四〇一二号室

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 629
感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344022614

作品紹介・あらすじ

タワーマンションの最上階、四〇一二号室に暮らす人気作家、三芳珠美は、人生の絶頂にいながら満たされずにいた。ある日、古本屋の老婆に「あなたに」と古い写真を見せられるが、そこには見知らぬ赤ん坊の姿が写っていて…。一方、根岸桜子は同時期にデビューした珠美の成功を安マンションで妬ましく思う日々。そして、1999年11月22日、大停電の日。珠美がマンションから転落。その日から女たちの運命が逆転した-のは悲劇の始まりに過ぎなかった。"人間は、あっという間に地獄の底に転落するのよ"四〇一二号室からはじまる"不幸"の連鎖。著者が仕掛けた夥しい数の罠。『殺人鬼フジコの衝動』の著者、最恐イヤミス。

感想・レビュー・書評

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  • 4012号室に関わると不幸が起きる。
    作家の三芳珠美と根岸桜子。
    見た目は全然違う2人だけど、根本的な所は似ている。
    お互いがお互いのことを嫉妬しあってる。
    そんな中、三芳珠美が住んでた部屋の4012号室から
    転落する。
    犯人は誰なのか?

    一人称が誰なのか分からないまま進み、きっとこの人の
    ことを言ってるんだろうな…と思いつつ、
    最終的には違ってることが分かり、騙された感があったよ。
    真梨幸子さんらしく、キレイに騙されましたー。

    編集者の西岡さんが悪い人だなーって思ったし、
    途中出てきたた漫画家さんの事件も少ししか
    出てきてないけど、なんか怖さを助長させてたなぁー。

  • この人の他の著作と内容は似てるんだけど…なんとなく一気読みさせられるところはさすが。
    二人の女作家。片方はベストセラー作家で、もう片方は1作目以降泣かず飛ばず。序盤はこの二人の確執が執拗なまでに描かれる。というか、泣かず飛ばずの桜子が一方的に珠美を恨んでいるのですが。
    ところが珠美が謎の事故死を遂げ、立場が逆転。桜子の作品がたちまちベストセラーに。となると、桜子が怪しいのですが、そんなので終わらないのが真梨さん。またも複雑な人間関係が出てきます(笑。時系列も入り乱れています(笑。メモを取りながら読みましょう。

  • うーーーん、難しかった…
    これがイヤミスというものなんだろうけど、流れとかあっちこっち飛んでるみたいで分かりにくかったー。

  • こーれーはーやばかった
    暗くて救いがなくて禍々しくて圧巻
    え、え、って読み返してしまう

  • 5人のジュンコで真梨さんにハマって
    二冊目です。
    今回も嫉妬渦巻くストーリーでした。

    私の予想は半分当たっていました。

    途中、誰が誰かわからなくなりますが
    最後まで読むと、全てが繋がります。

    真梨さんの本は一気読みですね。

  • かつて、阿部サダだったかもしれない老婆。他人の恥部を晒して叩いて売れている若手女流作家。OLと兼業で作家として成功を夢見る女。敏腕かもしれない編集者の男。

    何らかの理由で意識はあるのに身体の自由を一切失った女。

    どの人物もねっとりした闇を抱えていて読んでいて毒される…。

  • 所沢、阿部定、飛行機、そんなキーワードに小説家とタワーマンションを結びつけて、手の込んだミステリーに。
    小説家とか、編集者って、こんなにおかしな人じゃないとできない仕事なのか?という疑問は残った。

  • ラスト3頁で「こう来たか」の大興奮…と帯に書いてあったので期待したが、それほどでも…。

    だまされやすいので、不動産屋が娘っていうのも意識がないのが奥さんっていうのも、確かに最後まで気付かなかった。

  • うわーっ女ってこわっΣ(゚д゚lll)と思わされる。男はズルくて女は怖い、というのが一番の感想。都市伝説的なことも絡んできてて、興味深くはあるんだけど、全体的に嫉妬心の渦巻き方がすごくて、読んでてげんなりしてしまう自分がいた。

  • タワーマンションの4012号室。
    その部屋は心理的瑕疵物件。
    その部屋に入居した人の身に何が起こったのか。

    女流作家の嫉妬が生んだ、それは事故なのか事件なのか。

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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