最初の哲学者

著者 : 柳広司

• 幻冬舎 (2010年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[Maoさんの感想 · 2011年1月15日]

う〜〜ん…ギリシア神話を読み直した感じかな？もう少し捻りを期待してしまったんですが、普通にさらっと読めました。ソクラテスの妻には案外共感してしまいましたが（笑）

[Penta.さんの感想 · 2015年2月6日]

柳氏がどんな作品を書くのか興味があって手に取ってみました。
ジョーカーシリーズはずっと読んでみたいと思いながら、まだ読んだ事はありません。
話題作以外のものを・・・と手に取ったのは、ギリシャ神話を分かりやすい文章で書いた作品でした。

ギリシャ神話って、興味はあるけど　しっかり読むには文章が苦手な感じがしてなかなかちゃんと読む事が出来なかったんです。
でも、これはとても読みやすくて、最後までとっつきやすく読むことが出来ました。

次はぜひ、ジョーカーシリーズを読んでみたい。

[hotaruさんの感想 · 2014年10月14日]

古代ギリシア世界を舞台に人間の真理をあぶり出した短編集。一人一人の行動や選択に「ああ、そうかも。」と思わされますね。…相変わらずモチーフの使い方が上手い作家さんです。でも、読み応えはちょっと足りないかな…。

[tamakoさんの感想 · 2014年8月3日]

古代ギリシアの神話や歴史上の人物に関するエピソードを、独自の視点で小説に仕立てた短編集。
登場人物を知らなくても読めるが、元ネタを知ってる方が楽しめた。アリアドネやイカロスの解釈は面白かった。

[なりすけさんの感想 · 2014年1月22日]

聞いたことのある神話の裏話的で楽しく読めた。

[Ellie さんの感想 · 2012年12月4日]

ギリシャ神話をベースに独自の解釈で書かれたもの。
ギリシャ神話って長くてつまらないものというイメージで敷居が高く、読んだことなかったが、これは短編で軽い読み物になっていた。
名前は聞いたことあるけど、知らない人が生き生きと描かれていて楽しく読めた。
読後はギリシャ神話に挑戦したくなります。

[ろくさんの感想 · 2012年5月4日]

ギリシア神話を作者なりにリライトしたもの。全体的にはまあまあ。「恋」という作品が好き。

[東雲さんの感想 · 2011年11月20日]

　いまオヤジ殿の眼に、或いは後世の人々の眼に、ぼくは"太陽に憧れ、忠告を無視して高く飛びすぎた愚かな若者"と映っていることだろう。だが、その度外れた狂気ゆえに、ぼくの名は永遠に刻まれることになるのだ。
(P.70)

　美醜などというものは、見る者と見られる者の関係性のうちにはじめて存在するのであった。いや、そんなものは畢竟、自らを顧みた時に心に生じる幻影にすぎないのだ。いったい、自らを顧みない野の獣たちが自分を美しい、或いは醜いなどと感じるであろうか？
(P.131)

[suさんの感想 · 2011年8月8日]

偉人ものシリーズだと思いますが、特定の偉人というよりは哲学というテーマに関わる偉人がいろいろ出てきます。

[aki3iptさんの感想 · 2011年4月11日]

ギリシャ神話にそんなに知識があるわけではないが、短いのですんなり読めた。不死の存在の神の話より、人間の話の方が楽しめた。

著者プロフィール

一九六七年生まれ。二〇〇一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で第十二回朝日新人文学賞受賞。〇八年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。他の著書に『象は忘れない』『風神雷神』『二度読んだ本を三度読む』『太平洋食堂』『アンブレイカブル』などがある。

「2022年 『はじまりの島』 で使われていた紹介文から引用しています。」