持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない

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著者 : pha
  • 幻冬舎 (2015年5月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344027688

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持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られないの感想・レビュー・書評

  • ふつうの人生を歩んでいる人が読めば、かなり視野を広げられると思われる1冊。

  • 2015年5月26日発売

    前回の著書『ニートの歩き方』より3年経って発売された本。『ニートの歩き方』はそれこそニート向けに書かれていたが、今回著者はもっと対象を幅広く意識して書かれたとのことだ。その対象というのは「真っ当な生き方をしているが苦しんでいる人」もしくは「真っ当な生き方しないといけないと苦しんでいる人」という感じだろう。まさに自分自身に向けて書かれた本のようだった。「変化の激しい時代でそれにあった生き方ができないでいる」そんな人が日本には沢山いる(私もその一人)から、著者の生き方に惹かれていくのだと感じた。そしてこの本にはその苦しみから解放されるための具体的な方法が丁寧に書かれている。

    著者は本著の中で本を読むことを勧めている。本によって得られた知識が今の時代がどういう時代なのか知ることができたのだろう。著者の感じる違和感を本が肯定してくれたように、私が本著を読んで自信を持てた。きっとミームが起きたのだろう。

    本著のような考え方をみんなが持てたらきっと楽しいし、成熟してしまった日本がさらに発展する方法だと思う。しかし本著で述べているように変化はすぐには起きない。でも確実にミームしながらゆっくりと変わって行くのだろう。だから自信を持って生きていいんだと思える1冊。

  • 自分の居場所(コミュニティ)を自ら作る、という発想が新しい発見だった。私の居場所は会社と家庭でしかなく、不満をたらたら言いながらも、何となく居心地がよくて、それ以外の居場所の必要性を感じなかった。それに、会社も家庭もとても効率的で受身でいられて楽だったのだ。コミュニティーを主体的に作っていくなんて発想もなかったし、ただでさえ疲れていて精神的にハードルが高かったかもしれない。あえて言えば、出産後のママ友づくりがコミュニティを作る新しい挑戦だったかもしれない。
    今の居場所にある程度満足はしているものの、会社での人間関係には悩みまくり、不満もある。居場所はあるが、自分の気持ちが尊重される場所ではないかもしれない。かといってすぐに会社を辞める決断はできない。経済的困窮に陥るかもしれないという危うい立場を受け入れられそうにない。とりあえず家庭以外の居場所がある、そのコミュニティを維持するためという目的で会社に行ってもいいかもしれない。

  • 図書館・古本・散歩が趣味で、働きたくない所が共通しているし、内容的には共感できる。(ゲームには興味がないので、その代わり映画とかTVになるが)自分の生き方を文書化で整理してくれたという印象もある。が、決定的に違う所は「人との繋がり」で、それを持たない幸福論というのは著者的にはありえないようだ。
    「人との繋がり」は面倒なのに、著者はよくこんな面倒な活動をしているなと思う。実際、寄って来る人の中にはオカシナ人もいて拒絶する事もあるらしい。そりゃそうだろう。人をマネジメントするというのはスゴイ面倒だと思うのだが、それでも「人との繋がり」をキープしていかないと幸福なれないというのは、ジレンマかなと思う。
    京大での寮生活が著者の原点でありベースにあるから、集団生活への抵抗がないのだろうけど、自分には耐えられないな。

  • 読み手によって評価が二分する本だと思う。
    あと最初に言っておきたいのがこの本は決してノマド的な生き方の指南をしているわけではないということ(レビューにそこを期待している人がいた)。

    私も著者のような生き方を体現している一人で、そのような生き方をしようと思ってしたのではないことは確かなのだが、ゆえに共感できる部分が多かった。
    営利企業に努めて働けるだけ働き、稼げるだけ稼ぐことをよしとする思想で育てられ、育ってきた人には理解不能でしょうし、ただの負け犬の遠吠えにしか聞こえないようなこともあると思います。

    この本を一言で良い表すならば、「京大出身で読書好きな語彙力と知的バックグラウンドの豊富な人間が資本主義社会からはみ出た人生の送り方を個別具体的な例を上げて紹介する本」でしょうか。
    よってこのような人生を送っている人は古今東西いたとは思いますが、わかりやすい表現で書籍化した例はそこまで多くはないと思います。

    この本の良い点は著者の主観で進めていても、引用はしていなくてもその考え方には今まで存分に論点となってきた事象が含まれている点です。
    例えば著者の考えにはマルクス主義も含まれていますが、実際マルクスの話はでてきません。でも資本論(その他資本論解説書など)を読むと、著者の考えに共通するものがあります。
    おそらく資本論の類を読んだことがあるとは思うのですが、それを作品の中では引用していないのです。
    このような部分は多少ありまして、「この話他の本で読んだことあるな」がそこそこありました。

    よって「具体的に何をどう主張したいの?」という疑問にストレートに回答していく作りになっておらず、ダラダラと話が続くため最初に述べたとおり読み手を選びます。
    が興味があれば読んでみても損はないと思います。

    京大出身か、頭脳明晰か、といったものは多少は話題にはなると思いますが、この本が注目されるのは実際に年収100万くらいでも十分に自活しようと思えばできることを体現していることが最大の要因でしょう。
    サークル、インターネットなどといった著者のいうお金以外の「ツール」を活用することで「協力」しながら生きていっているという事実がこの本に作品としての価値を与えているのだと思います。

    個人的な意見として、著者の言うように現代も歴史の流れの一つであり、今後も十分に変わっていく、その転換期の最中なのだから、生き方、働き方も多様化してもいいのではないかな、と思います。

  • 「変化の速い現代では二十年ごとくらいに社会状況や人間の生き方がかなり変わってしまうから、みんな親の世代とはずいぶん違う社会を生きることになる。だから新しい社会状況に合わせるために価値観やライフスタイルを次々と更新していかないといけないんだけど、今の日本ではその入れ替わりがうまくいっていないのだと思う」(P9−)
    「本というのは「自分がぼんやりと気づきかけていることをはっきりと言葉にして教えてくれるもの」だ」(P18)
    「多少変な人だと周りから見られるのさえ気にしなければ(そもそも違う価値観の人の目なんて気にしなくていい)、今は今までで一番なんでもいろいろ自由にやりやすい時代だと思う」(P21)
    「限られた時間の中にたくさん仕事を詰め込んだほうがいい」という人は、「仕事をこなすこと」が「手段」で、「仕事をこなすことで達成される何か」が「目的」だと考えている。しかし本当は「仕事をこなすこと」自体が「目的」なんじゃないだろうか」(P27)
    「押しても押さなくてもドアが閉まるまでの時間は変わらないんだけど、「閉」ボタンを押すことで人は「何か操作した」という気分になって、ただ何もせずじっと待つよりもストレスが減る、という仕組みらしい。結構人間が人生でやってることは、どこにも繋がっていない「閉」ボタンを押しているのと同じような、やってもやらなくてもそんなに変わらないことが多い気がする」(P28)
    「なんか適当に「水に漬ける」的な、体力を消耗させてちょっと何かをやったような気にさせてやれば、みんな余計なことをしなくなって、世界はもうちょっと平和になるんじゃないだろうか」(P30)
    「仕事のために人生があるわけじゃなくて、人生の彩りの一つとして仕事があるだけだ」(P32)
    「なぜ「だるさ」を重視するかというと、自分にとってあまり良くないことをやっていると大体体調が悪くなるからだ。「だるい」という感覚は自分の体が自分自身に「お前ちょっとなんか変だぞ」「ちょっと休んだほうがいいぞ」って教えてくれているんだと思っている」(P33)
    「いろんな物を得ては壊す、得ては捨てる、を何十回か何百回か繰り返しているうちに、そのうち寿命が来て人間は死ぬし、得た物はお墓の中には持っていけないから、所有にこだわるのにはあまり意味がない。人生って所詮そういうものなんだと思う」(P39)
    「自分ではどうにもならないことは人生にはたくさんあるよなあ」というくらいなスタンスで、みんながもう少しだけ自分や他人に寛容になったほうが生きやすい社会になるんじゃないかと思っている」(P45)
    「人間は自分に自由意志がないということに耐えられない」(P46)
    「人間はみんな限られた時間と小さな空間の中で、他の人から見たら取るに足らないつまらないものを大事にしながら生きていくしかないのだ」(P50)
    「結局「家族」というのも血縁関係や性的関係を含むシェアハウスの一種に過ぎない」(P71)
    「結婚とか家族とかはなんだかんだでお金かかるしあれはお金に余裕のある人向けの贅沢品だな、という感じがしている。あと、若干今の時代に合っていないというか、少し効力が切れてきているんじゃないかということも思う」(P74)
    「「歴史的に一時的なものを昔からずっとあった当然のものと思い込んでしまう」というのは人間が陥りやすい思考の罠なので気をつけないといけないんだけど、歴史をちゃんと知ることでそうした思い込みは避けやすくなる」(P77)
    「金銭的には今より余裕があったけど、「自分にとって一番大事な生活のペースやリズムを奪われている」という感じがして、あまり毎日を幸せだと感じられなかった」(P110)
    「普通に生活をしているだけでいろいろやることがあって忙しいし、それだけで飽きない」「身の回りの生... 続きを読む

  • タイトルどおり、著者の持たない生き方と幸福の関係について語られている。
    「今は今までの歴史の中で一番なんでもできる自由な時代だ」
    生きづらいならば、なんとなく持っている義務感を捨てさろう。

    ◯所有と義務

    著者が「お金を得るためには働かなければいけないという厳然たる宇宙の法則」と表現するように、
    生活コストの増加は働く義務の増加を意味する。

    「何か物を持つということはその管理コストを抱えるということでもある。」
    物の所有はコストを増加させる。

    ロバート・キヨサキ「金持ち父さん 貧乏父さん」の一節「資産とは、あなたのポケットにお金を入れてくれるもの」「負債とは、あなたのポケットからお金を奪っていくもの」を思い出した。
    タイトルの「持たない幸福論」は、負債を持ってはいけないということだと理解した。

    ◯能力の限界

    著者は自分の体力、気力の限界を知っている。
    長期間、重労働を続けられるというのは過信。
    副題の「働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない」は、過大なコミットをして負担を負うなと理解した。

    まともな人間はやっている、とされることをすべて満たすハードルは非常に高い。あきらめてよい。

    ◯人生の意味

    人生に意味などない。しかし人間は意味がないことには耐えられない。だから、本能や論理、直観、社会の慣習、何でも使えるものは使って意味を見いだしていけばよい。

    価値は客観的にあるものではなく、自分で適当に決めてよい。

    ◯幸福のコア

    著者は、生きるのに本当に大事なことは以下の2つだという。
    「一人で孤立せずに社会や他人との繋がりを持ち続けること」
    「自分が何を好きか、何をしているときに一番充実や幸せを感じられるかをちゃんと把握すること」

    最低限満たされていないと不幸になるものがあるので、きちんと押さえる。
    トム・ラスとジム・ハーターの「幸福の習慣」を思い出した。

    ◯家族(家庭)の機能

    恋愛、セックス、共同生活、モチベーション、財産のシェア、育児や介護。
    さまざまな機能があって強力、実績もある。
    しかし、これらの機能を家族だけで達成する必要はない。家族が最適とも限らない。
    シェアハウスなど、他のシステムの力も借りてよい。

    ◯ゆるやかなコミュニティ

    複数のコミュニティに所属する。
    場所をつくる。
    中心になる必要はない、眺めている程度でよい。
    去るものは追わず、来るものはたまに拒む。
    滅びたらまたつくる。

  • pha『持たない幸福論』(幻冬社、2015)を読む。

    『ニートの歩き方』で評判を取った伝説の京大卒ニート36歳の人生論。悟りに迫りつつある気迫、ダルいという感覚を全面的に肯定する生き様。中世ならひとかどの高僧になっておられたことでしょう。知識人の魂を感じます。

    phaさんもプログラミングやお手伝いで年収100万円程度とのことで、類書の年収100万円で暮らすおじさんの話と同じく、物質、欲、消費文明への違和感を表明。宗教の違いとまで(ゆるく)断じます。

    必要十分な労働、自分にとっての価値。ミニマリズムの実践者がここに。


    【本文より】
    ◯僕のことを「京大を出てまともに働かず貧乏暮らしをしているのはもったいない」などと言う人もいるけれど、僕が大学受験や大学生活で得たものは本を読んだり学んだりすることの面白さや勉強の方法やコツで、今の僕の生活はその得たものを十分に活用できていると思う。

    ◯ブログを書いていると不特定多数の人が読みにくるので、僕のブログにもときどきよく知らない人(大体ちゃんと文章を読んでいない)が「あなたの考えは間違っています」とか「もっと働いてください」とかコメントをしてくるんだけど、そういうのは全部「あー、あなたの宗教ではそう考えるんですね、僕は違うからよく分かんないけど」って思ってスルーしている。

    ◯ときどき引越しをして持ち物や住環境などを全てリセットするのが好きだ。引っ越すときもできるだけ家具が最初から付いている家を選ぶようにしている。[中略]物は全て借り物でいい。/抱えている物が少ないほど身軽に自由に動けるというのは、それは具体的な品物でも、抽象的な実績とか記憶とか過去とかでも同じだと思う。

    ◯広告を見たり店に行ったりすると「これを買うといいよ」とか「これみんな買ってるよ」みたいな誘惑の情報が溢れていくらでもお金が必要な気がしてくるけど、そういうのはこの消費社会特有の物を買わせるトラップだ。

  • 最近では稲垣えみ子の『寂しい生活』に並ぶ
    名著だと思う。
    バイブルになるんじゃないだろうか。
    禅的な発想が好き
    -------------------
    P10
    働くことはまあ大事なことでは
    あるけれど、人が生きるにおいて
    絶対的に必要なわけではない。
    というか、あまり働かずに済むなら
    働かないほうがいいくらいなものだ。
    ちょっと日本人は
    滅私奉公のしすぎ、というか
    仕事に自分の時間やエネルギーを
    捧げることを美化しすぎるきらいが
    あると思う

    P18
    本を読むことで
    僕は生きるのが楽になった

    P25
    朝起きたときには
    全く予定がなくて
    あくびをしながら
    「今日は何をしようか…」
    というような生活がいい

    P32
    人間が人生で成し遂げられることなんて
    頑張っても頑張らなくても
    あまり大差ない

    P32
    何もしたくないときは
    ひたすら何もしないのがいい

    P32
    大抵の悩みごとは
    休息を十分に取れば
    半分くらい解決する

    P35
    大きな成果を残し続ける人というのは
    自分が達成したものに
    執着しない人が多い。
    成し遂げる過程
    (=自分の好きな作業)
    に没頭しているだけだ

    P37
    何か物を持つということは
    その管理コストを
    抱えるということでもある

    P38
    知識や経験が増えるほど
    何かをやったときの
    新鮮味は薄れてしまう

    P39
    何かを得ては壊す、
    得ては捨てる、という
    リセットをこまめに繰り返すのが
    一番充実感が得られる
    やり方だと思う
    ----------------
    phaの距離感は
    いまの時代完璧なんじゃないだろうか

  • 対人関係や自分の居場所のなさについて日々悩んでいたので、
    「第四章〜居場所の作り方〜」は非常に心に響く内容だった。

  • 東京で暮らしながらも、定職に就かず日々をマイペースに過ごしている著者のライフスタイル論。

    望んでいた暮らしが叶わずニートに甘んじているわけではなく、自らの強い意思で能動的な選択をした結果、現在の生活がしっくりきているという言葉に説得力を感じさせる文章であった。
    そのため、開き直っている感情論のような印象は全くなく、どんな価値観、人生があってもよいということがある意味論理的に語られていた。

    読んでいて、肩肘張らなくてもいいんだなという感情が湧いてくる感じがしてとても心地よい著書であった。

  • 読みやすいのに内容はとても深い
    後ろ向きな生き方を考えなおす勇気を与えてくれる

  • 思ったより知性に溢れてた、考えさせられる。
    こじれてるようでいて彼の生き方はとても素直。
    学生時代学んだことが活かされてるというところ、自分で納得してるならよいじゃない!と。

  • 「普通とされる生き方・価値観に固執して苦しむ必要はない」というメッセージ。筆者のニート的な生き方と紹介される書物が、「ゆるくてシームレス」な選択肢を示している。 生きるために大事なことは、「一人で孤立せずに社会や人とのつながりを持ち続けること」と、「自分が何を好きか、何をしているときに一番充実や幸せを感じられるかをちゃんと把握すること」だ。それらの価値基準を持つことで、自分なりの多様な生き方・価値観を見出すことができる。 私は「自分の居場所やつながりを作り出す力が弱いな」と思った。テコ入れしたい。

  • 割と面白かった。

    インターネット論の人って感じ

    会社員なだけが選択しではないですよね

  • 会社組織や家族という庇護システムが崩壊し、だからといって国家が代替的な施策でフォローをしてくれるわけでもなく、相変わらず世間の目は旧世代的に固定されている。プレッシャーだけが強くてセイフティーネットが弱い社会。「個」がむき出しとなった時、現代人はどの様に生きていけばよいのか、というテーマはもはや目新しくない。

    本書の著者は30代半ばの独身。ニートで年収100万円前後。副題にあるように、働かず、家族を作らず、お金に縛られない生き方を実践している。シェアハウスや自給自足、物々交換などでそれなりのQOLが保てることを証明している。

    仕事・家族・金。
    人生を有効に進めていく上で大切なものだが、そんな「普通」は誰の手にも当たり前に在るものではなくなった。そんな中でも、「一人で孤立せずに社会や他人とゆるやかに繋がりを持ち続けること」と「自分が何を好きか、何をしているときに一番充実や幸せを感じられるかをちゃんと把握すること」が重要だと説く。

    逆説的だが「仕事・家族・金」を持っていたとしても、自分の人生の優先事項が分からず精神的に孤立している人間にとっては、異常に生きにくい社会が既に到来しているということだ。ざまあみろ、としか言いようがない。

    しかし、仕事・家族・金もなく、孤立していて自分の大切なものがわからない人々がどのような行動を起こすかと想定すると、暗澹とした気分になる。

  • 生きるのがつらい人は現代の日本社会を取り巻く「普通の価値観」を疑おうという筆者の主張は一理ある。日本人は滅私奉公し過ぎ。生きるにおいて大事なことは、「一人で孤立せず社会や他人との繋がりを持ち続けること」と「自分が何を好きか、何をしている時に一番充実や幸せを感じられるかをちゃんと把握すること」の二つ。仕事をするために人生があるのではなくて、より良く生きるための手段の一つとして仕事というものがあるに過ぎない。働きすぎで病んだり死んだりするのは勿体無い。それより時々旅をして日常をリセットしよう。

  • 印象的な部分(抜粋)
    ・生きるにおいて本当に大事なことは何かというと。「1人で孤立せずに社会や他人との繋がりを持ち続けること」と「自分が何を好きか、何をしているときに一番充実や幸せを感じられるかをちゃんと把握すること」の二つだと僕は思う。
    ・仕事をするのも大事なことだけど、仕事をするために人生があるのではなくて、より良く生きるための手段の一つとして仕事というものがあるにすぎない。
    ・人間は自分が自分の判断で自由に操作できる小さな世界を必要としているし、その中で自分で考えて何か変化を作っていくことに楽しさを感じる。結局人間のやっていることなんてそれだけのことだ。社会に出て一生懸命働くのも、庭で植木をいじるのも、ゲームの中で主人公のレベルを上げるのも、ゴミ屋敷にゴミを溜め込むのも、本質的には変わらない。
    ・お金をたくさん持つというのも豊かさの一つだけど、自分の中にいろんなものの見方を身に付けるということも豊かさだと思う。〜料理、草木を育てる、散歩など〜
    ・お金をかけずに生活を楽しむコツというのは一度身に付ければ一生残る資産だ。年をとってからとかお金がギリギリになってから新しいことを身に付けるのは結構しんどいし、人生のうちで早めに身に付けておくことを全ての人に勧めたい。〜読書、料理など〜自炊のできない人が貧乏になると毎日カップラーメンばかり食べる生活になってしまったりする。本当はうまく自炊すればインスタントラーメンより自炊の方が安くていいものを食べられるんだけど、効率的に自炊ができるようになるにはある程度の時間とお金と試行錯誤が必要だ。余裕のない状況で新しいスキルを身に付けるのは難しいから、できるだけ余裕のあるうちに身に付けておくのがいいと思う。
    ・複雑で忙しい時代だからこそ、お金や時間に振り回されないためには自分なりの価値基準を見失わずに持ち続けることが大切だ。そのためには「感覚や感情を大切にする」というのが有効だと僕は思う。「ごはんが美味しい」とか「散歩が楽しい」とか「夕焼けが美しい」とか、そうした生活の中にある些細な楽しみが人生の充実感の基礎を作っている。
    ・人間が人生の中でやることって結局、七割くらいは「居場所を作るため」の行動じゃないかと思う。
    ・一つのコミュニティだけに人間関係を頼りすぎているとだんだん閉塞感が出てくるので、顔を出せる場所を複数確保しておくと良いと思う。

  • 今までよりも気楽に生きたいと感じました。

  • 世間一般の価値観、それに基づいた高い理想を無理に実現しようとするあまり、自分の首を絞めることになり苦しんでいる人が増えている。画一化された理想を全員が求める必要はない。

    そんな理想は捨てて、各人がそれぞれに合った生き方をしたほうが、もっと幸せな人生を送れるのではないか。一般的な理想を追うのが向く人もいれば、そうでない人もいる。自分のやりたいことを追い求めたい人間だ、僕は。

  • 著者の方法はコミュ障だと厳しいけれど。
    お金があったらいいなと思いながら、でも働かなきゃいけないなら、まあなくてもイイかな。
    な、ところがものすごく共感。
    だいたい共感出来るんだけれども、それ以上に作者がリベラルだった。
    あと、悟ってるなぁとも。
    巻末のブックガイドが、良い。

    私が昔からこのまま隠居したいと思っていたのは体力がないからなのかと気づかされた。
    最低限の生活するだけでいっぱいいっぱいなんだよ。

  • ぬるい文章が読み易い。行き過ぎたところもたまにあるけど、ほぼほぼ的を得てる。
    新しい考えが自分の中に入った。

  • 【No.148】「本というものは、自分がぼんやりと気づきかけていることを、はっきりと言葉にして教えてくれるもの」「人間は忙しさにも暇さにも適応する。忙しい状況に合わせればわりといくらでも働けるものだし、暇な状況に放り込まれるといくらでも時間をゆっくりと使うようになる」「何もしたくないときは、ひたすら何もしないのがいい。無理して何かをしようとしてはいけない。何週間も何ヶ月もずっと何もしないでいると、そのうち自然と退屈してきて、自分から何かをやりたくなってくるもの。疲れたときや不安なときは、ゆっくり休むのが大事。大抵の悩み事は、休息を十分にとれば半分くらい解決する」「体はものを感じたり考えたりするベースであり、危険を察知するアンテナだ。体調が悪くて体が危険信号を発しているのに、それを精神でねじ伏せて頑張ったりしてはいけない」「やることとか、やらなければならないことなんてのは、ちょっと考え方を変えるだけで、いくらでも増えたり減ったりするもの」「自分で考えて行動して、自分の周りの世界に対して変化や影響を与えていくとき、人は充実感を覚える」「余裕のない状況で新しいスキルを身につけるのは難しいから、できるだけ余裕のあるうちに身につけておくといい」「幸せな時間や充実した時間というものは、効率的なんていう概念とは全く別の次元にあるものだ」「卵は一つのカゴに盛るな。複数のカゴに卵を入れておけば、どれか一つのカゴを落として卵が割れてしまっても、被害は一部だけで済む。人生において予想外のトラブルというのは絶対に起きるものだから、いろんな方面に保障を作っておいた方がいい」「本に書いてあるようなちょっとむずかしい知識は、現実の生活と切り離されたものではなくて、知識と現実は繋がっていて、知識は人生を変えるし、社会を変える」

  • 緩い生き方を提唱している。著者の知性というか凄みがひしひしと伝わってくる。「もっとゆるく生きていいのだ」という思いと「こんな生き方私にはできない」思いを抱く。

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持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られないの作品紹介

いわゆる「真っ当」な生き方から逃げて楽になった。もっと自由に、伸び伸びと。京大卒・日本一有名な"ニート"が提唱するこれからの生き方。史上最強の脱力系幸福論。

持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られないはこんな本です

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