これから誰に売れば儲かるのか 成長戦略の正しい考え方 (単行本)

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著者 : 吉本佳生
  • 幻冬舎 (2013年10月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344024694

これから誰に売れば儲かるのか 成長戦略の正しい考え方 (単行本)の感想・レビュー・書評

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  • 具体的なデータが肝の本。これは中々切り抜きがむずかしいな。。

    ・これから10年とか20年とかで、確実に急成長する消費市場があります。「高齢女性の消費市場」です。

    ・液晶・プラズマディスプレイなどの「薄型テレビ」こそが、最近でもっとも成功した成長戦略の実例です。これをいろいろな人に話してみたところ、たいていの人がそうとは意識していなかったのですが、いくつかのデータを見せるとすぐに納得してくれました。
    (その急速な拡大こそが、赤字転落の原因の一つ)

    ・もっと速く普及してもおかしくなかったと、筆者が感じた家電製品があります。「温水洗浄便座」と「食器洗い機」です。その理由は、使ったことがある人のおおくにはいうまでもないことでしょう。
    とりわけ、温水洗浄便座の評判は高く、日本が世界に誇る家電製品のひとつです。1980年に登場して普及が始まり、30年が経過した2010年3月に、やっと普及率が70%を超えました。13年3月調査でも、74.0%しかありません。ゆっくりと、しかし着実に普及してきました。

  • 「これから誰に売れば儲かるのか」吉本佳生

    p.9 本書の結論はとてもはっきりしています。日本企業がちょっとだけマーケティングの視点を変えて、高齢女性を最重要顧客層に設定すれば、日本経済の成長率は必ず高まる。統計データを調べれば調べるほど、筆者はそう確信するようになりました。
     いまの高齢女性はなかなか消費をしてくれないと感じている人もいるでしょう。これには学歴が大きく影響しています。日本人は、短大・大学・大学院などで、余暇を楽しむ消費のやり方を学ぶのです。いまの女性の高齢者は、短大以上の学歴の割合が非常に低いのですが、これから高学歴のおばあちゃんが急速に増加します。そしていろいろな分野の消費が伸びます(パチンコのように、高学歴化がマイナスに働く分野もありますが、例外的です)。

    p.13 ビジネスを成長させたいなら、なにを売るかの前に、誰に売るかを考えるべきです。たしかに日本では人口が減少しますが、平均的な消費能力を急速に高めながら人口が増える部分もあり、それが高齢女性です。高齢女性の消費市場は、多くの人が思っているよりもずっと成長するでしょう。

    p.100 規模の経済性が強く働く現代経済において、囚人のジレンマのかたちで低価格競争がおこなわれると、デフレ不況から脱出しにくい。

    p.105 個別の市場での競争に勝つよりも大切なことがあり、それは、自然に成長する市場を見極めて経営をすることです。ライバルとの競争に少しぐらい負けたとしても、自然に成長する市場に陣取っていれば、勝ち組企業になれます。

  • 201402/
    これから10年とか20年とかで、確実に急成長する消費市場があります。「高齢女性の消費市場」です。/
    日本全体では人口が急激に減る、これから20年間で、逆にどんどん人口が増えるのは、80歳以上の高齢者-しかも80歳以上の”高齢女性”です。もちろん、高齢男性も増えるのですが、ここでは増加率よりも増加人数が大切です。日本経済全体での消費市場の牽引役を探しているからです。/
    高齢者は消費にかなり積極的で、そのいちばんの理由は負債残高が少ないことでした。それでも、高齢者は消費にあまりおカネを使っていないと思い込んでいる人がたくさんいます。明らかにまちがっているのですが、ついまちがってしまう理由はなんでしょうか。ひとつには、しっかりデータで確認していないからです。(中略)もうひとつの理由は、趣味や娯楽の種類がかぎられやすいことにあると、筆者は想像します。/
    高齢女性の消費は、非正規雇用で働く若い女性の賃金を高めるような消費増加につながりやすいと考えます。若い女性はサービス業で働いていることが多く、高齢女性はサービスの消費を増やしやすいからです。/
    2012年から20年後を考えると、いまの50~54歳の学歴-短大・高専以上が45%、大学卒以上が14%-が、20年後の70~74歳の学歴になります。この20年のあいだで、どちらの学歴比率も4倍超の上昇が置きます。10年間で2倍超のペースでの変化が20年間続くということです。/
    日本の高齢女性は、ものすごいスピードで高学歴化します。そして、女性の高学歴化が、幅広いスポーツや、幅広い趣味・娯楽などの消費行動を大幅に増やす効果を考えると、”高齢女性の消費力”は急ピッチで高まると予想されます。/

    高齢女性の消費にこそ期待すべき理由/
    1.日本では高齢女性の人口が増える(他方で、日本全体の人口は減る)
    2.高齢者は女性のほうが多く、55歳ぐらいを境に女性比率はどんどん高まる
    3.海外の先進国でも発展途上国でも、高齢化は進む(先進国のほうが先に高齢化)
    4.高齢女性は急速に高学歴化し、多趣味になって、消費が伸びやすくなる
    5.年金生活者は時間に余裕があり、ひとつの趣味の消費量を中年より増やしやすい
    6.女性のほうが、友人とネットワークを広げながら消費をおこなうのが上手
    7.高齢者は大きな負債残高を抱える人が少ないため、消費性向を高くしやすい
    8.家計貯蓄残高の大部分は高齢者が保有しており、使わずに死亡することも多い
    9.高齢者の消費市場が急速に拡大すれば、高齢女性の雇用も増えやすい
    10.高齢所勤労者世帯は、もともと平均消費性向がかなり濃い
    11.イノベーションの浸透がゆっくりになりやすい/

  • 高齢女性の市場スピードに合わせて、我々もじっくり、ゆっくりニーズを試行錯誤で掘り出す必要があるのでしょう。どうしても小売り店舗は若者という「反応」が見えやすい市場に目を向けがちです。打ち手の結果がすぐわかるし、一瞬の売上規模も大きい。

    でも、飽きられるのも速い・・・。

    インターネットの急速な普及で、これからの商売は「webだ!」と自分も思っておりました。セブン&アイやイオンの「オムニチャンネル」化もどんどん進んでいる。

    今後は、もちろんウエブも重要だが、顔を合わせじっくりと話を聞き出す、昔ながらの商売もまだまだ必要だと思います。いや「高齢化女性」を狙うならますます重要になると思います。

    先日、東京に行ってきましたが、どの駅を降りても、ちょっとしたターミナルは大阪駅並み。やはり人口が半端ではない。

    「人は人のいるところに集まる」

    何年、何十年、何百年経とうとも、この真実は変わりません。 若者であっても、高齢者であっても同じです。

    むしろ年をとればとるほど「人恋しくなる」もの。その時「顔を付き合わせる商売」が求められるんですね。

  • 結論からいうと高齢女性の消費がこれから急成長する。という話。
    原因は現状の人口比率や高齢化、所得や価値観。と事細かく書かれている。
    問題は、10年後の60歳の価値観を予測し、その価値観に基づいた戦略を立てれるかということ。また高齢市場が世の中のマスになるのであれば、そうじゃないニッチ市場の開拓もとわれてくる。どちらの市場にしても企業の狙いは一緒なわけなので、その市場でさらにポジションをとる工夫が必要だと思う。

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これから誰に売れば儲かるのか 成長戦略の正しい考え方 (単行本)の作品紹介

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