タックスヘイヴン TAX HAVEN

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 704
感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344025639

感想・レビュー・書評

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  • 橘玲氏の9年ぶりの書き下ろし金融小説。素晴らしい。映画化されないかな。

  • 金融犯罪小説。
    プライベート・バンクというのも、これまでは富裕層の特権のような趣があったが、今やスイスといえども秘密保持は確約してもらえない時代になり、ヤクザや政治家の裏金、北朝鮮の資金など、手当たりしだいに預金を集め、運用を迫られる時代なのかもしれない。この小説のように、運用に失敗した場合は命を狙われるようなことになるのかも。
    シンガポールに関する蘊蓄も良

  • 日本 贈与を受けた側が税金を払う アメリカの税法では贈与をした側だ。親が日本でこどもが日本にいると、日米いづれも納税義務を負う人間が非居住者になるので、結果時に贈与しても合法的に税金を払わなくていい

    海外送金は税務署に筒抜け

    検事は退職すると弁護士。税務職員は勤続23年で税理士の資格をとれる。脱税事件でいっしょに組んだ検事と国勢調査感が、この度は弁護士と税理士になって脱税指南する

    2004 租税特別措置法改正 贈与者受贈者がともに5念以上海外に居住していなければ課税対象胃なることになって

    租税回避 息子の日本国籍を放棄させる その上で海外試算を息子さんに贈与すれば、国外試算を外国人に渡すだけですから贈与税はかからない。その後日本の居住ビザをとる
    日本国籍を捨てるのは国際結婚がほとんど 結婚生活がうまくいかなくて日本にもどる。外国人のままだとかわいそう。運用上日本人に戻れるようになっている

  • シンガポールを舞台とした久しぶりの小説。著者が実際に旅をして確認してきた場所・町・店を舞台として話が展開するので、臨場感がある。政治・経済の背景説明も上手。話のテンポがよく一日で読了した。

    男性の登場人物のキャラクター設定に比べると、女性の登場人物が安直な性格・キャラになっている点は気になる。

    世の中のこの手の小説や映画に登場する「ファンド・マネジャー」や「プライベート・バンカー」たちは、みな強欲なカネの亡者的な人間という設定だが、本作も同様なのは残念。

  • 世界のタックスヘイブンの仕組みや租税回避地などの勉強のために読んだものの、著者のストーリーも面白く400ページ以上あるものの一気に読むことがでしました。なかなかフィクション小説にしては味のある物語でした。闇金や裏社会と政治とのつながりを絡めた物語としてとても面白く読めた本です。


  • ひたすら主人公無双。
    複雑に絡み合う…という感じじゃなくて、淡々と主人公がタネを明かしていくんだけど、金融に明るい筆者なので単純に面白く読めました。

    暴露本は出せないから小説にすればいいんでは?ということから書かれた本のようなので、事実がどのくらい織り交ぜられてるのかなーと邪推しつつ楽しめました。

  • 日本、そしてシンガポールをまたにかけた国際金融情報小説。スイスに匿名の秘密口座を持つのは良く知られた手段だが、アメリカの法律によってその手が使えなくなった。代わって登場したのがシンガポール。「税の楽園」となるこの国を舞台に物語は展開する。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file8/naiyou28901.html

  • プライベートバンカーとシンガポール・東京の国際金融を舞台にしたミステリー
    ファンドの話や税制についてなどの背景の描写も興味深い
    一時的に大金を稼いでも幸福な人生は送れないというストーリーも感慨深い

  • シンガポールを舞台にした金融界の闇。

  • マネーロンダリング、永遠の旅行者からタックス・ヘイブンへ。より複雑に、より国際的になった。シンガポールのスイス系プライベート・バンクから1000億円が消えた。そして一人の日本人のファンド・マネージャが高層マンションから転落して死亡した。相棒のバンカーは行方不明。事故か、自殺か、他殺か。ファンド・マネージャの妻と高校の同級生二人。この三人がその謎を追う羽目になった。

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著者プロフィール

2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』『橘玲の中国私論』(以上ダイヤモンド社)『「言ってはいけない? --残酷すぎる真実』(新潮新書)などがある。メルマガ『世の中の仕組みと人生のデザイン』配信など精力的に活動の場を広げている。

「2023年 『シンプルで合理的な人生設計』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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