原発事故、放射能、ケンカ対談

  • 幻冬舎
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344020092

感想・レビュー・書評

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  • 武田邦彦に興味があり読んだが、最後まで、まるで二人が、かみ合っていない。

  • 久し振りにほとんど意味の無い本を読んだな…議論はそもそもケンカ調になってはいけないという好例。副島さんはもっと人の話を聞いた方がいいな。

  • 喧嘩対談の感想
    副島さんは武田先生の言葉を自分の考えにあったとこだけ取り出していると思います。
    逆に言えば考えるようなところは一切取り合わない。そこがすごくずるいと思うのだけど

  • これまで何冊か対談本を読んだことがありますが、いずれもお互いのことを気遣いながら話していて、考え方がお互いに違う場合にはどことなく遠慮し合って論争せずに終わってしまうことが多いと思います。

    この本の特徴は、原発事故後の政府の対応や、基準値の変更等について、副島氏と武田氏がいわゆる「ケンカ対談」を行っています。いままでお二人の本を何冊か読んできているので、考え方や主張はしっていることもあり、興味深く読ませてもらいました。

    この本で論点となっていた、緊急時における放射線量の引き上げ(1ミリから100ミリシーベルト/年間)は、お二人がいろいろ討論していましたが、よく理解できませんでした。もしも100ミリシーベルトで問題が無いのであれば、平常時にもそのような規制をすべきではないでしょうか。

    それはともかく、冷却ができなかった原因が津波による電源装置の故障というよりも、地震による配管系の破損であった(p199)とは衝撃的でした。

    以下は気になったポイントです。

    ・ JCOの東海村の1999年の臨界事故において、天井まで吹き上げた核燃料を浴びた3人の作業員のうち、1シーベルト毎時の人は助かった、6シーベルトと16シーベルト浴びた人は、その後に全身焼けただれて死んだ、これを根拠に毎時250ミリシーベルト(助かった人の4分の1)は副島氏は大丈夫だとした(p28)

    ・万有引力について、ニュートンが生まれる前は「地下の悪魔が引っ張っている」といい、アインシュタインが生まれるまでは「質量に比例」、現在は「エントロピー」といっていて、500年間で説明が3回も変わっている(p52)

    ・福島第一から出た黄砂は、3月中は空気中にあった、4月上旬は土の上にあった(p70)

    ・ICRP(国際放射線防護委員会)は、2007年に、一般の人が年間浴びても良い放射線量を3つの範囲で規定、緊急時は20-100、事故後の復旧時は1-20、平常時は1ミリシーベルト以下(p82)

    ・原発正門で220マイクロシーベルト毎時であったものが、地面を測ったら2ミリシーベルトあった(p100)

    ・年間20ミリシーベルトにすると、1億人あたり10万人が癌になる確率となる、1000人に一人、日本では3人に一人は癌で死亡している(p113)

    ・日本の原発は50基のうち、20基程度が動いている(2011年5月8日現在、54基中22基が稼働)、殆どは震度6で破損する(p124)

    ・西村教授は、拡散方程式を用いて、福島第一原発事故の汚染物質の放出量はチェルノブイリの10万分の1(1日当たり10テラベクレル)であるとした、最大見積もって1000分の1程度(p134)

    ・福島原発は、広島に落とされた原爆の1000倍も核分裂の原料がある、だから少なく見積もって、広島原爆の100発分以上は放射性物質がでている(p141)

    ・地面の放射線量がIAEAの数値が高かった理由は、IAEAは表面のみ、保安院はスコップで掘った土で測定したから(p146)

    ・法律というのは、東大法学部を出た官僚が、世の中を操り、自分たちに反対する者たちを切り裂くための刃物である(p153)

    ・3月15日までは危なかったが、16日からは急激に放射線量は減ったので、ヒラリーたちの態度が急に穏やかになった、17日に真実が在日アメリカ人のトップ30人にのみ教えられた(p174)

    ・14日の3号機の水素爆発は恐ろしかった、14日午後6時に防衛大臣の命令がでて、自衛隊が退避した、その後で住民たちが血相を変えて逃げた(p181)

    ・風向きは太平洋に向かって吹く西風がほとんどなので、殆どの放射性物質は海の方へ行った(p183)

    ・4月30日に保安院は認めたが、最初の地震で配管系が壊れているので冷却ができなかった、津波で壊れたわけではない(p199)

    ・プルトニウムは比重が19もあり爆発地点の近くに落ちる、従って、人の靴の裏とかについて移動する(p213)

    ・乳がん治療において、2か月間で合計60シーベルトの放射能を浴びているが、患者たちは生きている(p230)

    ・日本は非常事態なので年間20-100hシーベルトでも大丈夫だという基準値の上限をめぐる争いは、学問上の争いというよりも「人間の危険の感覚」にすぎない(p260)

    2011年10月15日作成

  • こういう対談をいろんなパターンでやって欲しい。平行線で終わると思うけど。

  • 読みたいかも、と思ったが金払うほどではなさそうだなぁ・・・。

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著者プロフィール

副島隆彦(そえじま たかひこ)
評論家。副島国家戦略研究所(SNSI)主宰。1953年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任。主著『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社+α文庫)、『決定版 属国 日本論』(PHP研究所)ほか著書多数。

「2023年 『大恐慌と戦争に備えて 個人資産の半分を外国に逃がす準備を!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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