- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344021051
感想・レビュー・書評
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桐島の大学生バージョンみたいな感じ。ただ桐島よりも暗めで読んでて苦しい気持ちになる。ただ最後には自分と向き合って前向きになろうとする終わり方はしている。朝井リョウさんは若者の内面の痛みを描写するのがうまいとおもう。5つの短編からなるけど、後ろ暗いものと向き合って乗り越えてくようなことがテーマになってるように感じた。
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これから大学生になるのが不安で手に取って読んだのだが、特に後半の主人公たちがリアルで共感ばかりだった。この本に出会えてよかった。
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朝井リョウさんの文章は、いつも潤っている。19歳、20歳の、子どもとも大人とも言えない微妙な時期の多感さを、瑞々しく、描く。
誰かと比べて卑屈になったり、比べられないように必死になったり、でも無理する自分に我慢できなくなったり。
人間を書くのが上手いなあ。朝井さんが、30代、40代、50代…と歳を重ねて、その年頃の人物をどう描くのか、ぜひ読んでみたい。 -
結局どれも青春なんだよな、大学生
カラフルで具体的な表現がとても好きだな
緩やかに繋がってく人間関係も面白い
分母と分子で1になる -
20歳前後の方には、主人公達に共感をもてたり、
わかることがあったりして面白い小説なのかもしれないです。
今回はアラサーの私には、読み進めるのがどうにも苦しい。。半分位で断念してしまいました。
ケラケラ笑う、とか、毛先をすらすら遊ばせて、とか、
コカコーラじゃなくてコカコーラゼロを買うんだろうな、などの表現にゾワっとしてしまい…。
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19-20歳の男女5人それぞれの短編。朝井さんの描く等身大の若者たちの日常や想いは、自分の過去や現在に少しずつ重なる。登場人物それぞれの弱さや情けなさに、共感してしまう。自分は30歳を越えた今でも他人の目を気にしてしまうし、ミスがバレないよう必死だし、それでもなんとか自分を肯定するのにもっと必死だし。
そうして登場人物の気持ちとレイヤーが重なった時、ふっと泣きそうになる。 -
星4