地図を破って行ってやれ! 自転車で、食って笑って、涙する旅

  • 幻冬舎
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344024342

作品紹介・あらすじ

ベストセラー『行かずに死ねるか!』の著者が旅する日本全国、津々浦々。恩人との再会、きらきら輝く恍惚の味、魂を揺さぶる自然、そして、なくなってしまった街と人々の思い…。

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず石田さんの文章は面白いです。何度か作中で笑わせてもらいました。石田さんの本を読むたびにいつも、出会いって素晴らしいなと感じます。私もこんな旅をしてみたいです。

  • 僕は日本一周旅行をしようと思って出かけたのに半周もしないで帰ってしまった経験がある。だから一周野郎にはコンプレックスがある。本書はまさに一周野郎のそれであるが、旅の醍醐味は発見である、という言葉にいたく共感する。方向音痴の僕が、スマートフォンを持つようになってから、旅が全然面白くなくなったのだ。
    本書もそんな感じで、あまり予習しないで出かける、小さな一周の旅。実際のところは地図を持って行っているけれど、あんまり見ない、と。だって本書の主役は旅先にいる登場人物たちで、そんな人たちは地図に出ていないもんねえ。旅先でたまたま、あるいは久しぶりに会う人たちというのは、失敗を含めても、振り返れば大抵はいいものである。しばらく僕も「一周」に出ていないけど、本当にまた行きたくなったなあ。
    しかしもう一つこの本にはコンプレックスがあった。自転車だ。僕の旅の手段はオートバイで、自転車に対する峠での優越感の他は、何かあっちのほうががんばっている感、環境負荷が少ない感などのコンプレックスがある。でもね、人に何かをしようと思わせることの多くはコンプレックスだからね、まあエエのよ。

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  • 相変わらず、石田さんの文章は読後感が良い。旅の良さを再確認させてくれます。

  • 7年半かけて自転車で世界一周した人の自転車旅行記~東京一周。茨城は水郷から水戸まで。琵琶湖一周寄り道だらけ。種子島・屋久島・口永良部島。高知。北海道は礼文,利尻,宗谷から網走。熊本。岩手~岩手の旅は前と後。うわぁ行ってみたいと思う場所があちこちにあるけど,車やバスでは行けないなぁ。ユースホステルって年配者も留まって良いとは知らなんだ!熊本で伯父の死を知り,小倉の葬式に平服で行って戻る。久慈をあまちゃん以前に知っていたのは良いねぇ。サイクルスポーツという雑誌に書いた紀行文40の中から選んで加筆

  • そもそも旅の中身が素晴らしい。心の垣根が低い著者ならではの出会いと再開に満ちた旅。
    そして、文章が素晴らしい。最初に世界一周の本を読んだときもうれしくなったが、引き込む力が尋常じゃない。気持ちがどんどん高揚していく。テーマはまっすぐだけど、文章はボケたり流したりして臭みが抜いてあるので感情移入しやすい。
    なんちゅうゆるい涙腺や、と自分にあきれながらも、旅っていいな、人生っていいな、とクサく思って幸せになれる本。

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著者プロフィール

1969年和歌山県生まれ。旅行エッセイスト。大学卒業後、自転車で世界一周を達成し、その体験を綴った初の著書『行かずに死ねるか!』
(実業之日本社)がベストセラーに。世界一周自転車ひとり旅シリーズの3部作は中国、台湾、韓国でも翻訳出版され、
国内外で累計30万部を超える。現在は旅、自転車、食を中心に執筆活動を行なっている。
著作はほかに『洗面器でヤギごはん』(幻冬舎文庫)『大事なことは自転車が教えてくれた: 旅、冒険、出会い、そしてハプニング!』
(小学館)など。

「2020年 『自転車お宝ラーメン紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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