うたがいの神様

  • 幻冬舎
3.44
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本棚登録 : 159
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344020511

感想・レビュー・書評

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  • 鵜呑みは魚呑んでませんからのうたがい力
    おもしろいかどうかを基準に、けなす笑いは笑えないとか面白い話は何度か周りに話すうちに磨かれて頭の中で整理されてくっていうのはほんとにそうだとおもうけど、男は〜女は〜みたいな目線がひっかかる
    彼なりの価値基準があって、それがすごくスパッとわかりやすく文字にされてるからこそ、合う合わないっていうのが瞬時に判断されやすい
    2011年だからまた考え方もきっと変わってるんだろうな

  • 世の中で当たり前と思っているものに対して「ほんまに?」「おかしない?」と疑問を呈する。
    その違和感を感じることがお笑いのネタになる。

    まともな人間じゃない奴がテレビに出てるんだから、子どもが真似したら…なんて言うことが間違っている。
    に同感。

    ジュニアさんの言葉は社会に対する違和感をうまく言葉にしていて、さらにその違和感を受け入れて結果を残しているから、励まされる。

  • 光が丘の図書館でチラ見したのをきっかけに、興味を持って読んだ本。千原ジュニアの本は初めてでしたが、非常に読みやすく面白い本でした。
    世の中をどう見ているのか、という視点が面白く読める本。
    ・内閣が出来立ての支持率は期待率なので、落ちたとかいうのはおかしい。
    ・絵にもかけない美しさ、といっときながら描かれる竜宮城
    ・ゴディバのマークの由来の話
    など、「っぽい」ネタが満載。
    サクサク読めるし、少しだけ芸人の世界にも憧れました。良本です。

  • 独特の視点で書かれた本。言われてみるとそうだね、と思うけれどなかなか気付かない視点の数々。

  • 千原ジュニアさんは笑いのプロだな。

    世の中で常識とされていることを疑ってみる、という視点。
    今までずっとそこにあったけれど、人が気づいていなかった見方に光を当てて、笑いに転化することができるのがお笑い芸人。
    気づきのポイントが味覚であれば料理人だし、形であればデザイナーだし、植物や自然現象などのある特定の分野であれば研究者だし・・・。

    ある道をきわめようとするなら、常識とされていることをまずは疑ってみる。というのが、あたらしいものを生み出す第一歩。

  • 普通がいかに幸せかって話です。

  • <目次>
    はじめに 鵜呑みは正直呑んでません
    その1 食後は食前
    その2 実ってもないのに頭垂れるな
    その3 腑に落ちるべからず
    その4 オッス!オラ、おばはん
    その5 「頭の中の消しゴム」で整理整頓
    その6 思力向上で世の中向上
    その7 珈琲好きは珈琲嫌い
    その8 一番煎じは苦い
    その9 割り勘する男より、割り勘された女を恥じるべし
    その10 真面目は不真面目
    その11 寂しがり屋は会話上手
    その12 この世に笑えぬことはなし
    その13 優しいは易しいにあらず
    その14 友達100人できるかな
    その15 女のかわいい、男の怖い
    その16 人間で良かった!
    その17 「面白い」は絶対売れる
    その18 テレビは人生を救う
    その19 毎日が土曜日
    その20 「あたりまえ」の中に「すごい」がいっぱい
    その21 先輩は選べる
    その22 家は最高のプラモデル
    その23 ヒックリカエルをウケイレル
    その24 支持率は期待値にあらず
    その25 あんなバカね、でも好きよ
    その26 しゃがんでしゃべってやらへんぞ!
    その27 いつもの食事にひと手間を
    その28 犬も歩けば骨拾う
    その29 賛否の否とやる気は比例する
    その30 美談とバカ話は、紙一重
    その31 かつがれたのはオレ、かつがせたのもオレ
    その32 「何してた?」より、「何やりたかった」か
    その33 目線ストッパー、視線ダイエット
    その34 それ、ほんまにつぶやきたいか
    その35 こんな時だからこそ?
    その36 「不謹慎使い」にご用心

    ****

    最近チハラトークにハマっていたこともあり、ブックオフで購入しました。
    私は千原ジュニアってあまりよく知らないほうなのですが、そうか彼の思考回路ってこうなってんだなー、と「へぇ」の連続でした。
    すべらない話などで、「今回は不発な話が続くなー」というときも、ジュニアさんのトークはそこそこ安定の面白さだなぁと思うのですが、彼のあのトークの元はここなんだろうなと。

    ほんとに笑いをいうものを追求してる、芸人は”芸”がない奴がなる、なんて本書のなかで言っていましたが、それでもやっぱり「プロ」だよなぁ、思ったのはこの一節。

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    以前、トーク番組でバレリーナを引退された草刈民代さんが、文明堂の「カステラ1番、電話は2番」のCMでちっちゃいキャラクターが踊っているのを見て、私はバレエを始めましたって言ったんです。それを受けて僕は、「エラいところから始めましたね。グリコのおっさん見て、マラソン始めるようなもんですよ」って言って。その、2秒後ですよ。「関西の人間はグリコのおっさんが走っているイメージあるけど、全国的には『くいだおれ見てドラム始めたみたいなもんですよ』って言ったほうが良かった!」と気付いた。「なんでそこグリコ言うてまんねん、俺は!」と猛反省ですよ。今でも悔しい。その日の夜は本当に、寝られなかったです。
    (p14-15)
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    ちょっと個人的に面白かったのは、「その4 オッス!オラ、おばはん」の話。この人意外と分かりやすく見てくれとかそういうの気にするタイプなんだなー、となんかちょっとモヤモヤしてたのですが、一冊全部読み終わって、そうじゃなくて、「いや、この人そもそもめっちゃ臆病なんじゃ?」と。
    寂しがり屋、と自身のこと言っているところもあったけど、中学時代のこともあり、この人根本的にはものすごーくネガティブなんじゃないのかなぁ。(お兄ちゃんがポジティブとか楽観的とかをすべてお母さんの子宮から吸い取っていったような気もするw)
    最悪のほうを最悪のほうを想像し、そのなかでギリギリの面白いところを歩いたり選んだりしてんのかなー。だからそういう、外れているというか危機管理の薄い人みるとイッラァ!とするんじゃw
    「その15 女のかわいい、男の怖い」で、男の怖いをそこまで否定するのもちょっと意外だったけど(笑いに変えられそうじゃないか?)、それも結局上の認識したら納得。そんな現在の私のジュニア観。

    一番笑ったのは「その25 あんなバカね、でも好きよ」。そのしゃべくり観たかったなぁ。

    ちなみに、今年40歳というジュニアさん。「その22 家は最高のプラモデル」では「40歳までに家買いたい!」と言っていましたが、購入(?なのか分かりませんが)したようです。

    「千原ジュニア アンティーク調で装飾されたオシャレすぎる自宅をTV初公開!」ー話してSukatto(スカッと)!!
    http://ameblo.jp/sukattostaff/entry-11448057109.html


    しかし、この人「結婚したい」言ってるけど、本心はそんなに結婚したくなさそうだよねw

  • テレビとかも全然観ないので、この人がどういうひとかよくわからないのだけど、なにかにこの本が紹介されてて、図書館で借りてみたらなんと!鹿殺しのメンバーがモデルでガンガン載ってた!偶然は必然、自分のアンテナはいろいろつながってるんだと思いました。千原ジュニア、この人根っから芸人なのですね。他の作品も読んでみたくなりました。

  • とてもレベルの高い屁理屈とトンチで構成されている!ジュニアが言うからカドが立たない。他の人が言ったらカドが立つ。まさに紙一重。ギリギリの感じをぜひどうぞ。

  • 資料ID:21105438
    請求記号:914.6||C

  • 「「自分の笑い」をストイックに突き詰めていくと、そうじゃない笑いが嫌いになりますから。僕も若い時は、「千原兄弟の笑いって何?」ということを突き詰め過ぎて、すっごい先細りしてる時期があったけど、それやってるうちに笑い声が聞こえなくなった。そのことに気付いた時に、「あれ、これちゃうな」と。「笑い声が聞こえるものがおもろい」という判断になるから、笑いの缶コーヒーはごくごく飲むようになるんです。」
    「「怖い」の何がよくないかと言うと、一方的なところ。言われた側がどうしようもないですからね。若手や後輩が「ジュニアさんめっさ怖いんです」「うん、まぁお前がそう思うんやったらそうやわ。お前がそう思うんやったら怖いでいいけど、それ言われた俺どうしたらいいねん!」って頭の中で思うくらいしかできない。」
    「ネットで何言われるかなんて、そんなものは気にしなくていいと、大声で言いたい。「あっち」の世界じゃなくて、「こっち」の世界の笑い声だけ追求すればいいやんって。」
    「たとえば、バラエティの司会をやってて、誰かが何か変なこと言ったときに、「そんなん知らん、おもろない」と言ったって笑いにならない。いったん受けて、何とか笑いにしようとする。「アホか」って誰かを突っついて、みんなで笑う「否定の笑い」は僕の中でもう古いと思っている。それよりも肯定した笑いの方が、みんな元気出るやろなぁと思ってます。」
    「ほんまに面白い芸人が、だれより一番笑っている。面白いものを見つける才能に長けているし、勘もいいから、すぐ面白いこと見つけてゲラゲラ笑ってる。単純に「ゲラ」なんです。誰よりもゲラゲラ笑う。」
    「タモリさん。あのサービス精神と、客席が湧くなら、おんなじことを何回やったっていいって開き直り感は、ほんまにすごい。」
    「「落とす」じゃなくて、「受ける」「認める」、その楽しさを伝えていくというのが、今の僕の大事にしたい気分。」

  • “置きにいったらあかん”っていう言葉がズシーッと胸にきた。

    日常には確かに違和感ってたくさんあるし、見逃してることがほとんどかもしれない。
    疑っていこう、全て鵜呑みにするのでなく。



    樹里さんからの拝借本。

  •  ジュニアさんってこんな事考えて生活してるんだ~って身近にジュニアさんを感じる作品。私には無い視点でモノを見てるので、新鮮な印象を受けたかな。
     初めの方は、スイスイ読めたけど、最後の方はちょっと読むのがきつかった…。
     私は、『割り勘する男より、割り勘された女を恥じるべき』っていうのが印象に残ったかな。ちょっと心にグサッてきた。まずは、自分を改めなきゃね(^_^;)

  • おうちにこもってるの好きやけど、やっぱり外に出なアカンかなあ。

  • ジュニアさんがより近くに感じられる一冊。この人、面白い。芸人さん、先輩が後輩におごるの当然だけれど、映画代だけは本人もちというところが面白かった。そうじゃないと先輩寄りの感想をいうからって。なるほど。

  • 面白かった。1~2時間で全て読めるので手軽。結構テレビで聞いたことがある話もあったが、それでも楽しめた。

  • 最初読み始めて、凡人であるわたしは叩きのめされた感じがして、「そんな風にもう生きれないよ!!あんたと凡人の脳ミソは違うの!!」ってむしろイラっとしてしまったのですが、じっくり最後読ませたいただいた結果、やはり私の感じたイライラは、ジュニアさんに対してではなく、面白く生きれていない自分に対してだと気づきました。

    また、家にこもって本やマンガやテレビ見てても自分自身が面白くなっているわけではない、とか、部屋が汚いやつは頭の中も整理されてないとか、ズキッとくる言葉が多くありました。

    この人の思考力、非の打ち所がないです。

    残念ながら、ジュニアさんのような思考回路は、ここまでぼんやり生きてきてしまった私にはもう作れないけど、、
    とりあえずこもってないで外に出ようと思います。

    読んでよかった!

  • 2011.11.15

  • 世の中おかしな事が多すぎます。
    もっとどんどんそれを言わないといけない
    そんなおかしな事をまとめた本です。
    【熊本大学】ペンネーム:ミジンコ太郎

  • 普段の生活そのものを疑っていくことで、物事の本質をみつけることかできるかもしれない。

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著者プロフィール

'74年3月30日、京都府生まれ。15歳で実兄せいじと千原兄弟を結成。現在は『にけつッ! ! 』(読売テレビ)、『千原ジュニアの座王』(関西テレビ)、『ABEMA的ニュースショー』(ABEMA)など数多くの番組にレギュラー出演中。YouTubeチャンネル[『千原ジュニアYouTube』は登録者数45万人超。小藪一豊・フットボールアワーと共演する『ざっくりYouTube』は登録者数70万人超。『週刊SPA! 』誌上では直筆4コマ漫画「囚囚囚囚」を連載中

「2023年 『嗚呼 蝶でありたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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