- Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344022614
作品紹介・あらすじ
タワーマンションの最上階、四〇一二号室に暮らす人気作家、三芳珠美は、人生の絶頂にいながら満たされずにいた。ある日、古本屋の老婆に「あなたに」と古い写真を見せられるが、そこには見知らぬ赤ん坊の姿が写っていて…。一方、根岸桜子は同時期にデビューした珠美の成功を安マンションで妬ましく思う日々。そして、1999年11月22日、大停電の日。珠美がマンションから転落。その日から女たちの運命が逆転した-のは悲劇の始まりに過ぎなかった。"人間は、あっという間に地獄の底に転落するのよ"四〇一二号室からはじまる"不幸"の連鎖。著者が仕掛けた夥しい数の罠。『殺人鬼フジコの衝動』の著者、最恐イヤミス。
感想・レビュー・書評
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4012号室に関わると不幸が起きる。
作家の三芳珠美と根岸桜子。
見た目は全然違う2人だけど、根本的な所は似ている。
お互いがお互いのことを嫉妬しあってる。
そんな中、三芳珠美が住んでた部屋の4012号室から
転落する。
犯人は誰なのか?
一人称が誰なのか分からないまま進み、きっとこの人の
ことを言ってるんだろうな…と思いつつ、
最終的には違ってることが分かり、騙された感があったよ。
真梨幸子さんらしく、キレイに騙されましたー。
編集者の西岡さんが悪い人だなーって思ったし、
途中出てきたた漫画家さんの事件も少ししか
出てきてないけど、なんか怖さを助長させてたなぁー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この人の他の著作と内容は似てるんだけど…なんとなく一気読みさせられるところはさすが。
二人の女作家。片方はベストセラー作家で、もう片方は1作目以降泣かず飛ばず。序盤はこの二人の確執が執拗なまでに描かれる。というか、泣かず飛ばずの桜子が一方的に珠美を恨んでいるのですが。
ところが珠美が謎の事故死を遂げ、立場が逆転。桜子の作品がたちまちベストセラーに。となると、桜子が怪しいのですが、そんなので終わらないのが真梨さん。またも複雑な人間関係が出てきます(笑。時系列も入り乱れています(笑。メモを取りながら読みましょう。 -
うーーーん、難しかった…
これがイヤミスというものなんだろうけど、流れとかあっちこっち飛んでるみたいで分かりにくかったー。 -
こーれーはーやばかった
暗くて救いがなくて禍々しくて圧巻
え、え、って読み返してしまう -
5人のジュンコで真梨さんにハマって
二冊目です。
今回も嫉妬渦巻くストーリーでした。
私の予想は半分当たっていました。
途中、誰が誰かわからなくなりますが
最後まで読むと、全てが繋がります。
真梨さんの本は一気読みですね。 -
かつて、阿部サダだったかもしれない老婆。他人の恥部を晒して叩いて売れている若手女流作家。OLと兼業で作家として成功を夢見る女。敏腕かもしれない編集者の男。
何らかの理由で意識はあるのに身体の自由を一切失った女。
どの人物もねっとりした闇を抱えていて読んでいて毒される…。 -
所沢、阿部定、飛行機、そんなキーワードに小説家とタワーマンションを結びつけて、手の込んだミステリーに。
小説家とか、編集者って、こんなにおかしな人じゃないとできない仕事なのか?という疑問は残った。 -
うわーっ女ってこわっΣ(゚д゚lll)と思わされる。男はズルくて女は怖い、というのが一番の感想。都市伝説的なことも絡んできてて、興味深くはあるんだけど、全体的に嫉妬心の渦巻き方がすごくて、読んでてげんなりしてしまう自分がいた。
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タワーマンションの4012号室。
その部屋は心理的瑕疵物件。
その部屋に入居した人の身に何が起こったのか。
女流作家の嫉妬が生んだ、それは事故なのか事件なのか。