- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344019164
作品紹介・あらすじ
15年前のサマーキャンプに参加した27歳の男女5人が、キャンプ主催者の遺言執行者と名乗る女性弁護士に突然集められた。この中の1人が遺産31億円の相続資格者だと言うのだ。「"或る事"をした者」という以外故人が明確にしなかった該当者確定のために、5人はキャンプの詳細をレポートにするよう求められる。事実を捻じ曲げて独り占めしようとする者、分割して相続することを望む者、少額でも掠め取ろうと謀略を練る者、端から関心がない者…。莫大な遺産への欲望に差はあるものの、5人は遠い夏の記憶を手繰り寄せる。
感想・レビュー・書評
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地元民ですが、若者はこんなに訛ってない...と思う。
方言の違和感が気になり、あまり内容に入れなかったのが残念。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んでないと思ったら、以前読んだことあった。ほぼ内容忘れてた。時間があるとき、ちょっと楽しむのにいい。
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ある人物の遺言について、説明会を開催するとの知らせが突然届いた。
小学六年生の夏に催されたキャンプの参加者が集められ、遺産を相続できるのはこの中の一人だと告げられる。
その一人とは「或る事をした者」だと言うが…。
莫大な遺産の額に戸惑うも、独り占めを狙う者、興味を示さない者と、反応は様々。
億単位のお金が絡む話を放棄するなんて考えられないけど、明らかに胡散臭いんだよなぁ。
まさかの展開も想定内。もっとスリリングさやドロドロした駆け引きがあると良かったな。 -
久々にほんとにつまんない本読んだ。
下手くそで独りよがりな文章に辟易しつつ
この、見るからに怪しい話の裏に
さぞかし面白いネタがあるんだろうな‼︎
と頑張って苦痛を感じながら読んだのに、
リアルさの欠片もない人々が
リアルさの欠片もなく動き、
頭お花畑な不可思議エンドという、
ひたすらつまらない一冊。
そもそも無理矢理作り出したサマーキャンプの意図はなんだったのか。
そっちの方がよっぽど面白かったかもね…
久々に人に聞かれたら時間の無駄だからやめな、
って真剣にお伝えする本。
あと、未だにこんなひどいなまりで会話してんの、静岡市民⁇
あんまりあったことないけど -
著者、初の本格ミステリーとのこと。
15年前のサマーキャンプに参加した27歳の男女5人が、キャンプ主催者の遺言執行者と名乗る女性弁護士に突然集められた。この中の1人が遺産31億円の相続資格者だと言う。
遺産はどうなるのか、5人の男女のキャラも生活も様々で、前半はワクワク感があったが、後半は別の話のよう。あまりに思い込みの動機はいただけない。
(図書館) -
小学6年生のとあるキャンプに参加した男女5名に届いた、弁護士からの手紙。そのキャンプを主催した資産家が亡くなって、その遺産について何か連絡があるというが……。アスペルガー症候群と思われる少年のエピソードが胸に痛い。実際に「扱い辛い子」「困った子」とされて、たいへんな思いをしている子はいっぱいいるのではないかと思う。人々の記憶の不確かさを描いた本。
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帯コピー【その思い出が31億円。遺産が相続されるのは15年前、”或る事”をした人ーーー人間の記憶の暗部に迫る群像ミステリー!錯綜する過去が紡がれて浮かび上がる、もう一つの過去ーーー。】
帯に煽られた感が非常にある。「遺産」「ミステリー」というキーワードで、期待が大きすぎた。
薄幸の女といえば、イメージはいいだろうけど、個人的な感想で言えば、後ろ向きな思いこみの激しい僻み根性むき出しの女にしか見えなかった。元肥満児の女とどっこいどっこいなタイプ。読み終えて、ゲンナリした。唯一の救いは、普通のサラリーマンの好青年と生真面目な女性のお兄さんが、とてもイイ漢だった事。 -
ミステリーとしてではなく読み物として。
人物描写は読みやすい -
著者初の本格ミステリーといううたい文句ですが、ミステリーとしてはいささか底が浅く展開はすぐに読めてしまいます。救いがないとまでは言えないラストだけが救いでしょうか。
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15年前のサマーキャンプで、「ある事」をした人には巨額の遺産を相続させる、という話を聞かされた五人は・・・
つかみはオッケーだけど、なんだか話が粗い。
結末も、納得できたような、できないような。 -
読めなくもない。
結局ハッピーエンドなのかな? -
これまでのファンタジーやSFといった平山作品とは一味違った書き下ろし長編ミステリー。東山圭吾ばりのねちっこいストーリー展開で、15年前の夏休みに行われた数日間のサマーキャンプの思い出をめぐる物語が続く。第一部は、まるで境遇の異なる5人の現況とそれぞれの子供時代、サマーキャンプをめぐる思い出話。成長してまるで水と油のように姿形と境遇を変えた男女が、共通の思い出を語り合ううちに次第に目立たなかった一人の少年の不在に気づいていくあたりから、ミステリーらしく変貌を遂げていく。第2部は解決編。こちらも一般のミステリーとはやや異なる展開。ひとつのささやかな事実をめぐって、人生を賭けてしまう人間がいるという不可解さ。そして、人が無意識に行う行為とその及ぼす影響。また、その意味を問うことが事件につながる不可思議さ。人間の根源的な「罪と罰」を問い、人の記憶の曖昧さを突く、ややヒューマンな書きっぷりは、どこか既視感を覚える内容だ。
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気になっていたんですが未読だった作家さん。
いつも平山夢明氏の近くに並んでるし(@図書館ね)
タイトルも気になる感じでした。その瑞穂氏の
書き下ろしの新作は初のミステリに挑戦との
ことでいい切欠かなーと。
ここまで作者の作品を読まれた方はどう思うのか
分からないですが、単純にミステリとして評価
するなら...微妙なのかなー? 所謂、犯人サイドの
動機面やそこに至る生き方やその心理描写、
そして被害者側の人間達の描写もやや疑問が
残るような部分が多いです。
15年前のある記憶を思い出せば31億円の報酬という
大枠は凄く面白いんですが、今作のプロットと
描く内容がチグハグな印象です。
犯人の取った行動も腑に落ちない部分が多くて
ラストになればなるほど疑問符...消えないw。
きっとミステリではない作品は面白そうな
予感がするので別の作品から再度、漁ってみようかしら。