だれかの木琴

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著者 : 井上荒野
  • 幻冬舎 (2011年12月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344021020

だれかの木琴の感想・レビュー・書評

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  • 大好きな映画ライター渥美志保さんのレビューにそそられて原作を読みたくなった。
    はたから見るとごくごく普通の主婦だった小夜子が、階段を転げ落ちるように若い美容師へのストーカー行為に堕ちてゆくストーリー。
    イマイチ登場人物たちの心情が伝わってこないところがあるが、それがかえって空虚感を醸し出しているかも。
    夫への行き場のない歪んだ愛情がエンドレスな狂気へ繋がっていく…。。

  • 平凡な主婦が突然ストーカーになっちゃう話。
    井上作品の短編に多いけど、何の脈絡もなく話が展開していく。
    この作品も明確な理由もないまま突然ストーカーになっちゃう。
    本当のストーカーってどうなんだろう?こんな感じなのかな?
    不気味な作品でした。
    「キャベツ炒めに捧ぐ」みたいに明るい作品の方が好きだな・・・。

  • 主婦がストーカーになっていくお話です。きっかけは些細なこと。ですが、主婦(小夜子)がおかしくなってしまったのはそのせいなのか、旦那の見て見ぬ振りのせいか。家族の危機にちゃんと声を上げた娘さんが一番しっかりしてて、正常に見えました。「あれ?」っと思ったら声くらいはかけなきゃなって。声くらいかけてもいいのだから。それで取り返しのつかない事態が避けられるならと思いました。身近な人ならなおさら。お話の中で小夜子がつく嘘が「え〜でも、いや、でもっなくないか〜」って思わせるラインで、小夜子自身嘘をついている自覚もあって、でも実害もないからなのかそこに罪悪はないように思われて、それよりも保身が頭にあるからこれぐらいの嘘はついても良いッて判断なのか。。。ときどきね、こーゆー嘘をつくヒトいるな〜って。フツーに話してるんですが違和感は隠しきれないんですよね。他人事でなく、ちょっと自覚してます(^^)
    小説なのでここまでの出来事はなかなかありえないでしょとか思いましたが、お話の端々に現実世界でも「あるある」って思うようなことが書いてあってハッとしました。

  • そもそもストーカーって自覚がないままにエスカレートしていくもんなんだろうなと感じました。
    これくらいならいいでしょ、ここまでなら常識の範囲内でしょ……と小さい干渉の繰り返しなのかなと。
    夫婦ってなんなのか。

  • 常盤貴子主演で映画化と聞き、原作を読んでみたくなった。

    特に生活に不満はなさそうな主婦がストーカーになる話。(ざっくり)
    自分の行動を正当化しようとしたり、自分の相手をしない相手が悪いんだと思い込んだり…。
    だんだん心のバランスが崩れていく感じがジワジワ怖い…。

    ストーカー相手の彼女は若さゆえなのか行動や言動が真っ直ぐ過ぎて好感が持てずイライラした。主人公が思ったように、彼女の言っていることはその通りだしまともなんだけど何故か不快感。
    私はもしかして主人公寄りなのか?と思ったらゾッとしたけど(笑)

    映画も観に行きたいけど常盤貴子じゃ綺麗過ぎないかなー?
    あと相手役もあまり興味が持てない…。『紙の月』にも出ていたけど魅力がわからない…。
    DVDを待つかも(笑)

  • 2016年読了 映画化

  •  ありふれたごく普通の主婦が一本の営業メールをトリガーとして暴走してしまうお話。
     いろいろな顰蹙行為、迷惑行為はあるが、結局の落とし処は夫の愛を確認したいだけ!?

    内容紹介
    「またお店でお会いできるのを楽しみにしています」
     平凡な主婦・小夜子が、ふと立ち寄った美容室で担当してもらったスタイリスト・海斗から受け取った一本の営業メール。
     ビジネスライクなメールのやりとりは、やがて小夜子に自分でも理解できない感情を生んだ。どうしたら、彼のメールを取り返せるのだろう。だんだんと海斗への執着をエスカレートさせる小夜子。だが、自分が欲しいのは本当に海斗なのだろうか……。
     明らかに常軌を逸していく妻を、夫である光太郎は正視できない。小夜子のグロテスクな行動は、やがて、娘や海斗の恋人も巻き込んでゆくが――。

  • 日常の歯車が少しづ狂っていく様。
    しかし、誰が狂っていて誰が狂っていないのか。。。
    深読みしようと思えばいくらでも考えさせられる気がするが、感情移入できなくて、さらりと読了。
    映像化が逆に気になる。
    腑に落ちないもやもやが残る作品。

  • 続きが気になって一気読みしちゃいました。

    普通の主婦だった小夜子が徐々に常軌を逸した行動をとっていく。

    突然、美容師の海斗のストーカーになってしまう。


    人が狂うスイッチってなんなんだろう。

    一番怖いと思ったのは、小夜子自身は自分がおかしいと認識しているのに、夫がそれを認めないことで(薄々はわかっていても本人には言わない)小夜子がなんだか不満そうなこと。

    自分がおかしいと認めて欲しかったのかな?

    小夜子の目的がわからなさすぎて狂気を感じた。


    海斗の件は解決したけど、小夜子は次のターゲットを見つけてしまったし、根本的な解決はしてないなと思ったし、小夜子が元に戻ることなんてないのかもしれない。


    むしろ狂ったことに慣れてしまっているのが怖いなと感じたラスト。


    映画化されるので映像ではどんな感じに仕上がるのかも気になります!

  • 狂気って誰もが秘めているものなのか?
    怖い。

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だれかの木琴の作品紹介

あなたの奥さんが何してるか知ってるんですか?ストーカーですよ。「またお店でお会いできるのを楽しみにしています」主婦・小夜子が美容師・海斗から受け取った、一本の営業メール。そのメールを開いた瞬間から、小夜子は自分でも理解できない感情に突き動かされ、海斗への執着をエスカレートさせる。明らかに常軌を逸していく妻を、夫の光太郎は正視できない。やがて、小夜子のグロテスクな行動は、娘や海斗の恋人も巻き込んでゆく-。

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