海に降る

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著者 : 朱野帰子
  • 幻冬舎 (2012年1月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344021174

海に降るの感想・レビュー・書評

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  • 15年10月にWOWOWでドラマ化の原作。
    結構ややこしい主人公だが、後半はとても盛り上がりました。文章も読み易くて良かった。
    ドラマでは深海の世界がどのくらい映像で描かれるかが楽しみ。

  • 昨年のダイオウイカから続く(世間は続いているのか?)深海探査熱はさめやらず、こんな本を見つけてしまった。

    有人深海探査船「しんかい6500」のパイロット志望の天谷深雪を中心とし、JAMSTECの業務と苦労も織り交ぜて描かれるという現代的なフィクション。

    思い入れもほどほどに深海探査をテーマに描かれているところが好印象。個人的にはすこし軽めにまとめられすぎて物足りない印象ではありますが・・・深海探査船のパイロットの話つながりでは、伝説化しているアルヴィン号の女性パイロット、ドーヴァーが著した「深海の庭園」が迫力満点。

    海中は情報が少ない分、迫真的に描かれることが少ない場所のひとつなのでしょう。なにせ、深海探査船のパイロットは宇宙飛行飛行士の1割にも満たない数。でも、世界有数の海洋国である日本なのですから、こういう物語で魅力をどんどん紹介してほしいものです。

    あっ、真保裕一氏の小役人物でもいいです。こういうニッチな職場でのサスペンス&スペクタクルな物語出してくれないかなぁ・・・

  • 夜にページをめくり始めたら、朝になってしまった。
    ここ最近で読んだ小説の中で、いちばんに面白い。

    有人潜水調査船の女性パイロット候補生、という主人公の葛藤と成長を通じて、マニアックになりがちな有人潜水調査の世界が、いきいきと胸に迫ってくる。
    何よりもこの小説が素晴らしいのは、日本を囲む海の謎と可能性にスポットライトを当てている事。

    「全海洋のわずか一割にも満たない日本近海が、生物のホットスポット。日本列島はあらゆるタイプの海に囲まれている。そういう希有な環境が世界有数の生物多様性をもたらしたんだ」

    このエピソードを知って、わくわくしない人なんているんだろうか。
    深海が宇宙よりも謎に満ち、しかも日本人が、その謎にいちばん近いところにいるなんて。
    一人でも多くの人に読んでほしい。この小説に、そして深海という存在に、胸を躍らせてほしい。

  • 4.0 科学技術とミステリーの融合。

  •  天谷深雪は,独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の,世界一の潜航深度を誇る有人潜水調査船しんかい6500の操縦士の訓練生である。
     そのしんかい6000は,既に母親と離別し,アメリカで研究職に就く父も開発に関わっていた。

     だが,アメリカから来た異母弟の陽生の一言がきっかけで,しんかい6500のパイロットたちが乗る耐圧殻の中で閉所恐怖症となってしまった。そのことから有人探査機のチームから外れることになってしまう。
     深雪の思いとはかけ離れた広報課への異動となる。
     深雪,それから広報課に中途入社してきた高峰の,それぞれ父親との関係が話に影を落としていて……。
     
     はまりました。物語そのものもいいのですが,海洋研究開発機構(JAMSTEC)のことが本当にくわしく書かれていて,朱野さんどんだけ取材をしたのかと驚きました。
     深海の,マリンスノーの降る情景とか,深海底にうごめく様々な生物がリアルでオイラ大好物。
     フィクションとはいえ,本当に「よこすか」や「しんかい6000」それからJAMSTECの研究探査活動についてとても詳しくて,深海好きにはたまらないです。
     深海底にはセンジュナマコも出てくるし。この長い小説の中で2回だけですけれど。

     参考文献を見ながら,次に読んでみたいなという本を4,5冊チェック。これでも絞った方。

  • 深海生物は苦手

  • ドラマをみていたので。ドラマの主人公の設定は原作と違うのね。ドラマの方が好きだったかも。

  • 2種類の話が縒り合わされている物語という印象でした。「星を継ぐもの」の系譜に連なるような科学が謎を解いていく物語と、叙情的な家族のあり方についての物語。たまに混線しているように感じる箇所もありましたが、どちらの物語も希望のある内容でした。明るいエピソードは控えめではありましたが、それがかえって爽やかな読後感でした。時々妙に味のあるキャラクターが居るあたりに作者の若さを感じました。

  •  物語の展開が早く、主人公が魅力的なので、とても読みやすいです。
     ただ、登場人物が皆非常に好意的で、都合よく話が進んでしまうので、生温い感じが。

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朱野帰子の作品

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海に降るの作品紹介

女性初の有人潜水調査船パイロットを目指す天谷深雪。深海に棲む未確認巨大生物を追い求める高峰浩二。目的は違えど、想いはひとつ。爽快深海エンターテインメント。

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