最初の哲学者

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 297
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344019140

感想・レビュー・書評

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  • 神話をちゃんと読んだことはありませんでしたが、聞いたことのある登場人物たちが出てきて楽しめました。

  • 著者独自の視点からギリシア神話や、ギリシア人の逸話が描かれている。
    凄く読み易くて面白かった。
    私は、アリアドネの話が好きかな。

  • 面白かったよ。

    ギリシャのお話。

  • ギリシア都市国家や神話に出てくる人々や神々の、シュールな(一部ホラーな)短編集。

    短編ごとに、人称が変わったり登場人物が重なったりしてて、最近読んだ『紙の民』みたいな感覚に似ていた。

    舞台は違えど柳広司独特のダークな雰囲気は変わらない。単純に好み。装丁も。

  • オイディプスやソクラテスなど、ギリシアの実在人物や神話の人物についての物語を描いた短編小説。実在人物や神話ということで、もともとの話があるものですし、中には知っている話も多数ありました。でも、こんなにグイグイ惹きつけられるような小説に仕上げているのは、作者の力なんだろうなぁ。ただ神話を紹介しているだけの本に比べると本当に楽しんで物語に入り込めます。

    なんにでも驚けるという特質を持つヘロドトスを主人公とした「ヒストリエ」とソクラテスの人生をその妻の目線から語った「ソクラテスの妻」は、登場人物の生き方や考え方をうまく捉え直し作りなおした作品だと思います。

    読みやすくて知識が増えて、楽しめて、大変お得な1冊でした。
    朝読書としてもベストな長さです。

  • ギリシア神話が好きになる本。

    興味深く読めて、サクッと読めるのがいい。
    著者の引き算?とバランスはすごいね。

    ソクラテスとヘロドトスの話が面白かったです。
    なんか女性からの話が多かったような...

    図書館で借りてきたけど購入決定。
    柳 広司さん好きかもw

  • 何も知らずに図書館から借りてきたこの本。面白かった。
    神話などの予備知識は皆無に等しい状態で読んだが、それでも面白く読めた。非常にシンプルな話であり、短編ということもあり、数時間で読み砕ける。

  • 最初の2編あたりはただのギリシャ神話だったので、これ知ってる話だーっと思った。もしかして、ギリシャ神話のダイジェスト版だったのかとがっかりしそうになったけど違った。おもしろい。印象的だったのはイカロス。狂気ゆえにのこる、かあ。確かに。目の付けどころがうまいなあ。やっぱ柳さんいいな。にしてもほんっとギリシャ神話にでてくる神々ってものすっごい濃いな。なんか愛するのも憎むのも戦うのもそこまでやるか〜って感じ。でも結局本質はそこなのかも。みーんな同じなんだよ、きっと。ああ、でも私は近づきたくないなあ。

  • 短編集としては値が高い~1オイディプス:2異邦の王子:3恋:4亡牛嘆:5ダイダロスの息子:6神統記:7狂いの巫女:8アイギナの悲劇:9最初の哲学者:10オリンポスの醜聞:11ソクラテスの妻:12王女メディア:13ヒストリエ~2-スキュタイの王子アナカルシスが素朴な感覚を残していた内は良かったがソロンに従ってギリシアに同化して帰国すると異母兄に射殺されてしまう。3-テセウスを助けたアリアドネは裏切りという味を知ってしまった。4-ミノタウロス。5-イカロスの事。6-永遠の王となってしまったゼウスの悩み。7-アガメムノンが連れ帰ったトロイアの王女カサンドラ。8-ミュシアスは戦争未亡人によて無数の穴を開けられ死亡。10-ヘファイストス。12-放浪するイアソン。13-ヘロドトスはペリクレスに請われてペルシア戦争を記す。結局,この短編はヘロドトスに捧げられたものだねジェイ・ノベルに掲載されたのは2003年から2005年で,ヒストリエだけは書き下ろし。最近はジョーカーシリーズに偏っていて残念な気がしていたが,原点回帰と云えるかも知れない

  • 13のギリシア神話
    神々が、人間以上に本能の赴くままに行動していると改めて思った

著者プロフィール

一九六七年生まれ。二〇〇一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で第十二回朝日新人文学賞受賞。〇八年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。他の著書に『象は忘れない』『風神雷神』『二度読んだ本を三度読む』『太平洋食堂』『アンブレイカブル』などがある。

「2022年 『はじまりの島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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