ウツボカズラの甘い息

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著者 : 柚月裕子
  • 幻冬舎 (2015年5月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344027718

ウツボカズラの甘い息の感想・レビュー・書評

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  • 初読みの作家さん。
    単純に面白かったー!特に後半は一気読みで。
    大御所が書くどっしりとしたミステリーとは違い深刻なテーマがあるわけでもないので、純粋になぞ解きを楽しむ事が出来た。
    軽快なテンポで進む文章も良かったし、登場人物それぞれのキャラクターも個性があって良かったと思う。
    久々に何も考えずに読書が出来て満足(笑)

    以前の美貌を失ったひきこもり気味の主婦文絵が、かつての同級生、加奈子と出会った事によってマルチ商法にかかわることになり、いつの間にか詐欺事件、はたまた殺人事件に巻き込まれてしまうという内容。

    文絵を軸にして展開する物語と、殺人事件を追う刑事の目線からみた物語が並行して語られ最後には一つになる。
    この辺りの構成もありがちだけど面白かった。
    このまま2時間ドラマに出来ると思う。
    キャストは誰になるだろうって真剣に考えてしまった(笑)

    オチもすっきり収まって読後感も良し。
    たまには正統派のミステリーも良いもんですね。

  • 柚月さんの本は7冊目。

    ウツボカズラと言えば、食虫植物。
    カップのような袋を持つその姿はどこか妖艶で…
    そんなタイトルがついたミステリー。
    からんでからんで、抜け出せない…

    柚月さんのミステリーは面白い。
    この作品も一気読みでした。

  • かつて美人。主婦になったら太ってしまったよ、というタイプなら過去の自分を取り戻そうと必死になるのもわかる。
    痩せたらまた美人なんだもの。
    カモを見つけて食い物にする悪い奴らっているのね。
    うまい話には乗らないことだ。

  • あることをきっかけに心に病を抱えた主婦、高村文絵が、昔の同級生に偶然出会ったことで事件に巻き込まれていくお話。

    飽きさせない展開で、いよいよ刑事に謎が解けてきたあたりまでは楽しんで読んでいたのだが、最後の最後、犯人が語る種明かし部分がなんだか陳腐な感じ。
    ミステリとしてはプロットも見事でいいのかもしれないけれど、小説としては文絵がそしてどうなったのかまで書いてこそ、なのじゃないかなあ。そこがとても物足りない。

    面白く一気に読めただけに残念。

  • 心に闇を抱える主婦文枝が、中学時代の友人と名乗る女加奈子から、化粧品販売の仕事を手伝って欲しいと頼まれる。
    自信を取り戻し、美しく変身した文枝は、大金を手に、今までよりも贅沢な暮らしをするようになる。

    あちこちで目にしていて、図書館で半年以上待って読みました。
    面白かったです、とっても。
    文枝が変身していく様、文枝の後ろに見え隠れしている謎、先が気になって仕方がありませんでした。
    並行して進んでいく、事件を追う秦刑事達のストーリーの方も、ジワジワと迫っていく感じがたまらなかったです。

    ただ、最後の種明かし?が、あまりにも一気に展開しすぎな感じで、あっという間に終わってしまった感が否めず、ちょっぴり物足りなかった気がします。

    でも、引き込ませ度はかなり高く、ページをめくる手を止められませんでした。
    大満足です。

  • 家事と育児に追われ、かつての美貌を失った高村文絵。彼女はある日、趣味の懸賞でデイナーショーのチケットを手にした。参加した会場で、サングラスをかけた見覚えのない美女に声をかけられる。女は『加奈子』と名乗り、文絵と同じ中学で同級生だというのだ。そして、文絵に恩返しがしたいとある話を持ちかけるが――。一方、鎌倉に建つ豪邸で、殺人事件が発生。被害者男性は、頭部を強打され凄惨な姿で発見された。神奈川県警捜査一課の刑事・秦圭介は鎌倉署の美人刑事・中川菜月と捜査にあたっていた。聞き込みで、サングラスをかけた女が現場を頻繁に出入りしていたという情報が入る……。

    後半にかけて話が怒涛の展開を見せる。加奈子の計画の緻密さをもう少し描写してくれるとより説得力が増したと感じた。

  • 化粧品販売講師から詐欺の片棒担ぎや殺人犯に仕立てられた女性の事件の背景を丁寧に洗っていくうちに、次から次へとウツボカズラのように甘い蜜で巧みに獲物を惹きつけ毒牙にかけるかのごとく詐欺で金をだまし取る犯罪に手をそめていく真犯人に刑事達が迫っていく展開でしたが、展開はとても面白かったのですが、真犯人にたどり着くきっかけがそんなにうまい偶然ってある?というところがやや腑に落ちないところがありましたが、まあそうでもないと事件解決には至らないよなと納得でもありました。

  • ここまで他人に入り込める加奈子がすごい、と。文絵の方にもそういうオチが待ち受けているとは、と思っていた展開と違っていて面白かった。

  • ウツボカズラとは食虫植物の一種。甘いにおいでターゲットを誘き寄せ、養分をすべて吸い取り次々に変容を遂げる。死んだ女に成りすまして、名前を騙り悪事を働く。後半は少し急ぎ足過ぎてもうひとひねりほしい感じ。乃南アサにもウツボカズラの作品があったような。柚木作品はやはり検事シリーズの方が好きかな。

  • 犯人の正体は? たどり着けるか? でページを進めた。文絵の最後の行方も刑事の二人のやりとりも少々雑に思え、最後は犯人の独白で終わるのかなと想像できたけれど、柚月さんの文章が先を促し、最後までビシッと読めました。詐欺については、そんなに上手くいくもんかいなと思いますが。
    読者として、傲慢な言い方かもしれませんが、柚月さんはうまく成長してきているなと感じます。

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ウツボカズラの甘い息の作品紹介

家事と育児に追われ、かつての美貌を失った高村文絵。彼女はある日、出掛けた先で見覚えのない美女に声をかけられる。大きなサングラスをかけたその女は『加奈子』と名乗り、文絵と同じ中学で同級生だというのだ。そして文絵に、あるビジネス話を持ちかけるが-。この再会は偶然なのか、仕組まれた罠か!?鎌倉で起きた殺人事件を捜査する神奈川県警捜査一課の刑事・秦圭介と鎌倉署の美人刑事・中川菜月。聞き込みで、サングラスをかけた女が現場を頻繁に出入りしていたという情報が入る…。事件の鍵を握る、サングラスをかけた謎の女とは!?日常生活の危うさ、人間の心の脆さを圧倒的なリアリティーで描く、ミステリー長篇。

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