彼女はもういない

著者 :
  • 幻冬舎
3.33
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本棚登録 : 351
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344020610

感想・レビュー・書評

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  • 話が進むにつれて、鳴沢の正体が少しずつ見えてきて面白くなってくるのですが、なぜ彼が狂気的な行動に走ったのか、その動機がどうも弱い気がしました。
    また、最後のところで城田刑事が想像力を働かせながら鳴沢を追い詰めますが、ややご都合主義的な気がしました。
    上記の他にもひっかかるところはありましたが、最後まで一気読みで楽しめたのは確かです。

  • ボタンのかけ違えが少しずつ積み重なっていって、結局自分の大切なものを自分で壊してしまったような物語だと思う。

  • 一気に最後まで読み進んだ。最後の展開は予想出来なかった。

  • 期待はずれ。 ストーリーも今一ピンとこないし、結末も含めて何か無理矢理な感じ。 色んな意味で後味の悪い内容だった。

  • 母校の高校事務局から届いた一冊の同窓会名簿。資産家の両親を亡くし、莫大な遺産を受け継いだ鳴沢文彦は、すぐさま同学年の比奈岡奏絵の項を開いた。10年前、札幌在住だった彼女の連絡先が、今回は空欄であることを見て取ったその瞬間、彼は自分でも不可解なほどの困惑と女性への強烈な憎悪を覚え、やがて連続殺人鬼へと変貌する。誘拐、拉致、凌辱の様子を撮影し殺害する。冷酷の限りを尽くした完全殺人の計画は何のためだったのか――。一方、突如起こった連続殺人に翻弄される刑事・城田理会らは、わずかに残された手がかりを元に犯人を追う。鳴沢の暴走を城田は止めることができるのか?青春の淡い想いは、取り返しのつかないグロテスクな愛の暴走へと変わる……。R-18ミステリ。

    ちょっと話があまりにも突拍子もなくて、もう少し違う書き方があったんじゃないかと思う。仮に同じストーリーだったとしても異常行動に至る経過をもう少し丁寧に書き上げればいいものになったように思う。

  • 読ませる。
    気持ち悪さ不快さの表現がうまい。
    犯人も手口もわかるように書いてくれているんだけど、最後のひっくり返り方にそーきたかとなる。

  • 最初からサイコパス感ただよう。最後はびっくりせつない。こういうのをみると。育児って大切なんだな。と、独り立ちしたときにしっかり自立させるにはどうしたらよいのかなという考えにいたる。

  • 中年男性の鳴沢,高校時代にバンドを組んでいた女性の連絡先が同窓生名簿から消える。甥を巻き込み女性の拉致監禁暴行殺害をくり返す。何のために? 足許が崩れ去る読後感。R18,女性も読まない方がいいだろう。

  • 2014.01.30 ビブリオバトルで見つける。

  • まさかのダブルの正体。
    理会が最後にそこまでちゃんとした結末を当てられたのもすごいけど、この連続殺人の動機が意外すぎて唖然。でもこういう理由で事件を起こそうとする人がいなくもなさそう(勇気さえあれば??)。
    ダブルのかくまわれるまでの生き様ってどうだったのだろう。

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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