実力大競争時代の「超」勉強法

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344019706

感想・レビュー・書評

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  • 『勉強法』というよりは勉強に対する心構えとか必要性が書いてある、よくある自己啓発本。それにしてもこの時代の人の頭の中にある外国はアメリカと中国だけなんじゃないかと思うときがある。『日本からはAppleやGoogleのような革新的な企業は現れなかった』と言っているが、それはドイツやイタリアやブラジルにも言えることで、『なぜ革新的な企業はアメリカからしか生まれないのか』のほうが本質的な問題なんじゃないだろうか。

  • グローバル化時代に必要な勉強法を説いた本。ビジネスに使える英語習得は必須である。インターネットのYouTubeを使い海外の大学の講義を聞こう。
    Dandelion Justice Harvard
    Steve Jobs 2005 Stanford
    Randy Pausch Last Lecture
    Statistics 21 Berkeley
    JFK Inaugural

    私も今の時代はもう、ライバルは日本人ではなく、中国人、韓国人、インド人だと思う。大学生必読の書。

  • 主張を要約すれば「日本人は勉強してない。もっと勉強しないと、日本の将来は危うい」といったところか。具体的な勉強方法も述べていて、特にインスタントな勉強方法はないというところは首肯できる。ただしこの手の本同様に、タイトルは誤解を招く。インスタントな勉強方法はないといいながら『「超」勉強法』である。これではお手軽気楽な勉強方法しか連想されない。お手軽さを求める輩が手に取って、勉強の「ローマの道」の部分に気が付いてほしいと意味を込めてのキャッチコピーとしてのタイトル付けか、とも考えられる。いずれにせよ、日本人の勉強の底上げが望まれる。本書が出版されて、10年以上がたつが、ますます他国との差が広がりつつある。

  • 勉強は必要条件であって十分条件ではない

  • 実力大競争時代の「超」勉強法
    単行本(ソフトカバー) – 2011/4/7

    2011年4月16日記述
    ユニクロなどの社内英語化の流れや中国、インド経済の発展によってこれまで以上に日本人に勉強が必要であることを解説しつつ英語、数学についての勉強について説明しています。
    筆者自身がロシア語の勉強をしている事を語るなど勉強は何歳からであっても遅い事は無いことを
    身を持って示している事には驚きます。(今70歳)
    ただこれまでの野口悠紀雄氏の著作(超勉強法、超英語法)と内容が重複している箇所も多いです。
    本書は全体的に見て勉強する事の必要性や知識を増やす事の楽しみ、日本の置かれた状況の解説が多いです。
    具体的な勉強法やノウハウなどの内容をもっと知りたい方は上記2冊を参考にされると良いと思う。

    2016年9月11日(日)再読レビュー

    野口悠紀雄氏の著作。東日本大震災直前に出版された。
    重要な指摘満載の本ではある。

    はじめにある就職大競争時代に関してはホンの数年前まで本書の指摘する通りであったのに大きく改善してしまい狐に包まれた思いがある。リーマン・ショック後の2009年~2011年頃までの新卒生は大変だった。今また人手不足で状況が変わった。
    しかし本書の指摘する勉強の重要性はより高まっている。

    本書で印象に残るメッセージを引用したい。

    知識ではなく、問題解決能力が必要とされる。
    ITの発展によって、知識を得ることは簡単になり、その希少価値は低下した。
    求められるのは、知識ではなく「それを使って何ができるか」なのだ。

    日本の大学の大部分が、スクリーニングのための機関である。
    だから、入学試験がきちんとしていれば良い。入試こそ重要だったのだ。
    教育内容の質が高くなくとも、社会は大目に見る(そもそも、あまり期待していない)
    しかし、入試で厳正さを欠いたらアウトだ。

    大学入試センター試験のような全国一律の試験を正確に実行できる国は世界広しといえども、日本だけだろう。

    蟻族と呼ばれるような大学を卒業しながら、コネがないために就職ができず、
    社会の中枢に近づく道を閉ざされた若者が増えている(中国)
    権力と富が世襲によって独占される事態が生じているのだ。
    これは中国が潜在的に抱えるもっとも深刻な不安定化要因だ。
    日本でも政治の分野で流動化が損なわれている。
    二世、三世の政治家が増えており、事実上世襲制の観を呈しているのだ。
    これでは十分に広い範囲から人材ろリクルートできない。
    したがって、政治家の質が低下する。これは日本衰退の大きな原因だ。

    「知らない人ほど理論の力を過大評価する」
    大学に進学出来たことを幸せだったと考えているが、その最大の理由は
    「大学で教えているのは大したことではない」と知ることが出来たからだ。
    だから「どんなことでも独学で征服できる」と考えている。

    勉強で獲得すべきは、伝達力と問題の発見・解決力。

    牛後となるも鶏口を目指すなかれ
    ⇒「尊敬できる敵」はあなたを引き上げるが、尊敬できない敵は、あなたを引きずり下ろす。どのような競争相手を持つかは、成功の諸条件のなかで、かなり重要な位置を占めている。

    無知の状態から新しいものが生まれることはないのだ。
    知識はITを通じ簡単に手に入るようになった。知識を持っていることの重要性は増したというべきだろう。
    知識そのものが直接的な意味で役立つわけではないのだが、知識が触発する発見が重要なのだ。
    知識が新しい発見を促す。
    科学上の発見は、それまでの知識の上に立ってなされることがほとんどだ。
    知識があるからこそ、新しい発見がある。
    ルイ・パスツールは「発見は準備した者にのみ与えられる」と述べた。
    準備の中で大きな比重を占めるのは、知識を増やすことである。

  • 知識が重要な役割を果たしていることに変わりない

    目的を明確にしてインセンティブを失わない
    興味を持って勉強する
    成功者が満たすべき条件が勉強
    バラシュート法:目的地から
    具体的な中期目標を。
    知識は必要だが十分ではない 問題を意識する
    勉強が楽しいのは当然の真理

  • 勉強法というよりも、今の時代の勉強の意義と方向性を説いた啓発書と言うべきか。「国際人材」として使い古された内容に近いところがあり、一周して陳腐な内容に見えてしまう感がある。

  • 勉強法ではなく、「なぜ継続的に勉強するべきか」という、勉強のマインドが学べる本。プロとして活躍し続ける人の勉強マインドを学ぶことができる、稀有な本。

  • Audiobookの聴き放題に加入し聞いて読了。
    社会人の勉強の必要性、なぜ、どのようにが書かれた本。「面白いことを勉強する」「全体から理解する」「8割までをやる」の3つを基本とした勉強法。
    英語の勉強はさることながら、文系でも数学の必要性、勉強の効率的な活かし方、日々変わる社会に対して勉強し続けることの重要性が書かれている。
    ちょっと古い本で危機感煽りすぎ感あり。
    Audiobookで4倍速読書実施中。意外に聞き取れるものだ。

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著者プロフィール

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て2017年9月より早稲田大学ビジネスファイナンス研究センター顧問。専攻はファイナンス理論、日本経済論。ベストセラー多数。Twitterアカウント:@yukionoguchi10

「2023年 『「超」整理手帳 スケジュール・シート スタンダード2024』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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