Q健康って?

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344020399

感想・レビュー・書評

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  • 健康とは?「どんな本かなぁ」「吉本ばなな、最近読んでないし」ということで手に取りました。

    結論からいうと読んでよかった、という本です。

    ①健康論、健康法に関する本は山ほどでているが、私(山崎)は健康に関する単純な事実を見逃していました。それは「健康の定義は人それぞれ違う」ということ。ヒーラーの立場の方が、「最近体調が悪い」という相談を受け、出した答えは、
    「ふつう、その状態なら、『健康です』」
    別の表現では、
    「病気になるのを含めて健康です」

    なるほど。

    ②乳がんを自分で発見したがかかった医師の対処が悪く結果、自分の診断のほうが正しかった人の実体験記。「あのまま最初に医師が下した診断を信じていればそのあと3か月で私は死んでいただろう」。

    死(がん)に対してどう抵抗するのがいいのか。あるいはしないほうがいいのか。あきらめるとすればどこのポイントか。この本の中では、患者が医師をリードする形で切除手術や抗がん剤治療を受けていくが、逆のケース(医師が治療を勧め、患者側が安楽死を願うケース)はどうなるのか。

    すごくすごく、考えさせられるポイントがいっぱい入っている本です。

    ③そのほか、病気や不調になる原因を解きほぐすと必ず原因物質(シンボル)に突き当たる、など興味深い話がいっぱい出てきます。

  • るなさんの闘病記だけ、
    そこだけでも読んでほしいと思う書。

    いろんな思いがあふれます。
    こんな人になりたい。
    素敵な人だ。
    希望を持ち続けることのすばらしさ。
    "頑張る"の意味。
    そんな綺麗ごとから、
    本当にいろんな事まで。
    泣いてしまったけど、悲しいと言うより
    読みながら私もるなさん!頑張れ!
    とか
    るなさん、よかったね!
    なんて思ったからだと。
    それだけ人を惹き付ける素敵な
    "健康な"末期がんの患者の方の手記です。
    人を想う人になる。
    そう思わせてくれる素敵な人の手記です。
    少なくとも私にとってはそうでした。

    今、どうなられたかとても気がかりです。

  • 去年からのテーマなわけですが、多角的に見れて面白かった。

  • まえがきからあとがきまで一冊通して読むことに、とても意味のある本だと思う。
    わたしにとってはチネイザンの大内さんのお話が特に興味深い。
    るなさんの闘病記は、いま病気と闘っている人、それを支えている人、そして自分と病気は無縁だと思っている人・・・どんな人にも必要なものだと思う。ばななさんが、この本で伝えたかったことが凝縮されているように感じた。

著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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