面倒だから、しよう

  • 1256人登録
  • 3.91評価
    • (83)
    • (111)
    • (70)
    • (16)
    • (2)
  • 115レビュー
著者 : 渡辺和子
  • 幻冬舎 (2013年12月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344025066

面倒だから、しようの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 以前、ビジネス系の自己啓発本ばかりを読んでいた時期がある。現状から一歩前に進みたくて、自分の経験に著者の経験を重ねてその先を模索していた。熱にうかされたように・・・。
    今思えば、何か焦りのようなものがあったのかもしれないなあ・・・。最近は小説の中のきらりと光る言葉や場面にはっとさせられることを楽しむことで充分満足している。
    また、状況が変わればブレークスルーを求めて、アマゾンを彷徨う日がくるかもしれないけど・・・。

    そんな私が新聞の下段にある広告を見て気になっていた本。
    そこには、いくつかの示唆を与えてくれる言葉が書かれていて、最も心に残ったのは、この言葉。

    『不親切ではなくても親切さに欠ける自分に気付く』

    少し前、仕事で少し厳しい状況が続いたとき、過去の自分に与えられていた温かさや周りにいた親切な人たちを思い出すことがあった。当たり前のように楽しくしていたけれど、なぜそのとき、ありがたいことだと感謝できなかったか。
    友人も丁度同じような思いをしていたようで、「今のこの厳しい状況を必死に乗り越えようとこれだけのことができるのだから、『なぜあの時もっともっと相手の人たちに親身になって、ベストを尽くさなかったのか?』と、悔やまれて泣ける。」と言っていた。
    確かにそうだと思った。
    その時はベストを尽くしていたつもりだけど振り返れば、反省することばかり。
    つい人の優しさに甘えてしまったり、自分のことを優先させてしまったり。

    立ち止まって自分の姿を振り返ったり、進むべき道を確認したいときに、きっと気づきを与えてくれる1冊になると思います。ふとした時に開くことができるよう、手の届くところに置いておきたいな、と。
    著者であるシスターの人生からにじみ出る温かな人柄と自分に対する厳しい目。恐らく、相手にとって必要なときに最も適する講話を行った中から厳選されたものようで、短い文章の中に感じさせる、力のある言葉が多くあってどれも大事にしたい。

    以下は、心に残り、覚えておきたいと思った言葉の数々。


    面倒だからしよう。したくても、してはいけないことはしない。したくなくても、すべきことはする。自由の行使こそは、人間の主体性の発現にほかなりません。(P17)
    一回一回が仕事始めで、仕納め。(P21)
    つまづくのはあたりまえ、ただ、その時くじけてしまわないことが大切なのです(P49)
    この世に‘雑用‘という名前の用はない。用を雑にした時に生まれる。(P55)
    よく生きる。よりよい生き方を選ぶ。(P60)
    愛想が尽きるような自分を見捨てないこと。(P82)
    「未見の我」を見出してゆく。(P83)
    自分の感情を認めること。認めた上で、大ごとにしない。(P95)
    「今」を確実に生きる。(P109)
    決断と実行。結果に責任を取る覚悟。(P117)
    ふがいない自分を受け入れ、機嫌よく感謝を忘れず生きる。(P125)
    嫌いな相手でも、その価値は否定しない。(P128)
    失敗しても立ち上がって、次にはもう少し上手に失敗するのです。自分で自分を自分らしく鍛えていく。(P133)
    「あなたの大きさはあなたの心を乱すものの大きさ」「あなたには、他人の生活まで暗くする権利はない」一生の終わりに残るものは、我々が与えたもの。(p145)
    「我以外皆師也」(P147)
    ほかの人になる必要はない。また、ほかの人をあなたと同じだと思うのは大間違い。(P150)
    誰がいったかではなく、何が問題かに中心をおくこと。(P152)
    愛の反対は憎しみではなく、無関心。(P159)
    不親切ではなくても親切さに欠ける自分に気付く。(P162)

  • 「はじめに」の段階で“闘いが必要であり”と書かれていた。前回の「置かれた場所で咲きなさい」とは毛色が違い“攻め”が入っている感じで意外だった。そしてお説教くさくなっている…。(ごめんんさい。)


    私はすぐに自分を大切に思えなくなる。昔よりは自分を大事にしているけど、ふとしたことですぐに崩れてしまう。自分を気持ちを保って、マイナスにならないように、ピリッと身が引き締まる言葉が多かったような気がした。私のようなすぐに自分と付き合うのが面倒になる人への戒める言葉のような気がした。痛い言葉が多かったです。…ハイ。




    響いた言葉。

    ベスト7
    ●許さない間は相手の支配下になる。自由になるために「思いを断ち切ること」が大切。112ページ

    ベスト6
    ●頭で許しても体がついていかないことある。116ページ

    ベスト5
    ●自分と戦いながら少しずつ素直になってゆく。134ページ

    ベスト4
    ●価値があるから生きているのではない。生きているから価値がある。25ページ

    ベスト3
    ●「醒めた眼」と「温かい心」を持つ。131ページ

    ベスト2
    ●自分の感情を認めること。認めた上で、大事(おおごと)にしない。95ページ

    ベスト1
    ●愛想が尽きるような自分を見捨てないこと。82ページ




    結構、前の事だけど「あなたのこと一生許さない」って言われた。今までの人生の中で「許さない」って言われたのは、これで2回目。言われた時はひどく傷ついたけど、言う方もつらいんだと知った。実際には私がそう思わせて、相手に言わせてしまったわけだし…。

    まあ、今回の『面倒だから、しよう』は、グッサグッサ心に釘が刺さる、刺さる…。きっつ。。。

  • いい事書いてるな~とは思うんですが、どうも私には上滑りしていくような話ばかりでした。
    特に、聖書やマザー・テレサの言葉を引用した部分。
    あまりに正しく、清らかすぎて、どうにもピンとこない感じです。

    この本で私が個人的に印象に残ったのは、「ブレない」という話。
    優しくしてくれる人には優しい顔を向ける。
    意地悪な人にはこちらも敵意の顔を向ける。
    そうでなくて、相手がどうであろうと私は私、人は人として生きる、という話。
    それが芯が一本通っているという事であり、「統一的な人生観を持つ」という事である。
    自分が環境の奴隷でなく、環境の主人であるということ。
    これは成熟した一人格としてとても大事なことである。
    人の出方に左右されないで自分らしく生きていく。
    この話は、正に自分が理想としている姿、いつも毅然として生きていたいと思っているので心に響きました。

    また、もうひとつ印象に残ったのは作者の父親が目の前で軍人に無残に殺されたという経験があるという話。
    それで後に父親を殺した人を許しているという話をした事があるが、実際、その人物に会う機会があり、実は許してなかったと気づいたという話。
    こういう立派な本を書く人でもそうなのか・・・と思い人間味を感じました。
    私自身は人をそうやすやすと許せない性格で、自分を傷つけた人間は許す必要ない、と思い、自覚もしているので、その点において自分を厳しく観察しているのかもしれないとは思いました。

    私がこの本を読んで思ったのはここに書いてある事を素直にそうだな~と受け取れる人はそれだけ心に余裕がある人だし、純粋な人なんだろうという事。
    いい事を受け取るにはそれなりの土壌が必要なんだろうなと思いました。

  • ノートルダム清心学園理事長によるお説教第2弾。わたし自身、なにを求めてこういう本を読んでいるのか、いまだに判然としません。たぶん、にっちもさっちもいかない日々の中で、いまだに「言葉の力」を信じているということなのでしょう。

    「あなた方には、脱いだはきものを揃える自由があります」(P.61)という自由学園創立者・羽仁もと子氏の言葉に、ある意味で本書のすべてが集約されているように思います。家に帰り着いたとき、わたしは靴などいちいち揃えませんが、時折この言葉がふと頭をよぎります。結局のところ、めんどくさいことでも、やはり選択しなければ人生は前に進んでいかない。そうであれば、自分の内にある声、語弊のある言い方をすれば「良心」に従って、自由にそれをこなしていくにこしたことはありません。

    "自分を嫌わないで、見捨てないで、愛想を尽かさないで、「これが私だ。私が見捨てたらほかの誰がお前を拾ってくれるかわからないから、私はお前を見捨てないよ」といえる、自分への優しさと強さをもつことが、とても大事なのです"(P.81)という言葉も印象的でした。なんだか甘えているような感じのする言葉でもありますが、ここではまぎれもなくひとつの「強さ」が要求されています。

    「夜が長かったでしょうね。辛かったでしょうね」(P.161)というエピソードを読んで思い出したのは、精神科医・中井久夫先生の「看護できない患者はいない」という言葉でした。われわれは自分や身の回りの人たちを、「治せない」からといって看護することすら放棄してしまってはいないか。

    ひねくれているわたしには、本書に書いてあることがすっとこころに染み渡る、というような素直な読み方はできませんでした。いまだに混乱の中から抜け出せていません。それでも少しだけ自分を受け入れる気になったという意味で、読んでよかったとは思っています。

  • 美しく生きたい、と思いました。
    きれいは、お金で買えるけど、美しさはお金では買えない。
    本当にその通りです。

    忙しさを理由に、色々なことを「片手」で扱ってきたように思えます。
    面倒だからこそ、人やものを「両手」でいただきたいと思います。
    ものごとを丁寧に扱うことは、美しく生きるための第一歩かもしれませんね。

  • すごく心に響くし、泣きながら読んだ箇所もあるんですが、いかんせん自分がキリスト教徒ではないため、要所要所で出てくる聖書のたとえが分かりません。
    とくに、盲目の人をキリストが直したくだりの解釈の仕方が分かりません。

    それにしても、強いタイトルだと思います。
    「面倒だから、しよう」という一言だけで、すべての言い訳を覆す説得力がある。

  • 再読したい。

  • 『置かれた場所で咲きなさい』を読んで共感し感銘を受けたので
    手に取りました。

    前作で色々な事を学べてそれを日常生活でより実践的に行うためには
    どうしたら良いのかと分かりやすく書かれていました。

    今回も特にキリスト教を信じているわけではないですが、
    宗教の枠を超えて人として根本的に大切な事が
    語られてあるのでどれもすんなりと心に入り沁みわたりました。

    どの言葉も素敵ですが中でも下記のものは
    何度でも読み心に留めておきたいです。
     価値があるから生きるのではない。
     生きているから価値がある。
      何ができても、できなくてもいい。
      どんな人でも、生きているだけで価値がある。

     つまずくのはあたりまえ。
     つまずいたおかげで気付くものがある。
      うぬぼれていた自分を見つめ、謙虚になる機会にしよう。

     自分の感情を認めること。
     認めた上で、大ごとにしない。
      腹を立ててもいい。不安がってもいい。
      けれども、感情に振り回され、自分を見失ってはいけない。

     ふがいない自分を受け入れ、
     機嫌よく感謝を忘れずに生きる。
      若い時にできていたことが、年老いてできなくなることもある。
      それでも、今、できることに感謝する。

     ほかの人になる必要はない。
     また、他の人をあなたと同じだと思うのは大間違い。
      私たちの一人ひとりが、かけがえのない存在。
      人と比べて落ち込まなくてもいい。努力目標にしよう。

     誰がいったかではなく、何がいわれたか、
     何が問題か、に中心を置く。
      犯人探しをしていても問題は解決しない。
      冷静になり、問題の本質を見極めることが大事。

    そして第4章の相手の気持ちを考えるというのは
    どれも大事なことと思い、その中でものの字の哲学は
    たった一文字を加えることによって、
    相手の気持ちが穏やかになり
    心のぬくもりを感じられることになり
    とても身近に簡単にできる親切で日頃から
    改めてみようと思えました。

    人生の中で何か躓いたり、くじけそうになった時でも
    この中の本の言葉を思い返してみると
    改めて小さな事からじっくりと丁寧に、怖がらずに前を歩いていけば
    必ずそこには新しい道が開けるのではないかと
    思わせてくれる言葉ばかりでした。
    大人になってから人の心の美しさ、人として大切なこと、
    生きるということなどはなかなか学べる機会がないので
    このような本があるととても勉強になります。
    また何度でも読み返して心の栄養にしたいと思いました。

  • (09.11.2016)

    極力面倒なことから逃げ続けてきた人生。傷つくのを恐れ、恥をかくのが嫌で、自分の殻に閉じこもっていた。これからは、面倒だけど恐れず色々なことに立ち向かい、挑戦し続ける人生を歩もう、と決心させてくれた一冊。

  • 真似をするには高尚すぎる考え方であるように感じた。

全115件中 1 - 10件を表示

渡辺和子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヴィクトール・E...
佐々木 圭一
西 加奈子
三浦 しをん
彩瀬 まる
有効な右矢印 無効な右矢印

面倒だから、しようを本棚に登録しているひと

面倒だから、しようを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

面倒だから、しようを本棚に「積読」で登録しているひと

面倒だから、しようの作品紹介

小さなことこそ、心をこめて、ていねいに。幸せは、いつもあなたの心が決める。120万部突破のベストセラー『置かれた場所で咲きなさい』待望の第二弾。

面倒だから、しようのKindle版

面倒だから、しようの文庫

ツイートする