ込める檻」から解き放たれるためには、まず知ることが一歩目だ。橘玲さんの「(日本人)」という本も読んでみたくなった。
本書で紹介されていた山岸俊男さんの「安心社会から信頼社会へ(99年)」と、ジェイコブズさんの「市場の倫理、統治の倫理(03年)」は00年代に何度も読んだ。BtoBプラットフォームを志向するならバイブル的存在だ。「市場の倫理(あるいは信頼社会)」を実現するために今でも血肉になっている。 -
橘氏の主張は、2行で表せると冒頭に記載されているが、読まないと分からない。
伽藍を捨ててバザールに迎え。
恐竜の尻尾の中に頭を探せ。
サラリーマンから個人事業主となって、ロングテールの市場の中で自分の特性が活かせるニッチな領域を選べということである。 -
超面白かった…!自己啓発本のように自分は変えられない…それでもこの世界をどう生きるのかを学べる。情報量が多いけど見解が面白く読みますい◎分厚いのにすぐ読み終えた。
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現実世界の残酷な真実を様々なデータととまに紹介し、今の資本主義情報社会でどのように立ち回ればよいのか、シンプルな答えにたどり着くまでの議論を展開する。
結論はいたってシンプルで、その過程もとても納得できるものだった。 -
努力すれば報われるというのは幻想。勝間vs香山論争や、今までの実験や実証例をもとに書いていた。結論としては、この世が残酷だということはわかっていただろうということ。でもお金があればあるほど幸せでもないのだから、自分の好きなことを見つけてそれなりに生きろってことかな。
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本当に参考になった
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題名と内容が一致していない感じ。
いろいろな話題が展開される。動物的な人間の行動、今の時代の問題点、等々。
1つのテーマに向かって話題が展開していて、最後にそのメッセージに集結する感じがしない本だった。
最終的に言いたい事はこれかな?「自分の好きなことをして生きて良いが、収益を得る方法は自分で作り上げないといけない。(バイク便等は好きなことをしているようだが、体壊して続けられなくなる)」
大きな歯車のなかで何も考えずに働くように教育され、時代が変わりつつあるのに自分で稼ぐ手立てを見つけることができなくて困っている人がたくさんいると思うのだが、その解決策にはこの本はならなかった。