- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344024229
感想・レビュー・書評
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アフリカ•ガボンで僻地医療を行った、ドイツ人医師シュヴァイツァーに憧れ、
島田航一郎は医師を志し、ケニアでの医療に従事する。
貧困、内戦、地雷、伝染病、猛獣被害•••。
日本では考えられない残酷な日常を背負わされた負傷者たちが日々航一郎のもとに運ばれ、または自ら出向いて行って•••。
数十年経た2011年春、かつて家族や全てを失い、航一郎に心を救われた少年兵ンドゥグは医師となり、航一郎の故郷、宮城に降り立っていた。
かなり泣いてしまったな。
地位や名声でなく、「志」がつなぐ、本物の医師のバトン。
「風に立つライオン」
群れを離れて孤独に生きるライオンをイメージしたようだが、
同名の楽曲は1987年、小説としての本作は2013年、大沢たかおさんの強い勧めにより完成させたようだ。
「歌は、全て発表した瞬間に僕の所有物ではなくなる」
僕は、さだまさしのこの感覚がとても好きだ。詳細をみるコメント2件をすべて表示-
サンキューサンチューさん流石さだまさしファン!いい本だよね。僕も泣けました。映画も是非観てほしいです。流石さだまさしファン!いい本だよね。僕も泣けました。映画も是非観てほしいです。2022/07/18
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shukawabestさんいやぁ、「元」だよ、「元」。中学時代は神のような存在でした。いやぁ、「元」だよ、「元」。中学時代は神のような存在でした。2022/07/18
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日本からケニアへ。
そして、ケニアから日本へ受け継がれていく心のバトン。
『オッケー、ダイジョブ』
聞いた人の心が軽くなるような魔法の言葉。
さだまさしの真骨頂。 -
戦争・貧困で日々失われていく命を救う青年医師とその青年医師から希望のバトンを受け取った少年兵だった少年。
戦争と隣り合わせに生きている子供達の実情に言葉を失った。麻薬を打合せ、思考力を失わせて人をを殺させたり、地雷処理に使ったり。戦争と言うものは人が人たらしめる心を失わせるものなのか。
そんな中でも生きる希望を持たせる事、子供に夢を見せることを絶対に諦めなかった航一郎。それはいつしか心を閉ざした少年兵の少年にも届く。
航一郎の心を胸に医師になった少年は東日本大震災で苦しむ被災地に乗り込む。
人が普通に生きていくということ、子供が笑って過ごせるということ、それを営む事は実は本当に幸せなこと。
それを手助けするのは何も医師免許を持たなくとも、人を思いやる心があれば誰にでも始められる。 -
いゃ〜!面白かった。感動小説。
読みながら、先日アフガンで銃撃されて、亡くなった中村哲医師を思い出した。
東日本大地震の前に曲ができて、東日本大地震あとに小説ができている。
物語は震災後の石巻市を訪れるケニヤ人医師の独白から始まる。
感動のヒューマンヒストリー!
映画にもドラマにもなっていた。機会があれば見てみたい。
印象に残った文章
⒈ 心に国境がない
⒉ がんばらない・諦めない・夢を捨てない
⒊ 気に入らない患者に出会うと、胸の中でそっと「毒混ぜたるぞ」と呟くことにしている。
⒋ 誰かのせいにしなきゃ耐えられない悲しみってあるんだよ
⒌ 人の善意は必ず他人を幸福にするとは限らない。
⒍ 医師が患者から奪ってはいけない最も大切なものはな、命じゃないんだよ。希望なんだ。 -
一九八八年、恋人を長崎に残し、ケニアの戦傷病院で働く日本人医師・航一郎。「オッケー、ダイジョブ」が口癖の彼のもとへ、少年兵・ンドゥングが担ぎ込まれた。二人は特別な絆で結ばれるが、ある日、航一郎は…。二〇一一年三月、成長したンドゥングは航一郎から渡された「心」のバトンを手に被災地石巻に立つ。
さだまさしさんて、ほんとすごい才能だな。
どんどん引き込まれていって、
読み止まらなくて困ってしまった。
航一郎に関係した色んな人達の話によって構成されているこの本。
航一郎の声が全くないにもかかわらず
航一郎の気持ちがすごく伝わってきた。
航一郎のバトンがたくさんつながることを祈ります。 -
1987年に発表された名曲の小説化。海外に住んでるとこの原曲はいつ聞いてもグッと来ます。モチーフは共通ですが、曲と小説はあくまで別物。小説化を熱望した大沢たかおの主演で映画化が決まってます。日本とケニアで世代を越えて繋がるバトンというテーマもわかりやすいです。ちと長いですが、お薦め。期待通り泣けます。
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映画を観てから読んだ。
映画ではわからなかったンドングの心情がわかり良かった。感動する。
このような医者が増えてくれると嬉しい。 -
読んで良かった本
後書き読んで…
実際にモデルがいる事
歌がある事
この歌に共感した医師団体がある事
あの震災の時に医療バスを走らせた事
…後書きを読んで改めて読んで良かったなと。
本で泣いて
歌でも泣いた
映画も気になる