- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344024014
感想・レビュー・書評
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きついなあ。
改めて思った。
第二次安倍政権誕生の時期であり、その後まさかこんなことになるとは。
面白かったのは特に、出馬に至る、自民党内での調整というか力関係というか。
いかに、周囲も待望し、民間人も含めて、安倍さん擁立に本気で取り組んだか。
民主党の、ぐだぐだの本を読んだばかりというところもあって、熱い。
応援者による筆なので、もちろんある程度割り引いて読まなければいけないが、こういうことって、マスコミさんとか、マジに報道しないね。
亡くなって日も浅いからあれだが、政治の総括もなければ、それこそ「好意的」に取り上げる特集もない気がする。
叩く方はかなりあった気がするのに。
著者は文芸評論家ということもあって、専門でもない経済論への言及はちょっかなと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2012年12月に第二次安倍政権は誕生した。翌2013年は20年ぶりの伊勢、60年ぶりの出雲の両遷宮、熊野の120年大祭、熱田では1900年大祭というまさに時代の節目を感じさせる年に始動した。民主党政権があれほどひどくなければ安倍総理の出番はなかった。自民党総裁選が決選投票で決着したのは40年ぶり、決選投票での逆転は60年ぶりであった。日本人の危機感が順当な候補者達を差し置いて安倍政権を誕生せしめた。
第一次安倍政権は1年で10年分の仕事をしたという評価も聞かれる。中国の台頭と国力毀損により日本は存亡の危機にある。保守本流、安倍総理の復活は日本にとって計り知れない僥倖であった。もはやどこの誰かも分からないような者たちに国政を任せておけないではないか。
就任後、丸2年以上が経過した現在、とくに消費税増税以降、デフレ脱却は道遠いにもかかわらず、TPP参加や、構造改革の邁進は外国人の投資を拡大し、貧富の差を広げ、多くの国民に厳しい競争を強いるものである。”美しい国”とは相容れないとも思うが、今は国防第一で耐え忍ばなければならない時期なのかもしれない。
日本に何が出来るかではなく何をしなければいけないかを常に考えているといわれる。代わりが務まるものはいない今、安倍総理を信じ支えるしかないのだろうと思っている。