それを愛とは呼ばず

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著者 : 桜木紫乃
  • 幻冬舎 (2015年3月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344027336

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それを愛とは呼ばずの感想・レビュー・書評

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  • 桜木さんの本は2冊目で、「ホテルローヤル」を読んだ時は全く面白さが分からなかったのだが…。
    物語終わりの急展開に驚愕し、最期の1ページで凍りついた。紗希の狂気は、小木田と出会って一気に開花してしまったのか。
    それは、愛ではなく狂気。
    しかし、紗希にとってはまぎれもない愛。

  • 2017/3/1読了。
    まさかの最後のどんでん返しには息を飲んだ。
    私はそれも愛と呼びたいと思った。
    他の人には測れない、その人の幸せを想った愛し方もある、と思ってるから。

  • 理解はできないし、不気味ではあるけれど、これはある意味、とてつもない純愛。

  • ちょっと怖かったです。
    普通の人だと思ってたら少し狂ってたというか、どうしてさみしさは連鎖するのかなとか寂れた情景と心の寒さが重なってやるせない気持ちが残りました。

  • こつこつー。 こつこつー。
    この音が紗希の狂気を目覚めさせる。

    ジワリと怖い。

  • 途中までは叶わぬ恋に苦悩する女性のストーリーかと思いきや。。。
    中盤から少し怖さが見え隠れするが、ラストが怖い(¯―¯٥)
    女は怖い。。。。

  • 設定やそこで起こる出来事が、ではなく、登場人物の内面の描写がいつもより"薄い"印象。まず、主人公の一人である亮介と妻の章子との関係が描き足りていないと感じた。さらにもう一人の主人公である紗希の心の動き。ラストに向けての敢えて、なのかもしれないけど、やっぱりちょっと物足りなかった。丹念に追ってはいるのに踏み込んでいないというか。新聞連載のせいかとも思ったものの、読後に何かの記事を読んだら先に仕上げてあったということだし。まぁ、桜木さんといえどこういうこともあるのでしょう、ということで。

  • 何となく、これまで読んだ桜木さんの感じとは違った。

    相変らず桜木さんの小説は暗いのだけど、今回のこの『それを愛とは呼ばず』はいつもにまして暗い。
    そして重くて、とにかく怖い。
    暗い、重い、怖いという小説。

    これまでの暗さは澄んだ水のような感じの暗さだった。
    キンとした冷たさ、底が見えるほどの透明感、星の光を反射させてキラキラと揺れて輝く水面。

    でも今回の暗さはずしんとくる。
    垂れ込めた低い雲、なま暖かくまとわりつくような空気、血や土や消毒液などのイヤな臭いがする。

    それだけ桜木さんという作家がすごいということでもある。いや、本当に、すごい作家さんだと思う。

    私は『氷平線』の方が好きだけれど、『それを愛とは呼ばず』はすごい作品だと思う。
    前半、読みはじめた時は「桜木さんぽくないなぁ。あんまり好きじゃないなぁ」と思ったけれど、後半はスゴイ。どんどん暗くなって重くなって怖くなる。

    本当に怖い話だった。あっという間に読んでしまったのだけど、あまりの暗さと重さと怖さに、読み終えてから私の精神が悪くなってしまって動悸と目眩を起して慌てて精神安定剤を飲んだくらい。
    心の弱っていないときに読むことをおススメします(苦笑)

  • 年上の妻を失った男と夢を失った女の物語。愛しみをかなしみと呼ぶ感覚はお話の内容から伝わってくるがラストの展開があまりに唐突すぎて共感も心が揺さぶられる事もなく読了。自分の読解力が甘いのか感性が鈍いのか。

  • 最後の数ページに驚愕しました。
    そして新聞小説だったことにも唖然。

    新聞小説=細切れのイメージです。
    今回の作品にそれは一切なく、
    ただただ疾走していくイメージです。

    今回は珍しく性描写が少なかった。
    それでも、人間の温度がページを進めるごとに
    痛みとも呼べるような重さをもって
    のしかかってきます。

    その鈍とした、
    桜木さんからいつも感じる深度に
    ぞっとします。

    気持ちが悪いからぞっとするのではないのです。
    こめかみを押さえるような共感が合って
    その共鳴とも呼べるような何かに、
    引きずりこまれるからです。

    読み進めて最後の数ページで
    自然に泣いていました。
    そのクライマックスの上昇も
    形容しがたい。

    贅沢な一冊でした。

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それを愛とは呼ばずの作品紹介

妻を失い、仕事を奪われ、故郷を追われた54歳の経営者。夢を失い、東京に敗れた29歳のタレント。そしてふたりは、出会ってしまった。狂気を孕んでゆく女の純粋は、男を搦めとり、その果てに-。想像の範疇をはるかに超えるこのラストを、あなたは受け止められるか?桜木紫乃、最高傑作。

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