- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344021587
作品紹介・あらすじ
橋本龍太郎政権で「大蔵省改革」に取り組み、財務省と正面から闘ってきた政治家が、財務省支配のカラクリを明らかに。
感想・レビュー・書評
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それって日本に巣くった癌そのものではないか・・・と、こういう本を読むと思う。
それは、知らぬ間に増殖を続け、宿主が死ぬまで搾取の手を緩めない。
宿主が死んだら甘い汁も吸えなくなる…と、個々の細胞も内心思っているかも知れないが、組織の本能はただ増殖という目的のみに向けて破滅への奔走を続けている。
・・・そんなイメージである。
そして「消費増税」は、その本能がつくりあげた結節なのだと思う。
本はさらに、よく言われる「増税の前にやるべきことがあるだろう」の「やるべきこと」を順に明らかにする。経済成長や、TPP・電力行政、行政改革について、理念なき増税よりもはるかに日本に活力を呼び込めそうな魅力的な案に満ちている。
後半は著者が所属するみんなの党の宣伝ではあるが、単に宣伝で終わらない戦略眼はある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
財務省の影響の及ぼし方などが書かれている。昨今の増税キャンペーンがいい加減なものなのかも。増税の前にやるべきことがある。という江田議員の持論は正しい。省益、まだそこから生まれる利権のために奔走する俗物官僚。そういう連中のやり口をひとつ学んだ。江田議員が大臣や首相になったらできるのか?それはわからない。しかし、脱藩官僚にその可能性があるというのはわかる。そこからでもいいから蔓延する俗ウイルスを駆逐するワクチン議員がどんどん現れてくれると嬉しい。
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会計について少し知識を増やしておく必要があると思って、読んでみた一冊。自治体の一般会計の中身についてはそれなりに目を通していたけれど、特別会計については知らないことが多かったです。そして、今課題にしているところにふさわしいお金の出処の考え方とか、とても参考になりました。知らないことは失うことで、聞かれない限り教えない、知らないほうが悪いっていうスタンスが世の中にある以上、自分から知ろうとしていかないとこの先のゲームがおもしろくなっていかないなと思いました。
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江田憲司みたいな人が自民党の中枢に居れば少しは変わるんだろうけど、できるやつは危険だから、出世できないんだよね
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たまたま、1,000冊めに登録した本。
図書館で借りた。 -
財務省、官僚主導の日本の政治を垣間見れた。
財政再建をするためには増税が必要、このまま税収がなければ日本が破たんする、ギリシャと日本を同列の扱いにし不安をあおる、など官僚の巧妙な言葉の裏には私利私欲があるのだ。
省庁のなかでも財務省は国を予算を握るため国を牛耳る力をもつ。多くの政治家がこの力におびえ保身にはしる。
国は増税を謳う前に最大限の無駄や汚れた金をなくしてからでないと不況を助長するのみなのだ。
東電を法的に破たんさせないのも財務省の都合である。破たんさせたり一時国有化すると責任を持つことになりおいしくないのだ。
そういった官僚の私利私欲で国民が苦しむ現実になにも疑問を抱かない国民になってしまってはならない、と強く感じる。
この書籍を読んで思ったことは、無知は罪であるということだ。
情報をかき集め、取捨選択し、自分の意見を持つということ。
単純であるがもっとも難しいこの行為を今後、極めなければ自分の納得のいく人生を歩めないと思う。 -
タイトルからしてすごいけど、
根拠の持ってき方や、ロジックの組み立てがすごい。
ホント!?と思わず疑ってしまいそうな事実を知ったり、
きっと得られるものは少なくないけれど、
著者の政治的な意向を大いに感じてしまって、
どうも自分は素直に受け止めきれなかった...
詳しい方々にも読んでいただいて、
賛否両論、話してみたい一冊。 -
財務省のおぞましい実態を白日の下に晒す。すべては自らの目で見、触れた経験が基になっている。著者の身が危ぶまれるような事実も洗いざらいぶちまけられている。世を実質的に牛っているのが財務省。拍手喝采を受けた小泉純一郎氏も財務省との巧みな貸し借りの妙あればこそという事実には戦慄をおぼえる。財務省に加え、政治家の実態、真の日本の財政事情なども生々しく描かれている。ところどころにある太線には滾るような熱血を感じる。妨害に遭い罵倒されながらもあるべき姿を目指し孤軍奮闘する江田氏に心からの拍手を送りたい。
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資料ID:92121508
請求記号:310.4||E