ダブル

著者 :
  • 幻冬舎
3.37
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本棚登録 : 177
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344018891

感想・レビュー・書評

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  • 新型ドラッグの卸しにより急成長を遂げたマフィア組織で、刈田は武闘派として暗躍していた。しかし、最愛の弟を守るために組織の掟を破ったことから、ボスの神宮によって、弟と元恋人を惨殺されてしまう。刈田は復讐を誓い、警察と手を組み、古巣に舞い戻ることを決意する。

    この手の作品はスカッとする。
    悪者がどんどん出てきて、銃でドンパチ撃たれ、おまけにグレネードランチャーまでぶっ放す。
    男臭くならないように美人も登場させて、ストーリーも単純明快で気軽に読める。

  • ハードボイルドで面白かったが心情描写が今ひとつのようにも感じた。

  • 虐待や暴行など、過酷なシーンが多いものの、読み進めてしまうパワーがある。
    知恵と技術を駆使した、格闘シーンが、ノンストップで続く。
    死と紙一重のスリルと、苛烈な勢力争いが重なり、怒涛の展開。
    新しい生き方ができるといい。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-662e.html

  • ハードボイルド。弟と元彼女を殺したボスに、顔貌や声を変えて再び組織に戻り復讐をする。

  • 姿形を変えて復讐の為にかつて自分が所属した組織に舞い戻った男。設定としてはありがちな潜入捜査もの。主人公兄弟の背景は目を背けたくなるほど描かれているが、謎めいた敵役の詳細は曖昧なままで少々物足りない。自分の何気ない所作でかつての友人に素性がバレてしまうなど、これまたありがちだけど切ない場面も良かった。デビュー作ほどのインパクトには欠けるものの、希望の持てるラストは悪くなかった。

  •  この作家の本は、デビュー作の『果てしなき渇き』を読んだことがある。面白かったし、新人らしからぬうまさに舌を巻いたが、あまりの後味の悪さにげんなりした覚えがある。

     が、長編第4作となる本書は、『果てしなき渇き』に比べれば一般受けする正統派エンタテインメントで、読後感も悪くない。とはいえ、相変わらずどぎついバイオレンス満載なのだが……。

     一度は犯罪組織を追われた主人公が、手術で顔を変え、別人になりすまして組織に舞い戻り、組織のドンの命を狙う物語。
     手術で顔を変えるというと、ジョン・ウーの『フェイス/オフ』を思い浮かべる向きもあろうが、あそこまで荒唐無稽ではなく、むしろ馳星周の暗黒小説に近い世界が展開される。

     二転三転するスピーディーな展開、テンポよくたたみかけるアクション描写、主要登場人物のキャラ立ちが素晴らしく、一気に読み終えずにはいられない吸引力がある。
     ハリウッド産アクション映画的というか、劇画的というか……。深みもなければ、読み終えたあとにずしりと残る感動もないけれど、つかの間の娯楽としてはたいへんハイクオリティー。

     読みながら、「この人にこういう小説が書けるのなら、馳星周はもういらないな」と思った。「余計なお世話」な感想ではあるけれど……。

  • 好きな作家さんの過去作品探訪。弟と元恋人を殺したかつてのボスに復讐を試みる主人公。復讐に生きるのか暴力の中で生きるのか…、主人公の葛藤が興味深い。全編暴力の嵐でこの作者さんを連続して読むのはちと疲れたが、息を呑むストーリー、希望の光さすエピローグは完成度高し。

  • のっけからの暴力に
    読み進む気にならず
    最初の方で断念

  • 毎度このパターンか・・・

  • 殺された弟と元恋人の復讐のために、顔貌を変え、かつて自分が所属していたドラッグ密売組織に潜入する。

    私好みのハードボイルド。面白かった。主人公自身が警察の潜入員であるが、組織の内外に敵対組織の内通者、麻取の潜入捜査員、警察組織への内通者など、あらゆる裏切り者がいて、しかも、組織のボスの神宮まで陰に潜んでいる始末。誰が一体誰なのか、手に汗握る展開で最後まで一気読み。いい意味で別人になりきれない主人公も憎めないし、主人公を潜入員に仕立て上げる女刑事も格好良くてイイ。特に深町作品で描かれる女刑事は、八神瑛子を始めとして、皆格好良くて好みデス。

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著者プロフィール

1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。同作は14年『渇き。』として映画化、話題となる。11年『アウトバーン』に始まる「八神瑛子」シリーズが40万部を突破。著書に『卑怯者の流儀』『探偵は女手ひとつ』など多数。

「2022年 『天国の修羅たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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