「機動戦士ガンダム」の巨大基地をつくる!

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  • 幻冬舎 (2012年3月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (518ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344021549

「機動戦士ガンダム」の巨大基地をつくる!の感想・レビュー・書評

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  • アニメに出てくる架空の建造物を、プロの建設会社が真剣に作ろうとしたら一体どうなるのか?そんな、とてつもなく壮大なスケールの企画が実現した。

    担当したのは、大手ゼネコン・前田建設のファンタジー営業部。過去にも『マジンガーZ』の地下格納庫や『銀河鉄道999」の高架橋など、各種の建造物を積算をしたことでもおなじみのプロジェクト。本書は、Webで連載していたその模様を、書籍化したものだ。

    今回挑戦するのは、国民的アニメ『機動戦士ガンダム』の地球連邦軍基地ジャブロー。時は、人類が宇宙に移民を開始してから半世紀が過ぎた宇宙世紀の時代。場所は、南米アマゾン川、ギアナ高地周辺の地下深く。地球連邦軍の総本部としてひっそり佇む地底の巨大秘密基地、それがジャブローである。

    遊び心を持ちながらも真剣に検討している様子が、ディテールへのこだわりから伝わってくる。例えば、ジャブローの建造物が、はたして最初から軍事基地だったのかという視点。これについては、貴重な生態系のあるアマゾンという立地を鑑み、元々は生物多様性の研究施設だったものを用途変更したのではないかと仮説を立てる。リアルな設定が魅力のガンダムとはいえ、現実と架空の間には埋めなければならない溝が、実に多いのだ。

    また、「ジャブローに関連して何を検討して欲しいか?」というアンケートにおいて、圧倒的多数で要望が寄せられたのが、量産型モビルスーツ「ジム」の生産工場。これに応えるために、重量や大きさが近い、大型トラックやホイールローダーの生産工場を見学しながら悪戦苦闘する。

    はたして気になるジャブローのお値段は?そして、工期はどれくらいかかるのか?ちなみに本のオビには「本当に請け負います!!」の文字が。建設業の面白さも余すところなく伝えており、ガンダムファンならずとも楽しめる一冊。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB0939496X

  • 機動戦士ガンダム 地球連邦軍基地ジャブローの設計と見積もりです。
    一式2532億円。工期272年!

    前田建設さん、おもしろいです。

  • 週次連載の書籍化みたいです。なんか、内輪だけで盛り上がっているのが気になります。あと、重複記述にわかりにくいテキストだけの説明。ただ、その本気に取り組む姿勢には参りました。社内で完結させるならともかく、社外まで応援とかね。普通、頼めないですよ。「ジャブロー」の見積もりに協力してくださいなんて。

  • 2010年4月から1年間週間連載でアマゾンの地下に巨大基地ジャブローの見積もりをしたのが本書。工期272年未満、見積もり総額2532億円ただし、参謀本部ビル、フライマンタの飛行施設やどうやってもできないホワイトベースが発着するドックを隠す大型ゲートは除いている。

    テレビ、映画、ゲームに描かれた状況をできるだけ忠実に取り込んでまじめに設計をするのが本書のミソ。例えばズゴックが爪を岩に突き刺して雲梯のように移動するシーンでは音から地質を導きだすとか、アッガイが地上の監視ドーム(通称アッガイドームと呼ばれこの設計に相当時間をかけている)を破壊するシーンではたたきつぶされる所から材質を想定、普通はあり得ない爆発により壁が吹き飛ぶ様子から壁はちゃちだが2階の床は相当頑丈でそこにTNT火薬が2t置いてあったはず、じゃあなんでそんな頑丈な床が必要かと言うと元々地下基地入り口の蓋で爆薬は通路を塞ぐ自爆用。後から継ぎ足した2F部分はちゃちな作りにしたなどと原作の設定を作った人も考えてなかったことまで無理矢理設定を読み込んで行く。

    また一年に渡る連載中にはANA、コマツ等々の協力も得て行っており、相当時間も金もかかってそうです。この週刊連載は取材だけでも大変やわ。
    本業は大丈夫なんだろうかと心配してしまうが次に作るのは宇宙戦艦ヤマトの建設準備と発進準備工事らしい。
    果たしてガミラスに見つからずにすむのでしょうか?
    http://www.maeda.co.jp/fantasy/

  • これまで様々なアニメなどに登場する建造物の見積もりを出してきた前田建設ファンタジー事業部。
    本書で取り上げられているそんな彼らの見積もり対象は、機動戦士ガンダムに登場する連邦軍の秘密基地ジャブローです。

    内容は2010年4月から2011年3月の1年間、株式会社サンライズが運営する「GUNDAM.INFO」と言うサイトで毎週連載された記事に加筆修正を加えたもので、500ページに及ぶ大著ですが、ファンタジー事業部の面々を中心とした人たちが、ガンダムネタを織り混ぜながらわいわいガヤガヤとやり取りしている体裁となっていますので、普段余り読書をしない方でも取っつきやすいのではないかと思います。

    ガンダムをご覧になったことがある方はご存じでしょうが、一言にジャブローと言ってもその巨大さ。
    それに加え、基地の全容を記した設定が存在しない中、事業部の面々が「どの様な経緯でジャブローのような施設が作られるようになったのか?」と言った架空の歴史を想定することから始まり、アニメのワンシーンにおいて、ジオン軍のモビルスーツ・アッガイの真上からのパンチによって爆発した連邦軍のドーム(本書ではアッガイドームと命名)を現代の技術で再現するには?と言った検討や、スペースコロニーのような循環型社会を成立させる条件の検討、ジオン軍のジャブロー侵攻トンネル作戦の土木工事と言う側面からの検討、ジム工場の見積もり、戦闘機発着施設の検討等が行われていました。

    この様に多岐にわたる内容故、事業部メンバーだけでは解決できるはずもなく、ANA、コマツ、帝京大学等を訪問して様々な知恵を借りてくるのですが、それぞれの現場や専門家の知見等も興味深い内容でした。

    結局、ジャブロー全体の見積もりは出来なかったのですが、出来なかった箇所(参謀本部ビル、ホワイトベース侵入口等)がなぜ出来なかったのと言った理由もきちんと解説されており、その点、納得のいく内容となっています。

    最も本書を読めば、ジャブローの施設としてはそんなに目立った感じがしないであろうアッガイドームの見積もりにおいても、アニメと同じ感じで爆発するようにと様々な検討を重ねており、この施設でこれだけの検討を加える事になるのであれば、全体の見積もりができなくて当たり前と言った印象を受けるのではないでしょうか。

    ファンタジー事業部メンバーのこだわりが随所に表れる本書。
    時折、ガンダムネタにおいていかれそうになった箇所もありましたが、事業部メンバーや彼らに協力した外部の人々の本業でのこだわりや専門知識等、ぐいぐいと引き込まれていく内容が盛り沢山でした。

    ガンダムファンはもちろん、それ以外の方でも「空想の建築物の見積もりってどうやるの?」と言った事などに興味をお感じになられれば、楽しめること間違いなしではないかと思います。

    お時間のある時でも一読されてみてはいかがでしょうか。

  • 前田建設ファンタジー営業部の第三弾、ジャブロー基地を造るです。毎度毎度よく考えるなぁ~と感心しています。しかし工期272年とは・・すごい。

  • 土木にも建築にも、ガンダムにも詳しくないのですが、楽しく読めました。

  • 『ガンダム』の文字に釣られて衝動買い。

    ジャブローを本当に建設するとした場合の工期と費用を計算しています。真面目に建設技術の話をしてるのですが、解説付きとはいえ素人にはちょっと難しい。

    とはいえ「そこまで考えるかw」「そんなことが分かるのか?」と色んなシーンに登場する建築物についての考察は読んでいてそれなりに面白い。

    しかし、工期が掛かり過ぎで発注できませんw

  • ジャブローの地下基地の見積もりが出ています。工期272年。

    読者を置いてけぼりにして愉しそうにしすぎていたり、同じ絵が何回も出てきたりと、ちょっと気になるところもありますが、これ見てこの会社に入りたい、という人は出てしまうと思う。怖いような、うらやましいような。
    破壊シミュレーションだとか、いろいろまじめにやっています。お金を出せば本当に請け負ってくれる、らしい。ええなあ。
    ガンダム好きなら土木が理解できなくても読めると思いますが、逆だと厳しいかな。

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