有頂天家族 二代目の帰朝

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著者 : 森見登美彦
  • 幻冬舎 (2015年2月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344027275

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有頂天家族 二代目の帰朝の感想・レビュー・書評

  • 初読は刊行後すぐだが、アニメ2期スタートに伴い再読。
    キャラ萌えがすごい。二代目とか、玉瀾とか、呉一郎とか、星瀾とか。早雲はともかくとして、嫌な奴が全くいないし、陰謀や人間関係の悩みはあるものの、学業も仕事もないという理想世界で、気持ちよく読める。

  • 奇想天外な物語の第2章、単発で終わると思っていたらこの調子で行くとまだまだ続編が出てきそうだ。森見登美彦と合わせて京大2大ユーモア作家は依然として健在であり、最近ちょっと遠ざかっていたがユーモア文学もまだまだ捨てたもんじゃないことがわかった。ちょっと昔、北杜夫が創造性のない日本作家を嘆いていたが、今こんなに創造性に富んだ作家が雨後の筍のように現れてくるとは想像もつかなかっただろう。アニメとともに日本文学も海外にもっと進出してもいいのではないだろうか。

  • 前作は終盤の大騒動を経たものの毛深き四兄弟の環境は特に変化はなかった。しかし今作では長兄は待望の偽右衛門を襲名して伴侶を得、次兄は井戸の底はもとより京都さえをも飛び出し、矢三郎は海星との関係に大きな動きがあり矢四郎もまた独り立ちの雰囲気がする。二代目の帰朝から始まった大きな変化のうねりの中、人間と天狗の間を自由に飛び回っているように見える弁天だけが独り変わらず、変われずにいる。一方の赤玉先生はいつまでも傲然として変わらないのがなんだか妙に頼もしく嬉しくもある。

  • 「悔しかったら、強くなれ」


    「メチャンコ可愛い毛玉」とは、なんてシビれる言い方!

  • 家族愛に泣かされた!
    狸のくせに!

    難しいことを考えなくても生きていけるような気がしてきました。
    ありがとう、矢三郎。

    これで心置きなくアニメを見ます。

  • 赤玉先生の二代目が登場。

  • あれ?ほろ苦い…

  • 毛玉たちが好きになりすぎて読み終わるのが辛かった

  • シリーズ第二部。
    早雲の悪役っぷりは、あっぱれ。

  • 毛玉の四兄弟再来。

    たぎる阿呆の血と混迷する天狗の血。

  • 文章や内容が若干、冗長に感じて来たが面白かった。ただやはり夜は短しの方が断然好きではある

  • 如意ヶ嶽薬師坊二代目が登場。素敵である。そしてぽんぽこ仮面こと淀川教授、最高である。もちろん毛玉達はあいも変わらず愛すべき阿呆どもだ。アニメも4月から2期放送のことだし、そろそろシリーズ3作目の噂など聞きたいものよ。

  • 発売直後に買って読んでは閉じ……とやってたんですけどアニメの前に読み切ろうと決意して読んだ結果、一気読みでした……面白かった……。
    やはり毛玉どもは愛しいなあ。
    今回は恋のお話などもありまして、それがまたほっこりしてよろしゅうございました。
    翻って天狗や金曜倶楽部の、いや一部狸の騒々しさたるや。
    金閣と銀閣が相変わらずの阿呆っぷりなんだけども、アニメの声で読むとちょっと許せる気がするのはなぜだろう(笑
    それにしても狸の雌はどの子もめんこい。

    ごんぶとなページ数だけあって読み応え抜群で、ジェットコースターみたいで楽しく、それでいて後を引くあのラスト……。
    で、3巻はいつ頃に……?

  • 波風を立てて面白くするのよ。 矢三郎が本領を発揮、祖母に、父に、なにより阿呆の血に後押しされて、太平を愛する狸にあるまじき、波風立てて乱していく。ひとえに面白くするために。 偽右衛門選挙、金曜倶楽部の狸鍋、長兄の恋、二代目の存在、どんどん凝っていく中、面白き暴走をはじめる矢三郎。 啖呵を切る矢一郎もかっこいい。

  • まさか森見登美彦を読むのに半年かかってしまうとは。アメリカとはなんと恐ろしいところなのか。そして最近の俺の活字離れも甚だしい。。。

    さて、久しぶりに最近の森見作品としては面白かった。序盤に散発的にフラグを立てまくっていたが見事の最後に全て回収、そして次作への伏線もやや置いておくという粋なはからい

    今年はもう少しハイペースで本を読まなくては・・・(小並感)

  • 狸と天狗が京都でうごうごしています。

  • 直木賞と芥川賞の狭間を漂う京都が産んだ最大の文人森見登美彦の代表作第二章。狸の悲哀と天狗の哀しみを描ききった珠玉の長編。

  • 突然の二代目登場、それに伴う波紋やら何やらすごく奥深いなあ〜と感動しました。近々一気に一部と二部を再読したいです。

  • 狸と天狗と人間の物語。

    途中でちょっと飽きちゃったなぁ。

  • 狸やら天狗やらのお話なので、そもそもの設定は苦手なのだけれど、人間のお話より人情味が溢れているのでアリ。

  • 『面白く生きるほかに何もすべきことはない。
    まずはそう決めつけてみれば如何であろうか。』

    『あの弁天がわざわざ手紙を書くと言うだけで随喜渇仰すべきことではあるものの、それは冷血が行間に滲んで見えるほど書く手間を惜しんだ手紙であって、たとえ文章が書いてあったとしても僅か数行、ひどいときには◯か×しか書いていない。』

    『ぼろ切れのようなカーテンの隙間から春の陽が射し、がらくたに埋もれた四畳半を照らしていた。黄ばんだ下着姿の赤玉先生は万年床で高鼾をかき、全体的に痛ましい風情とは裏腹に、先生の寝顔は幸福の極みにあった。弁天の尻の夢でも見ているのであろう。』

    「さっきから不思議なんだけど、どうしてこんなにカレーの匂いがするの?」
    「父上はカレーが好きだったよ」
    「そうだったな。しかし、何年も匂いが残るってのは妙ではないか?」
    「インドの底力を馬鹿にしちゃいけないよ、兄貴」

    「人生はオリンピックにあらず。どんな手段を使っても勝つべきだ。」

    「ありがとうございます、弁天様」
    「あなた、もっと他に言うことがあるでしょう? 本当に駄目な狸ね」
    「なんです?」
    「…淋しかったと仰い、矢三郎」
    「淋しゅうございました。お帰りなさい、弁天様」
    「ただいま帰りましたよ。面白くなるわね、矢三郎」

    「小さな毛玉の頃には可愛いところもあったのに、いったい何を食べたらそんなに憎たらしい阿呆に育つのかしら。可愛げのない阿呆に何の意味がありますか」

    『なぜなら愛とは押しつけるものだからですよ。どこに理路整然と説明できる愛がありますか。食は万里を超え、愛は論理を超える。僕は自分の狸愛を諸君に押しつけることによって、諸君の内なる狸愛を呼び覚まそうとしているのであります。たしかに僕は狸を喰いました。あのときはそれが僕の愛であったからです。しかし僕は間違っていたから謝ろう。今の僕にできることは、狸愛の伝道師として金曜倶楽部の悪しき伝統に反逆することです。狸鍋を食べた僕には諸君を説得する権利はないと仰るのですか。ならば言わせて頂きましょう。僕は諸君を説得しようと思わない。ただ感化するのみです!」

    『私が弁天を見ると、彼女はその唇にソッと人差し指を当てた。
    それは何も言うなという禁止のようでもあり、また、何か言ってみろという挑発のようでもあった。』

    「お見送りの儀、まこもに畏れ入ります。下鴨矢二郎、これより旅に出て、ひとまわりムックリ大きくなって帰ってくる所存です。皆様もどうかお元気で」

    「会議に先立ちまして、ありがたくもへそ石様から御言葉を頂戴いたしております。ここに拝読いたしますので、諸君の御起立を望みます ー 『風邪を引いたときは、足を温めて頭を冷やす。これで医者いらず。蜂蜜生姜湯を飲むのもすこぶる良いゼ!』以上です」

    「ずいぶん修行をしたんだろうね、呉一郎」
    「修行したのを自慢しているようでは、まだまだ悟りは遠いんだぜ」
    「君は悟ったのか?」
    「悟ってない、悟ってない。いやはや、悟らざるもの喰うべからずだよな」

    「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ、狸を救えと俺を呼ぶ。我が狸愛の前には一切の法律が無効となるのだ。六法全書なにするものぞ。詭弁上等、御意見無用!」

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有頂天家族 二代目の帰朝の作品紹介

狸の名門下鴨家の三男・矢三郎は、親譲りの無鉄砲で子狸の頃から顰蹙ばかり買っている。「面白きことは良きことなり」という父の教えを胸に、誰もが恐れる天狗や人間にちょっかいを出しては、愉快に過ごしていた。そんなある日、老いぼれ天狗・赤玉先生の跡継ぎである"二代目"が英国より帰朝。狸界は大混迷し、平和な街の気配が一変する。しかも、人間の悪食集団「金曜倶楽部」は、恒例の狸鍋の具を懲りずに探している…。阿呆の誇りを賭けて、尊敬すべき師を、愛する者たちを、毛深き命を守れ!待ちに待った毛玉物語、再び。愛おしさと切なさで落涙必至の感動巨編。

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