- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344020801
作品紹介・あらすじ
果てしなく続く「明日」のために、今をどう過ごせばいいのか。47の言葉の熱投。結果がすべてのプロ野球界を生き抜いた男が綴る、好きなことを長く続けるためのメンタル術。
感想・レビュー・書評
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47編から成る。
05 取り繕う必要はない。等身大のありのままの自分を見せよう。
(試合に負けた時)自分自身ではなるべく気づかせないようにしようと思ったことも、子どもたちは気づいていた。自分の中では気持ちを切り替えていたつもりだったが、全部ばれていたのだ。
09 僕にとっては家族がすべてであり、野球は生活手段のひとつにすぎない。
一度目の戦力外通告を受けたとき・・・
家族に、戦力外通告という事実をどう伝えるか・・・・結局、口に出せたのは翌日の夜になってからだった。
なにかのきっかけで仁志が解雇された話が出た。その流れで、「じつはオレもなんだ」と言えたのだ。切り出した最初こそさすがに母ちゃんは驚いた顔をしていた。だが、立ち直りも早かった。家に響くような大声でこう言った。
「パパが戦力外だぞー、クビになったぞー」
さっそく全員に集合がかかり、家族会議になった。そのときの重要な議題は解雇されたショックよりも、「これからどうするか」「パパはどうしたいのか」ということだった。意外にも「戦力外=悲しい」といった構図はどこにもなかった。
12 素質に甘えず、苦しい時代を耐えて、それでも積み重ねた努力だけが、気持ちのこもった仕事につながる。
素質があるかないか、それを必要以上に気にする人がいる。だが、素質とは、そんなに重要なものなのだろうか?
14 恩人と巡り会えるかどうかで、人生の豊かさも変わっていく。
根本さん「君はプロの選手だけど、まずは社会人としてちゃんと振る舞いができるようになりなさない。誰かが食事誘ってくれたからといって、『はいはい』とついて行って『いただきます、ごちそうさま』とやっちゃいけない。最初は『工藤さん』だけど、つぎは『工藤くん』になって、『工藤』になって、『おい、こら』になってくる。そういう付き合いは絶対しちゃいけないよ」と諭されたこともある。
14 自分の限界を超えていくのは「努力」と「根性」以外にはない。
「努力」という言葉も、いまや同じように疎んじられる立場にある。「努」という文字には、「女」「又」「力」という三つの文字が組み合わされているが、もともとは女性が子どもを出産するときの体力と気力の象徴でもある。
29 「プロとななにか」と問われたら、その定義はひとつだけ、「自覚」だと答える。
42 どこかにゴール地点があるわけではない。努力することに、終わりはない。
46 センスは「ある」とか「ない」とかいうものではない。それは「磨く」ものなのだ。
僕自身は、子どもはみんな天才だと思っているが、それはダイヤモンドの原石のようなものだと思う。その原石を削り出して、どんなふうにカットし、いかに磨いていくか。日々磨く努力を積み重ねていくことで、輝きかたも美しさも変わってくる。
カットの仕方で大きくもなるし、小さくもなる。磨きかたが下手だったら、輝くものも輝かなくなってしまう。子どもという名のダイヤの原石を、どう輝かせるか。それは、両親もふくめて周りの環境も重要だし、さまざまな人との関わりも影響を与えるだろう。
2012.02.28 予約
2012.08.24 夜の読書会MAXで紹介、読書開始
2012.08.26 読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
社会人=プロフェッショナル と定義するならば、社会人とはこう考えないと成長はないと。
普段からの考え方、行動、目標、結果、けっかの捉え方、feedbackなど参考になる。普段忘れて心が折れそうになる所を、奮い立たせる良書。 -
努力と根性につきる。超一流のプロの考え方がわかる。