廉恥

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著者 : 今野敏
  • 幻冬舎 (2014年4月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344025691

廉恥の感想・レビュー・書評

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  • 日本の警察小説に登場する刑事で、これほど刑事らしくない刑事はいないのでは。
    いつも家族のことを思い、刑事の矜持との間で揺れ動き、自分は警察官には向いていないのでは、と思い悩む。
    刑事の資質ともいうべき、他人を疑うこと、それすらも嫌いだという。
    本人の思惑にもかかわらず、上司、仲間からは、全幅の信頼を得ている。
    「隠蔽捜査」の署長竜崎伸也とともに、まことに愛すべき警視庁強行犯係・樋口顕。
    この作品では、新たに魅力的なキャラクターが登場した。警察庁刑事局刑事企画課・小泉蘭子。今後、このシリーズで、樋口刑事とともに活躍するのではないかとの、予感がする。期待したい。

  • 仕事帰りの地下鉄で読み始めて、帰宅して1時間もせずに読了。
    こんな勢いで本を一気読みしたのは久し振り。

    樋口顕シリーズは初めてじゃない筈なのに
    内容やらキャラ造形の記憶がないのは何故だ(;´・ω・)
    と思って調べてみたらブクログの本棚に入ってなかった。
    …ということは読んだのは2010年以前だな。覚えてないのも無理ないか。
    この樋口さん、今野作品の主人公たちのいいとこ取りというか
    いろいろと共通項が多いな、という印象。
    安積ハンチョウに通じる自己評価が微妙に低いところ、
    竜崎さんの持つ生真面目さ、頑なさ。
    このふたつが特に際立っているものの
    全シリーズ(特に部下を持った立場)の主人公たちに共通するのが
    部下だったり他部署の人間の意見に耳を傾けようとする姿勢なんだということが
    樋口さんを見ていて改めて感じたことだった。
    警察庁キャリアの小泉さんに意見を求めるシーンや
    参考人を聴取するときの言葉の選び方や話の聞き方は
    こういう警察官がホントに居たらいいなと思わされた。

    最初はストーカー殺人と思われていたのが
    被害者の周りを調べるうちにひっくり返る。
    被害者、被疑者、捜査する人、報道する人、
    それぞれの立場で見方が変わるということ、
    更に言うと事件解決のプロである警察官でも
    目が曇ってしまうこともあるということ。
    その辺りが目から鱗が落ちたような心持ちだった。
    娘さんとの遣り取り(この辺はちょっと竜崎さんぽい)は蛇足じゃないのかと思っていたが
    のちのちちゃんとヒントになってくる辺りは流石今野氏だなと。

    読み終えた印象では、キャラ造形やら話運びやらが
    今野作品の王道といえる作品なのではないかと思った。
    ハンチョウでも隠蔽捜査でもSTでも
    どのシリーズが好きな人でもにやりとできるんじゃないか
    という気がする。

  • お久しぶりの樋口刑事。一気読みでした。

  • 廉恥=恥を知る心。
    ストーカーや痴漢をでっち上げて悪びれない女。
    痴漢の冤罪をかけられた浮気相手に会えない女。
    偽装メールの捜査に対して、パソコン提供を拒否した女。

  • 前作から期間があいたこともあり、それぞれの立場が微妙に変化しています
    新たなキャラが登場し、いつの間にか相棒級に

    ミスをしてもそれを潔く認められるかが、今回の一つのテーマ
    主人公のエンジンがかかるのも終盤から

    このシリーズ、捜査する側の人間臭さが犯人側にも感じられるともっといいかもと思います

  • ストーカー殺人と思われる事件が発生し、操作に動く警察物。私は知らなかったが、なかなかテンポのよい進行と気になる複線で、これがどうなって絡み合ってくるのかとドキドキ。久々に良い著者を見つけたか!感。

    しかし、ラストはしょんぼりな感じ。なんか途中から読めちゃったというか、なぜそのタイトル付けたのさ感。複線かと思っていた線も「複線」ではなかった様で、回収されないと言う新しいヤツ。

  • 強行犯係樋口さんシリーズ。
    相変わらずの警察官らしからぬ気遣い、家族とのやりとりなど、感情移入しやすいストーリーなのだが、もう一つのお気に入りシリーズ隠蔽捜査の方と、あまりにも世界観が似てきてしまって、読む側もラクしている気にさせられるのが残念。

  • 2015.09.12
    ストーカー、チカン絡みの犯罪を思い起こさせる犯罪を追う刑事(樋口)と女性キャリアや仲間の刑事たちとの熱き想いが伝わり、やがて女性キャリアの力を認め、共に闘う姿は羨ましくもあり、ジンとくるものがある。
    家庭の一人娘ときちんと向き合う男としての刑事の姿もかっこいい。こんな刑事がいるのかねえ?いるだろうねえ•••。

  • このシリーズ、10年振りの新作だそうだが、私が読むのは約3年振り。でも、樋口さん、全然覚えてないわ。キャラは違うけど、確かに描写が隠蔽捜査っぽい。奥さんや娘との関係がなかなか良かったです。

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廉恥の作品紹介

警視庁強行犯係・樋口顕のもとに殺人事件発生の一報が入った。被害者は、キャバクラ嬢の南田麻里。麻里は、警察にストーカー被害の相談をしていた。ストーカーによる犯行だとしたら、マスコミの追及は避けられない。浮き足立つ捜査本部は、被疑者の身柄確保に奔走する。そんな中、捜査の最前線に立つ樋口に入った情報-公立中学や高校に送られた脅迫メールの発信源リストの中に、樋口の娘・照美の名前があったという。警察官の自宅に強制捜査が入れば、マスコミの餌食になることは確実で、処分も免れない。樋口は更なる窮地に立たされた-。組織と家庭の間で揺れ動く刑事は、その時何を思うのか。

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