爆笑問題の忠臣蔵

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344021037

感想・レビュー・書評

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  •  2012年の暮れ、オークションで入手する。
     昨年末、NHKで忠臣蔵の特番を視て、再読したくなる。
     1701〜2年、江戸時代中期に起きたこの事件、その後、武士道の教科書として扱われ、新選組のユニフォームにも影響を与えている。それでいて、単純明快な復讐劇ではない。

     本書は、事件の流れと義士銘々伝が大づかみに味わえる点、学習マンガのようで有難い。ただ、今となっては風化した時事ネタが煩雑すぎるきらいがある。

  • 忠臣蔵の人物たちの基本的解説を漫才風に
    あまり突っ込んでいないので歴史好きには今ひとつ

  • 浅野内匠頭や吉良上野介、
    そして、大石内蔵助などの主要キャラから、
    他の四十七士を漫才形式で、紹介している。
    この時期には、ピッタリな一冊です。

  • 忠臣蔵って登場人物が多いから、すべての人物を把握するのは難儀だけど、この本では特徴的なメンバーをグルーピングして、漫才にしていたので読みやすかったな。忠臣蔵にこんな人物もいたのか。と新鮮な気づきもあり、楽しく読ませてもらった。忠臣蔵に詳しければ、もっと楽しめたのかな?

  • 年末に観た堀部安兵衛の6時間ドラマが面白かったので、なんとなく借りてみた。

    忠臣蔵の面白いところって、話が分かりやすい割に、色々な立場から読める点にあるのかなと思う。吉良には吉良の立場があり、討ち入りに関しても安兵衛のように血気盛んな奴もいれば蔵之介のようにじっと耐えて好機を伺う奴や高田郡兵衛のように脱落していく奴もいる。赤穂藩から見れば「主君の敵討ち」。幕府側から見ると「集団テロ」。庶民から見ると「お上に一矢報いたヒーロー四十七士」。

    本については、連載の形なら面白いと思うけれど、一冊ずっと太田のボケと田中のつっこみで話が続くのは飽きる。

  • 悪くない。
    ただ、忠臣蔵に詳しくないと
    まったく面白くない本です。
    この本で忠臣蔵が少しでもわかるかなと思って読んでみたが
    さっぱり駄目でした。

  • 爆笑問題の「日本史原論」シリーズの最新刊。

    「忠臣蔵」と言えば、誰もが一度は聞いた事があると思う。
    その「忠臣蔵」の登場人物をネタに爆笑問題の二人が漫才をくりひろげる。

    全部で17章となっており、概ね1章あたり1人。
    さすがに全員、取り上げる訳にはいかず、後半は複数の登場人物を一つの章で取り上げている。

    各章で取り上げる人物についても章の先頭で簡単な紹介文がついているし、爆笑問題の田中が「忠臣蔵」の中では、どのように描かれているかの解説をやっているので、忠臣蔵の登場人物についての知識がなくても楽しめる。


    ところで、(自分のオリジナルな考えではないが)長く愛される物語、というのは大抵、以下の要素を持っている。
    1.登場人物が多い
    2.その登場人物ごとに「物語」がある

    そのため、読み手は、その中から自分好みの「物語」を選び、楽しむ事ができる。
    しかも時間の経過などで、自分の好みが変わったとしても、多くの登場人物の「物語」があるから、その時の自分の好みに合う別の「物語」も見つけられるようになっている。

    しかも、洋の東西を問わず「古典」は同様の要素を持っている。
    いや、今もアイドルグループの売り出し方も根っこは、同じなので、「古今東西」に共通する方法なのだろう。


    閑話休題



    本書の中で特に面白い、と感じたのは次の2点。

    一つは爆笑問題の太田の言葉。
    ”「忠臣蔵」は、よく考えたら、完全に集団テロ事件”
    そして、あとがきの中では、ここからさらに発展して、
    ”日本人には理屈抜きに権威に対する嫌悪があり、弱い立場の者に対する共感あるように思える”
    という言葉。

    言われてみれば、その通りなのだが、これまでの「忠臣蔵」のイメージを根底からひっくり返すような言葉に驚いた。
    ただ、テレビでの太田の物言いを考えると、どこまで本気で言っているのか分からないが・・・。


    もう一つは、1章を使って、「脱落者」について語っている点。
    四十七市が「英雄」に祀り上げられた関係で、「脱落者」は「臆病者」「裏切り者」という烙印を押されてしまっているが、本書では特に偏見を持つ事なく、というより、
    むしろ「弁護」するような形で取り上げている点。

    個人的には「脱落者」の中でも、あまり目立たない(そのため「物語」にしにくい)人たちの「討ち入り事件後」の人生について興味が湧いてきた。
    様々な事情で「討ち入り」に加われなかった人々。それも「無名」の人達は、四十七士をどのように見ていたのだろう。

  • インターネットが世に出始めた頃に良く読んでいた雑誌に「Wired」があった。と言ってもネットに興味があったわけではなく、そこに連載していた爆笑問題の「読む漫才」が好きで読んでいたのだ。読む漫才というのは恐らく爆笑問題が初めてなのだろうが、時事問題を題材に切れの良いギャグを飛ばし何とも堪らなく笑えた。

    以来、雑誌の連載を始めとして書籍化された爆笑問題の本は殆ど欠かさず読んできたのだが、昨今はTV出演が忙しいのだろうが爆笑問題の時事ネタは殆どなくなり買うのをやめようかと何度も思うのだがついつい惰性で買っているのが現状だ。

    本書もその一冊で題材は「忠臣蔵」だ。今や年末恒例行事とも言える赤穂浪士の討入り話だが実はその赤穂47士については殆ど知らないと言っても良い。漫才としてのネタは決して出来が良いとは言えないので、買うまでも無いようなものだという評価もあるが、お蔭様で少しは知るきっかけになったとも言える。

    講談や浪曲で酒豪として有名な二人と言えば堀部安兵衛と赤埴(赤垣)源蔵だが、実は揃いも揃って下戸であったとはビックリ。三波春夫の二人を唄った長編歌謡浪曲も少し聞き方を変えなくてはいけないのかな?

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