弱いつながり 検索ワードを探す旅

  • 1560人登録
  • 3.82評価
    • (108)
    • (200)
    • (125)
    • (23)
    • (6)
  • 178レビュー
著者 : 東浩紀
  • 幻冬舎 (2014年7月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026070

弱いつながり 検索ワードを探す旅の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 【哲学とか批評とかに基本的に興味がない読者を想定した本】と、はじめにに書かれていました。な、なるほどー。


    刺激的で面白かった。納得できた部分や腑に落ちた部分が多かった。時々よく分からない部分もあったりしたけど総合的には、予約して良かったなと思った。

    ●そもそも、自分探しをしたいのなら本を読む必要はないと思います。=6ページ=
    ☆え、そうなの?私は自分探しの一種で本を読んでいるんだけど…

    ●そもそも、自分探しをしたいのなら本を読む必要はなのです。旅に出る必要もない。単純にあなたの親を観察すればいい。あるいは生まれた町や母校や友人。「あなた」はすべてそこにある。人間は環境の産物だからです。=6ページ=
    ☆親!なんかどんぴしゃすぎて衝撃的だった。。。環境って重要だ。

    ●自分を変えるためには、環境を変えるしかない。=7ページ=
    ☆なるほど!

    ●「歴史認識を共有できないという認識を共有すべき」=97ページ=
    ☆激しく同意した

    ●人間の連帯で重要なのは理念の共有ではなく「あなたも苦しんでいるのですか」という想像力に基づいた問いかけ=109ページ=
    ☆憐みといのは置いといて…「想像力に基づいた思いやり」というのにはうなづけた。

    ●世界はいま急速に均質化しています。=126ページ=
    ☆均質…性質が同じであること。一つの物体中のどの部分をとっても、成分・性質の一定していること。等質。
    広辞苑第六版より引用。均一化じゃないんだ。

    ●親子関係は、人間関係の中でもっとも強いものですが、しかしそれは序文の分類で言えば「弱い絆」の最たるものなのです。
    ☆納得できる。腑に落ちたかも。

    面白かった。…自己啓発本のように見えるかもしれません。と書かれていましたが、東さんが自分自身に書いた、自分自身に言い聞かせているような気がした。(たぶん色々あったんだろうな…と察する)人生=旅…と書かれていた時点で、何か東流人生論のような気がした。頭や脳で考えずに旅をして体を動かし、環境を変えるとグーグルでは見つからない世界が拓けるのね。

    グーグルが予測できない言葉を手に入れよ!と言語のメタ化機能が厄介だという章は、とても興味深かったです♪また再読したい。

  • 東浩紀氏の柔らかくライトに語られる新作エッセイですが、現代考察に満ちた「思想」書であり、インターネッツ情報環境社会の中での「自由」論であり、そのための道筋を具体的にプラグマチックに語られているところの「指南」書でもあります。

    そのキーワードは「観光」。偶然を必然・運命と期待する「自分探しの旅」ではなく、偶然をそのまま偶然の契機として外へ開いていくところの「観光」。野次馬のまま好奇心の発露そのもののに受け身であるからこそ、肩の力を抜いてオプショナルツアーに参加できる「観光」です。その気軽な観光行程でスポンジのように吸い尽くせる知識を得るための具体的な「知恵」について語られています。

    であるので、著者自らが「自己啓発」書の体裁と言っているようにハック集というかTipsでもありますが、重要なのはこの体裁含めて態度の「軽さ」です。この「軽さ」は軽率さ安易さではなく、本人が気づいていないところで両肩に確かにのしかかってくる重力に囚われないところの「軽さ」であり、その軽さは非常に「運」と近似の何かで、世界に対して開けっぴろげに受け身であるところの「軽さ」です。

    そしてそこで語られる著者の具体的事例が自身を振り返ってみれば、確かに経験則でありながらモヤモヤと言語化出来ていなかった何モノかをちゃんと形してくれているために、いちいち腑に落ち、偶然にやってきた「弱い繋がり」の「その「弱さ」こそが強い絆よりも強いものなのだ」という著者の逆説は「敢えて」多用のポストモダニストの風貌ではもはやなく、40代の家族の中の父であり組織を動かす社会人であるところの、一人のリアリストからの腹の底からの述懐に聞こえます。

    その弱くて「強い」細い線を辿りながら著者が今後どの方向へ向かっていくのか楽しみです。

  • 近年のネットワークの環境改善のおかげで私たちはWebを使って容易に膨大な量の情報を閲覧することが出来るようになった。20年程前、パソコンをモデムにつないでジーコジーコとインターネットをしていた頃とは別次元のものになっている。でも、ここで注意が必要だ。私たちがアップロードされている豊富なデータから情報を取得するには「検索」という行為が必要だが、それには「言葉(ワード)」が必要となる。私たちは意識的に検索する言葉(ワード)を増やす努力をしないと、いつも同じような狭い範囲での情報にしか触れなくなってしまい、結果として固定化された視点しか持たなくなってしまう。
    著者は検索する言葉(ワード)を増やすために環境を変えろ、という。そして環境を変える簡単な方法として観光旅行をすすめている。(なんと具体的で実践的!)
    ネットに浸かってばかりいないでたまには外に出て見聞を広めなさい、ってこと。

    おもしろかったのですがKindle版で1,040円かぁ。個人的には780円ってとこかな。

  • ネットは異質なものを排除し、つながりを強化する。自由な意思決定を基本とする世の中は基本的にはこの方向に進むだろう。不自由や制約というものにどう対峙するのか、自分の身体性に囚われて生きることに如何に価値を見出すか。「書を捨てよ、旅に出よう」の慧眼さ。そして、「書も捨てず、旅に出る」ススメ。

  • めっちゃ面白かった。自分の想像の範疇を超える知識が載っている一冊で目から鱗の内容多々ありました。

    中でも、「ネットでは見たいものしか見ることができない」ということ。ネットに情報が溢れているのは事実だけれども、けっきょく検索するのが自分の頭の中にあるものだけ。つまり「ネットでは自分が見たいと思っているものしか見るこができない」ということ。その限界をどう超えるかというこが書かれています。

    そして、このタイトル『弱いつながり』もキー。人生において強い絆も必要だが、一方で弱い絆も私たちの人生に大きな影響を与える可能性があるということが新しい発見でした。

  • うすい,スカスカの本である.ネットにどっぷりつかりながら世界を旅しましょうという話.南極にスマホをもっていって,スマホでいろいろ南極を調べながら,旅しましょう.
    なんとなく納得してしまいそうだけど,いやそうなの と思います.便利さはとっといて 不便なところへ行きましょうというような レトリックで騙しているように感じます.
    ま どうでもいいけど

  • 検索ワードと、そのために旅に出るとか観光するとか。どこから話があっても結果そこにたどり着く展開にちょっとがっかり。面白いのに。

  • 正直なところ、理解できたこと、できていないことがあると思う。少し時間をかければ、それもわかるようになるだろう。

    リアルはネットに「ノイズ」をいれる/
    本を読むことも、旅といえるのでは?/観光地化の良い点、悪い点を改めて考えたい/時間が経つと、記録に対して議論のメタ化が起こるため、現物を残すことが証拠になる/おなじような環境に近づくのは、一種の必然/従来の人間関係に固執しすぎない

  • 前半はどうなうか心配でしたが、最後の方で自分が感じていることと似ていたのでとても安心しました。
    SNSにつきっきりなのってどうなんだろ?
    と思っていたので。
    今の特に若い人達に是非読んでほしい。
    またSNSとの関わり方は国民性も関係しているのだなと感じた。

  • 繋がりが希薄になったと言われて久しい昨今、あえてこのタイトルに作者の意図が知りたくて手に取りました
    実は、この本を知る前に著者の東浩紀氏の経営する五反田にあるゲンロンカフェにて氏のお話しも伺っているんですけどね
    今、FacebookやTwitterで人との繋がりがどんどん深まっている、というのは私があまり意識していなかったので、ナルホドな気付きでした
    またかつて流行ったネットサーフィンは今は少数派になり、今はGoogleを基地として検索したら戻る、また検索したら戻る、という繰り返しは意識の固定化に繋がるというのも普段の自分を振り返って納得の出来事でした
    著者は福島原発などにも言及していて、こちらも頷くことばかりでした
    とはいえかなり読みやすい一冊です

全178件中 1 - 10件を表示

東浩紀の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

弱いつながり 検索ワードを探す旅に関連する談話室の質問

弱いつながり 検索ワードを探す旅に関連するまとめ

弱いつながり 検索ワードを探す旅を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

弱いつながり 検索ワードを探す旅を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

弱いつながり 検索ワードを探す旅を本棚に「積読」で登録しているひと

弱いつながり 検索ワードを探す旅の作品紹介

統制されたネット時代に「かけがえのない生き方」はいかに可能か?著者初の挑発的人生論。

弱いつながり 検索ワードを探す旅はこんな本です

弱いつながり 検索ワードを探す旅のKindle版

弱いつながり 検索ワードを探す旅の文庫

ツイートする