すーちゃんの恋

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1125
感想 : 131
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  • Amazon.co.jp ・本 (135ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344022737

作品紹介・あらすじ

子供を産む人生、産まない人生。37歳で新しい世界に飛び込んだすーちゃんの、今日この頃。

感想・レビュー・書評

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  • 『どうしても嫌いな人―すーちゃんの決心』で
    店長やめたので、どうするのかなと気になっていました。

    すーちゃんの恋、まだ進展がありそうな気がする!

    ちょっとわくわくします。

  • シンプルな絵と言葉。

    そして思い。

    そんなすーちゃん読んでて、
    ホッと、落ち着くのは

    すっ、と出てくる心の声を
    綴っているからなのかな…

    なんて思った。

    思い、を言葉に変換する際に、
    やたら、デコったり、盛ったりせず、
    出てきた直後の思いを、
    そのまんま掬ってる。

    人を喜ばせたり、
    自分も嬉しかったり、

    心から離れて
    相手に差し出す言葉には
    気を使ってしまうけど

    どこにも行かない
    自分だけの思い、に嘘は微塵もない。

    恋、や
    将来の自分について
    あれこれ巡らすーちゃんの本音には、
    つい、付き合ってしまいたくなる自分がいる。

  • kamosigiさんにお借りしました。
    すーちゃん保育園に勤めるようになったのね。

    この作品では、さらにいろんなことが自分とリンクして、
    またしてもひとりきゅんとなりながら読んでおりました。
    この間「どうしても嫌いな人」とばしちゃってるんだけど、
    やっぱりこれも読んでおいたほうがいいよな・・・
    (もしかしたらなにか大切なストーリーがある?)
    加えて「オレの~」も読みたくなってしまった・・・土田さん気になる。
    幻冬舎さん、文庫版での発刊、切にお願いいたします。

    すーちゃんの気持ちはいわずもがな、
    さわこさんの29Pについては、ミリさんも雑誌のインタビューで
    「言葉としてはちょっときついけど、これがないと・・・」みたいなことを
    話していたけど、わたしも全くの同感で、目をそらさずに向き合ってくれたことに感嘆したり、まいちゃんの位置には立っていないのに、なぜだかすごくわかるし。
    毎度毎度同じフレーズになってしまうけど、今回もやっぱり
    どの場面でもいちいち共感してしまうわー。

    そんでもってすーちゃんにも、さわこさんにも、もちろんまいちゃんにも
    最終的には幸せになってもらいたいなぁ。
    でもそれは、例えば「結婚」⇒「出産」の通り一遍のスタイルではなく、
    本人が、それから読んでいる私たちにもストンと落ちる、
    いちばん「幸せ」だと思えるかたちで。

    とはいえ、3人ともなにもなかったかのようにハッピーエンドしてしまったら、
    3人から急に心が離れてしまうかな・・・。だとしたら、すこし淋しい。
    ストーリーの中にさえ、そんな葛藤を見出し始めている自分がイタイ・・・
    なにはともあれ今は3人とともに歩ませてもらおう。

    個人的には保育園のごはんの件の設定、好きでした。

  • 図書館にて
    すーちゃんシリーズ4作目

    女性も色々考えて一生懸命に生きてる。
    すーちゃんの新しい職場が温かい人ばっかりでよかった。歳を重ねた女性って強くて、しなやかで、明るくて素敵。

  • 漫画を読んで泣いたのは何十年ぶりだろう。ハラハラと涙が止まらなくなるのは、あぁそうだよ、言いたかったのはこのことなんだと、女にしか分からない、子供を産む産まないに拘らず縛られる女性「性」を思って泣けてくるのだ。

    子供を産む人生、産まない人生。「お母さん」になる人生、ならない人生。
    女性が比較的自由意思で選択できる時代とは言え、積極的に選択する場合もあれば、「どうするんだろう、どうなるんだろう」と悩むもあり。


    生理用ナプキンを買い忘れてフト気付く。『子供を産まない人生なら、あたしの生理ってなんのためにあったんだろう』
    と呟くアラフォーのさわ子さん。

    子供は可愛いけど、スイッチひとつで寝てくれればどんなに楽か。自分の時間がないのは仕方ないけど、『お母さんじゃないあたしだっている』
    と不安になり考えるまい子。

    保育園で働く37歳独身のすーちゃんは。子供はいなくても、毎日子供に囲まれて、子育てに正解はない、というよりひとりひとりの個性や輝きの中に正解がある。となまじな母親(自分ですが)よりも母性と言われる感情を身につけてきている。


    「お母さん」になっても、ならなくても「自分」は「自分」。


    お父さんにもお父さんじゃない男性にも、是非読んでもらいたい一冊。

  • すーちゃんがカフェの店長さんから、保育園の栄養士さんに転職
    そして、恋をするんだよね~
    それも、あの『オレの宇宙はまだまだ遠い』の土田くんと
    すーちゃんの自己完結の仕方が、笑えるけど、分かる分かる
    でも、正直すぎないかい もっとずるくてもいいのに
    それが、すーちゃんなんだなぁ いい奴だなぁ

  • すーちゃん、好きだ。応援したくなる。

  • 2022年7月5日
    同シリーズ「結婚しなくていいですか」から2年後を描いた作品。すーちゃんは37歳になったうえに、カフェから保育園の給食スタッフに転職。

    「大きくなったね」は、私たちより長く生きなさいよという、大人からのエール。

    好き嫌いを無くすのではなく、「好きなものを増やす」という考え方。

    結婚せず子供も産まないと、お祝いされるのが少ない人生だよ。→刺さった。。
    「おめでとう」を言うばっかり、そして「ありがとう」は少ない。

    以前の職場カフェの隣にあった書店の男性“土田さん”との恋、甘酸っぱい!!

    「自宅で最期を迎える選択ができるのも、家族あっての事。病院で死ぬ事になるのは受け入れられても、気の合わぬ医者に見送られて…っていうのはさみしいっていうか」→すごく共感

    土田さんに彼女がいるので身を引いたすーちゃん。しかし、しばらくして土田さんからメールが来たところで本書は終わってしまった。続きが気になる。

  • すーちゃんシリーズの恋編♡
    大好きな私は一気に読んでしまった!
    最初から心が穏やかになる。
    そして、関わって行く人たちの
    一言一言に心が豊かになっていく私。

    『大人が思った通りになる子がいい子って何か違う』
    『言葉にしばられずそのままを受け止める』

    益田ミリさんが描く絵と言葉に
    いつも勇気と癒しをもらえる♡

  • 再読。一気読み。
    新しい職場でのすーちゃん、いいなあ。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。イラストレーター。主な著書に『欲しいものはなんですか?』『みちこさん英語をやりなおす』『そう書いてあった』『今日の人生』『しあわせしりとり』『すーちゃん』シリーズ、『マリコ、うまくいくよ』『僕の姉ちゃん』シリーズ、『スナック キズツキ』『ツユクサナツコの一生』『ヒトミさんの恋』『ランチの時間』等がある。

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