女の庭

著者 :
  • 幻冬舎
3.06
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本棚登録 : 305
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344022928

作品紹介・あらすじ

恩師の葬式で再会した五人の女。「来年も五山の送り火の時に逢おう」と約束をする。一年後、女たちは変わらない街で、変わらない顔をして集まるはずだった…でも。決して口に出せない秘密が平凡な毎日を少しずつ変えてゆく。

感想・レビュー・書評

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  • ・人の幸せは、十人十色。
    ・周りからちやほやされてきた人は、自分で何かしようと思わない。
    ・誰かのために何かをしたことがない人は見捨てられる。
    ・今いるところに居場所がなければ、移ればいい。今まで縋りついてきたものを捨てて前へ進む。自分から得ようと努力する。

    この本から学んだこと。

  • ある女性が「女は満足なセックスができれば、人生の70%は満たされる」と言ったことを思い出した。登場人物は五人五様、どこか満たされない性を抱えている。ここで描かれる性的欠損感を持った女性の陰湿さ・陰険さはリアル過ぎて怖い。ねっとりとした性描写も素晴らしい。

  • 2016.1.12 読了

    すごい話だった。。。

    京都が舞台。

    大学のゼミの教授が 亡くなり、
    そのお葬式で 卒業して12年振りに
    ゼミの仲間が 久しぶりに会う5人の女たち。

    その後の それぞれの生活。
    かなり きわどい表現ありで、
    この作者さん 初めてでしたが、
    他の作品も読んでみたいかも。。。

  • 京女の秘事……。

  • 5人の女性の生き方がうまく絡み合って物語の展開としては面白い。
    花房観音の本を読んでみようと思わせられる。

  • 京都 女
    京女の本性は イケズな性格なのか

  • 恩師の葬儀に卒業以来十数年ぶりに集まった翠、里香、絵奈子、唯、愛美の5人.それぞれの卒業後の生活が語られるが、皆さん実に奔放だ.少し悲しいのは愛美の例だ.美人でもてはやされながらうまく気流に乗れなかった.最終章で絵奈子に語られる里香の夫・典孝の話は驚きだし、一連のストーリを締めくくるのにふさわしいものだと思った.

  • 深見教授の相手に焦点を当て過ぎているため、最終章の展開に無理がある。そこまで人間関係を複雑にすると興ざめしてしまう。
    家庭をもって一般的な幸せを築いても、又、女が手に職を付けて充実している様に見えても、小さい頃から美人と持て囃されても、それぞれがお互いを羨ましがったり妬んだり無い物ねだりは女の特性ではないだろうか。登場人物の女達の性癖は小説ならではあるが、女というある種の面倒臭い生き物が自分も含め嫌になり、もっと、さっぱり生きて行きたいと思った。しかし彼女達の感情は30代という中途半端な年代ならではのものだろう。

  • 「女はみんな、腹黒い」さらに「醜聞か文学か!?」って力はいりすぎではないか? 幻冬舎。
    女性のための官能小説って面白かった試しがないし…、と敬遠していたが、著者のインタビューとブログが面白かったので購入。

    …………すごーく「いやーなもの」を見てしまったような後味の悪さ。
    5人の普通の女性、それぞれの秘められた欲望…的な「官能小説」ありがちなもの、かとおもいきや、もっとディープ。身体を開くよりもあけっぴろげに吐露される女性の心情。うーん、この「いやーな感じ」はカフカと同じ?

    でもこの「いやーな感じ」は嫌いではない。

    テーマは「囚われ」。囚われることは不幸なのか? 幸せなのか? 何か囚われないことはできるのか? 
    読み終わって気づいたが、帯に官能ミステリ。とあったが、まあそうなのね。

    この作家、もっともっと読んでみたいので、つまらないテレビ文化人にならないように願います。

    • takaraushi62さん
      下記サイトで、「おんなの日本史修学旅行」を上梓された花房観音さん自身に関する分析を見つけて興味を惹かれ、検索してましたら貴レビューにヒットし...
      下記サイトで、「おんなの日本史修学旅行」を上梓された花房観音さん自身に関する分析を見つけて興味を惹かれ、検索してましたら貴レビューにヒットしました。
      この分析を、ご本人の作品に触れた方々が読まれたらどうお感じになるかに興味がございます。
      http://www.birthday-energy.co.jp/
      2013/09/03
  • 2023/05/28

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著者プロフィール

兵庫県豊岡市生まれ。
京都女子大学文学部中退後、映画会社や旅行会社などの勤務を経て、2010年に『花祀り』で団鬼六賞を受賞しデビュー。男女のありようを描く筆力の高さには女性ファンも多い。
著書に『寂花の雫』『花祀り』『萌えいづる』『女坂』『楽園』『好色入道』『偽りの森』『花びらめぐり』『うかれ女島』『どうしてあんな女に私が』『紫の女』など多数。
現在も京都でバスガイドを務める。

「2020年 『京都に女王と呼ばれた作家がいた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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