- Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344027862
作品紹介・あらすじ
金色のクワガタ、白金色のコガネムシ、ターコイズブルーのゾウムシ、紅玉色のゴミムシ、翠緑色のコメツキムシ、オパール色のオサムシ…こんな色合い見たことない!想像を超えた、生きる宝石200。
感想・レビュー・書評
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冒頭の文に大きく頷いた。
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九州大学総合研究博物館助教(2015年)の丸山宗利さん。昆虫の研究者として様々なフィールドで研究を行う傍ら、昆虫の写真を熱心に撮影なさっている。
この本は、丸山さんが研究で出会った昆虫のなかでも特に美しいものを集めた写真集である。もちろんそれぞれの種名や採集した場所のデータもありますが、学術的なことより、一般の方が見て、美しさに感動してもらえることをめざして作られたそうです。
その言葉通り、この本には、キラキラと光り輝く昆虫たちの写真でいっぱいです。とにかくきれい。輝いてます。不思議な模様があるものも。まさに自然の美。
どの昆虫もきれいですが、個人的には、プラチナコガネ。こんな色の虫がいるのだと驚きました。
その昔、その美しさに魅了された収集家も多かったそうです。
非常に美しい虫ですが、ものによっては、世界規模で開発によって生息域が少なくなり、個体数が減っているものもあるとのこと。
私たちが豊かな便利な生活をしている陰で、自然環境に影響を与えてしまっていることは、忘れてはならないように思います。 -
虫はちょっと苦手…と言う人も、本書を読めば考え方が変わるかもしれません。とにかく、美しい図鑑です。印刷技術も進化したものですね~。また、ところどころにある、著者(?)のコメントも、昆虫愛が感じられて面白い。
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本当に宝石のような昆虫たち。ゾウムシの模様が美しい。
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この世に知られた生物 約160万種
その内昆虫(昆虫綱) 約100万種
その内甲虫(コウチュウ目) 約40万種
本書ではそんな甲虫の中で、特に色彩や輝きの美しさが魅力のものが取り上げられている。その数約200種。
全体的にキラキラとした宝石のような輝く虫が多い。
またキラキラとしたもの以外にも、ゾウムシの模様の多様さ、ムカシタマムシの派手なベターっとした原色にも目を惹かれる。
この甲虫の色彩のメカニズムは、虫の表面の微細な鱗毛や穴と光の関係(構造色)と虫側の色素によるものということである。詳細には理解できないが、それはともかくとにかく美しい。
光、虫、目、神経、美しさを感じさせてくれる心、全てに感謝する。 -
文字数は少し少ないが、甲虫の美しさに感動した。
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図鑑というよりはヴィジュアルブック。
全ページカラーで大きな写真もあり、見やすい。
創作品のモチーフとしての使用◎ -
甲虫たちの写真が美しい。いつまでも眺めてられる。
標本写真は深度合成法によるもの。虫の金属光沢は太陽光の下で初めて自然な発色を見せるので、撮影は困難を極めたとのこと。どうりですごく美しい……!そしてこの写真はそんなに簡単に真似られないものだとしる。
昆虫採取と標本作製、残酷だと責められるけど、それよりも、熱帯雨林を切って作ったものたちを消費する行為の方がはるかに昆虫を葬り去っている。昆虫採取はむしろ、新種の発見や、博物学の発展に役立っている。
昆虫の金属光沢、擬態に向かないと思いきや、太陽光のキツイ暑い地方では、強い光線に紛れて擬態できている、というのが面白い。
甲虫たちの模様のデザインと色合いが美しすぎる。甲虫の模様をモチーフに服飾デザインとかキャラクターデザインとかして遊んだら面白そう。
チリオサムシ、ムカシタマムシ、カタゾウムシ、ニジモンコガネハムシが特に好き。フトタマムシ、毛が生えてるのがキモカワ。ムネモンケブカフトタマムシは、水玉状に毛が生えてるのが不思議。
きらめく仕組み、のコラムのところの、超拡大した羽根の写真がすごい。カタゾウムシの模様、黒字にスパンコールを散りばめたようになっていて面白い。
カタゾウムシと、カタゾウムシに擬態するカタゾウカミキリの比較画像も面白い。本当によく似せている。自然ってすごい