ハタラクオトメ

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 466
感想 : 98
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344019669

感想・レビュー・書評

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  • 三流時計メーカーに働く、ポッチャリOLの奮闘記。

    面白かったー。
    登場人物がたくさんですが、みんな個性的で、実はいい人ばかり。
    女性だけのプロジェクトが始まってからは、ドキドキ、ハラハラ。
    終盤の、部長会議には、私も2度ガッツポーズをしてしまいました。

    出来すぎだっていいんです。
    みんな頑張ってる!!

    ウレタンフォームの時計のお布団、かなり興味ありです。

  • ラジオで紹介されていた作家さんの本。
    時計メーカーに勤務する女性たちの新商品開発までの話。
    さくさく読めて面白い。愛されキャラを確立している主人公に好感が持てる。

  • 社会を知らない学生だからかもしれない。
    甘いのかもしれない。

    だけど、働くことがきらきらして見えた。

    『県庁の星』が読みづらくてしょーがなかったけど、これは登場人物も多いのにキャラクターに色があって、勢いもあり読みやすかった。

    後味の良い、お仕事小説として楽しめた。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「働くことがきらきらして見えた」
      働かされると嫌になるけど、自ら進んで働くと楽しくなると思います。
      コケてる女の子なんとなく可愛いね!
      「働くことがきらきらして見えた」
      働かされると嫌になるけど、自ら進んで働くと楽しくなると思います。
      コケてる女の子なんとなく可愛いね!
      2012/12/11
  • すっかり話の中へ引き込まれてしまった。
    仕事への頑張りや、達成感も味わえたけど
    何よりも人への優しさや信頼が気持ちよく描かれていて
    読みながら優しい気持ちになれた。

  •  主人公の北島真也子は中規模の時計メーカーで働く、157cm100kgを誇る大食漢。明るく愛嬌のあるデブキャラで周囲の癒やし的存在だ。
     総務部人事課のOLだが、ある日、重役の思いつきで女性ばかりの製品開発チームのリーダーに指名され、苦難の日々を送ることに。

         * * * * *

     軽いお仕事コメディーかと思ったら、なかなかリアリティのあるストーリーでした。

     まずは社内の人間関係。特に部長連中のつまらないプライドからくるくだらない鞘当て。そんなものがあるから「根回し」が必要になるのです。会社にとってはマイナス要素のほうが大きいと思いました。

     重役の思いつきプロジェクト。これもよくあります。(「気が変わればハシゴ外し」もよくあります。)

     そして物語の中心となる真也子以下のOLたちのキャラ設定にも無理がなく、実在しそうで文句なし。
     さらに彼女たちによる社員のあだ名付け。皆よく特徴をとらえており、まさに言い得て妙でセンスさえ感じます。(あだ名をつけてももらえない人間はかわいそうに思えてくるほとです。)
     これらは現実にも目にする光景で、物語のリアリティを高めてくれています。

     シロウトばかりのチームゆえ1度目の企画はボツに終わったものの、2度目で見事にヒット商品を生み出す展開は多少できすぎにも思えるけれど、応援せずにはいられないストーリーなのでよしとしたい。

     なぜか登場人物に実在する俳優を当てはめて読んだ(真也子には渡辺直美です)ため、もうドラマを観るような感覚で大いに楽しめました。
     ただ竹内係長にもう少し活躍場面を与えてやって欲しかったと、個人的には思います。

  • 久々にめちゃ楽しめた。
    食いしん坊の自虐するデブのごっつあん
    時計メーカーに勤める彼女が仕事に目覚める過程がリアルに面白く上手く描かれている楽しい1冊
    ものづくりのメーカーに勤めている私にはよりリアルに感じれた。何かを作り出すって面白い

  • 時計のメーカーの人事部で働いている主人公は、デブを売りにして顰蹙をかわないようにしている。読んでいくうちに、デブだからじゃなくて、その人柄で彼女はみんなにうけいれられているんだなあと実感できました。主人公はいきなり思いつきのような「女性だけの素人プロジェクトチーム」のリーダーにさせられて、商品の企画をさせられるんだけど、それが当然うまくいかない。そこからの展開がニヤニヤしてしまいました。とちゅうまではいらいらするところもあったんだけど、読んでみてよかった。主人公のつくったメシ食いたい!

  • 今年から新卒として働き始めた私に、母がオススメしてくれた本です。
    心に響く言葉がたくさんありました。
    特に気に入ったのは「仕事の9割は虚しいもんだって、先輩から教わったことがあったよ」
    「9割ですか? それ、ほとんど全部じゃないですか。残りの1割は何なんですか?」
    「そこに、喜びや楽しさが詰まってるって先輩は言っていたな」(65頁)
    の部分です。
    自分に言い聞かせて頑張ろうと思いました。
    常にバッグにおやつをいれている主人公や、嗅覚が異常にすぐれている女性、なにやら自分とかぶるキャラがたくさん出てきて面白かったです。
    どのキャラクターも良く、読んでいてしみじみするところもあれば爆笑できるところもあって、大好きな作品になりました。
    次は、同じ作者さんのWE LOVE ジジイを読んでみようと思います。

  • 三流の時計会社で、女性社員だけで突然結成された企画チーム。と言っても企画部はおらず商品作りに関しては素人もいいとこ…。彼女たちの奮闘やいかに!!

    桂さんはさらっと読めて小気味いい話を書きますよね。ついニヤニヤしちゃいます。
    そしてキャラがとてもいい!プロジェクトのメンバーは十人十色でみんなイキイキしてましたが、彼らに負けない主人公ごっつぁん!! 究極の愛されキャラ!!

  • 女子ビジネスものって言う感じかな?でも出てくるのは普通の女子でよかった。100キロの女子は普通じゃないかな^^;

著者プロフィール

一九六五年東京都生まれ。大妻女子大学卒業後、会社員、フリーライターを経て、二〇〇三年『死日記』で「作家への道!」優秀賞を受賞し、デビュー。著書に『県庁の星』『嫌な女』『ハタラクオトメ』『頼むから、ほっといてくれ』『残された人が編む物語』『息をつめて』など。

「2023年 『じゃない方の渡辺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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