悪名の棺―笹川良一伝

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著者 : 工藤美代子
  • 幻冬舎 (2010年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344019027

悪名の棺―笹川良一伝の感想・レビュー・書評

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    笹川良一

  • 笹川良一といえばA級戦犯でギャンブルの胴元。一日一善のおじさん。そんなイメージしかありませんでした。
    読み進んでいくと、そのイメージはガラガラと崩れていきます。
    まだまだボランティア活動に対して偏見がある日本。「売名行為」と言う言葉で片付けてしまうのはいかがなものか。
    誰かに援助してもらって活動するのではなく、自分で稼いだお金で活動する。人に何か言われる必要があるものか。
    もちろん強引さ、その強さがときに人の反感を買ってしまったのでしょう。しかし信念を貫いた人。肝の据わり方が違います。
    そりゃあ、女性がほっとかないよね。数々の女性遍歴も妙に納得してしまいました。

  •  ステレオ・タイプな見方を切り崩した。その点は素晴らしい。極端な性格であることも、よく描かれている。
     彼が世間の批判に対して、馬耳東風のスタンスを取れたことの豊かさ。
     ただ、もう少し何か隠されていないか?そんな興味も湧く。

     
     

  • 「戸締まり用心火の用心」のキャッチコピーのCMが一番印象になる笹川氏です。
    氏のバックグラウンドを殆ど知らずに、CMを見て育ってきた私でしたが、本作を読んで納得させられる部分gあ非常に大きかった。
    船の科学館には大きな日章旗が掲げられていること、東京裁判の事、そして何よりこの国の事を考えておられたのだということ。

  • 子供の時に、見た意図のわからない「一日一善」とかいっているなんか大物そうなじいさん。という印象。そして、後に知る、日本の黒幕、ファシスト、といろいろな悪評のある大物であるとともに、地元が茨木ということで親近感も覚えて興味のあった人物の話。

    ダークな部分も多く書き手によっては、すごく内容のかわりそうな内容だけど、この筆者は笹川良一寄りの内容だなという印象。

    どのようにして「日本の黒幕」と言われるくらいになっていったのか知りたかったけど、これでは大正昭和初期に相場で莫大にもうけた財力をテコにということしかわからんかった。

    金は莫大にもってたのに、水や紙を異常に倹約してるとか昭和っぽいなとか思った。


    人物としては以前興味がある。
    ただ、こういう歴史になるには新しすぎて、色々黒い噂もあり、それにお世話になったであろう人がまだまだ存命であると内容もどうしてもぼやけてしまうのだろう。
    という意味で本としての評価は★3つで。

  • 今一気に読んでいます、私の祖父も大正時代に馬族に憧れ16で満州へ赴いたそうです。この祖父も自分の事は何一話さず鬼籍に入りました。
    笹川さんと同じで明治の生れ、大陸を歩き回り、戦時中の海軍から終戦後は市会議員を一期やった以外は不明な事ばかりでした。
    この祖父の人生をいつか書き記したい、そう思いながら読みはじめています。

  • 我が世代にとっては、♪戸締り用心火の用心の歌とともに「一日一膳」を唱える日本船舶振興会のじいさんである。右翼、ドン、フィクサー、A級戦犯、胴元。常にそうした言葉がまとわりつくから、表は慈善事業家ながら裏は日本の黒幕であろうと思ってきた。ところが、元より裕福な家庭に育ち、カネは貯めずに惜しげもなく人のために使う。厳しい母のしつけを守り、日常生活は過ぎるほどの倹約で、粗食だし風呂の水は半分しか溜めない。他人に裏切られようとも、よくもそこまで堪えられるなと呆れるほど恨みを表さない。

  • 凄まじい人生‼この言葉に尽きる。
    明治から昭和の時代の豪傑は、男としての魅力がたっぷり漂う。
    大胆かつ、まめさを兼ね備えている。
    人生にひとつ筋の通った男の生き様は、感動を覚えた。

  • 2013/6/23

  • タイトルに悪名と書かれていたので、どんな悪い人物なんだろうと、期待したが悪い人でない、むしろいい人な感じで書かれていて、なんか残念である。

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悪名の棺―笹川良一伝の作品紹介

メザシを愛し、風呂の湯は桶の半分まで。贅沢を厭い、徹底した実利思考と天賦の才で財を成すも、福祉事業に邁進し残した財産は借金ばかり。家庭を顧みず、天下国家、世のために奔走。腹心の裏切り行為は素知らぬ顔でやり過ごし、悪くは"有名税"と笑って済ませた。仏壇には、関係した女の名が記された短冊を70以上並べ、終生、色恋に執心した。日本の首領の知られざる素顔。書き下ろしノンフィクション。

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