明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい

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著者 : 樋野興夫
  • 幻冬舎 (2015年8月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344028005

明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさいの感想・レビュー・書評

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  • 2015年の58冊目です。

    順天堂大学医学部の「がん哲学外来」の病理学者:樋野興夫さんの著書です。
    がん患者さんに”言葉の処方箋”を送り、生きる希望を与えている医師の「命」
    に対する考え方=哲学が簡潔な言葉で、収められた本です。
    がん患者さんでなくても、多くの箴言として受け取れるものがあります。

    ■自分にしかできないことは案外少ない。
     それに全力を傾ける
     ==何でも「自分が、自分が」をやめてほとんどを人に任せる。==
     ==そうすることで品性が生まれる==
     あなたにしかできない仕事に多くの時間を割く。
     会社人生の先が短くなってきた私には、心に響く言葉です。

    ■何もしなくてもいい。黙ってそばにいるだけで相手の心は満たされる。
     ==無理に何かをやる必要はない。あなたは、ただそこにいるだけで
     ==価値のある存在なのです
     新渡戸稲造の弟子であった東京大学総長南原繁の言葉として「何をなす
     (to do)前に、何かである(to be)ということを考えよ。それが先生(
     新渡戸稲造)の一番大事な考えであった」と紹介されています。
     別の本でも読んが事があります。何をなすかより、自分がどうあるべき
     かを考えなさいと。
     このそばにいるだけで誰かの心を満たせる”存在”でありたい。

    ■自分以外のものに関心を持つと、やるべきことが見えてくる
     ==誰にでもその人にしか残せない贈り物がある。==
     この本のタイトルにもなっている「明日この世を去るとしても、今日の
     花に水をあげなさい」という言葉を患者さんに贈っていると書かれています。
     宗教家マルティン・ルターの言葉をベースにされているとのことです。
     ここでは「花」と表現してありますが、自分以外に関心を持つ対象は、
     何か自分にふさわしいものを見つけることができればいいということですね。

  • がん哲学外来では、薬を処方したり、医学的な治療は一切しません。そのかわり、面談に来られた患者さん一人ひとりに言葉の処方箋をお出しします 私の敬愛する内村鑑三が自書に書きに残したように「この世の中を、私が死ぬときは、私が生まれた時よりも少しなりとも良くしていこうじゃないか」 誰にでも残せる最大の遺物がある。それが勇ましい高尚なる生涯だ。善のために戦う真面目な生涯そのものが最も尊く価値のあるものなのだ 辛い思いをしている人の姿に学ぶ事は意外なほどに多い

  • 良いこと言ってるけど、結局同じことを繰り返してるだけで、内容が薄い。

  • 【生き方】明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい/樋野 興夫 /20161021/(134/560) <207/58897>
    ◆きっかけ
    ・日経広告?

    ◆感想
    ・著者は「がん哲学外来」の創始者という立場から、うつ的な症状を解消するには、患者さんの思考そのものを前向きに変えてあげる必要があると考えており、そのきっかけとなるのが「言葉の処方箋」と説く。
    ・自分が読書している意味合いがこの辺にもあるかもしれないと思った。
    ★よい言葉はあなたの心の隙間に光を差す。そうした言葉があれば、ネガティブな感情を押しとどめることができる。薬を飲むように言葉を心の中で反復する。
    ★よき師、よき友、よき読書。人生の三大邂逅のうち、最後の最後で一人でできるのは読書。


    ◆引用
    ★自分の命より大切なものがある、と思ったほうが、幸せな人生を送れる。命が何よりも大切と考えると、死はネガティブなもの(命の敵)になり、あるときを境に死におびえて生きるようになる。命よりも大切なものを見つけるために、自分以外のもの、内から外に関心を向けること。与えられた人生の役割や使命が見えてくる。生きる意味につながる。
    ・自分は何のために生まれてきたのか?残された人生をどう生きたいのか?そのために自分は何をすればいいのか?
    ・生まれてきたことや、生きていたことが残された者への贈り物となる。
    ・生きている限り、人には使命がある。問題は寿命の長さではなく、何をしたか。
    ・この世の中を、私が死ぬときには、私が生まれたときよりも少しなりともよくして逝こうじゃないか。BOOK内村鑑三、後世への最大遺物
    ・あれもこれも、よりこれしかない、で生きる。
    ・少ないつもりで多いのがムダ。つもりちがい十か条
    ・自分にしかできないことは、案外少ない。それに全力を傾ける。
    ・人生は一周遅れくらいがちょうどいい。ゆっくり走ると、ゆとりが生まれる。人生はゆとりを持って品性を保ちながら走り続けることが大切。
    ★何をするか(TO DO)よりもどうあるか(TO BE)を大事にする。
    ・他人と自分を比べない、昔の自分と今の自分を比べない。悩みの多くは比較から生まれる。
    ・明日のこの世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい=>自分の義務を果たす、という意味合い以上に、自分以外のものに関心を持つこと。私が私がという人生ではなく。それが高尚なる生涯。
    ★いい人生だったか、悪い人生だったかは最後の5年間で決まる。自分の役割をまっとうして死ぬ、それが、残された者たちへのよき贈り物になる。常に人生最後の5年間であるかのように全力で生きる。
    ・与えられたものは返す時が必ずくる。命も子供も天から与えられたもの。
    ★よい言葉はあなたの心の隙間に光を差す。そうした言葉があれば、ネガティブな感情を押しとどめることができる。薬を飲むように言葉を心の中で反復する。
    ・自分の人生に期待しない。人生から期待されていると考える。
    ・自分で決められないことは、他の人が決めてくれる。ほっとけ精神が人生をもっと楽にする。
    ・問題は解決できなくても、解消できさえすればいい。
    ・苦痛なくして勝利なし。茨なくして王座なし。苦患なくして栄光なし。ウィリアム・ペン(ペンシルバニア建設者)
    ★仕事のほかに、もう一つ自分の好きなことをやる。ダブルメジャー化。
    ・病気になっても病人ではない。
    ・病気とは共存していく。
    ★自分というものは、社会の中に身を置いてはじめてわかる。集団の中で過ごしてみて、人との差が明らかになる、自分という存在が浮き彫りになる。故に自分という存在は、社会の中で見つけ出すもの。
    ・人間に必要なものは、正論より配慮、人は温かいものを求めている。
    ・しかし、を使わない。誰かを尊敬することはそういうこと。
    ・目下の急務はただ忍耐あるのみ。 山極勝三郎(日本病理学の父)
    ・競争的環境で個性を輝かせるための5か条
     -複雑な問題に立ち向かうときは、焦点を絞って単純化する
     -自らの強みを基盤とする
     -なくてはならないものはそれほど多くない
     -なくてもいいものに縛られるな
     -レッドへリング(人の注意をそらせて間違った方向に導く)に気をつけろ。
    ・人は説得するものではなく、その気にさせるもの。
    ・BOOK 武士道、代表的日本人
    ★よき師、よき友、よき読書。人生の三大邂逅のうち、最後の最後で一人でできるのは読書。
    ・所詮私たちは、座布団一枚分の墓場しか残らない。

  • 順天堂大学医学部教授。病理学者として人の死に向きあってきた著者が、研究室を飛び出して作った「がん哲学外来」。そこで出会った人たちとの語らいの中で感じたことやかけてきた言葉を綴った本です。

    どこから読み始めてもいい本だなと思います。立ち止まって考えることが大事だということ、余裕を持って生きることの大切さなど、いろいろ感じさせてくれました。現場から発信される言葉は、力がありますね。

    先に読んだおばあちゃんが、「読みやすいしいい本やで」と言っていたことが、よくわかりました。

    おすすめの一冊、みなさんもステキな言葉を探してみて下さい。

    第1章 人生の役割を全うするまで、人は死なない
    第2章 自分の人生を贈りものにする
    第3章 本当に大切なものはゴミ箱の中にある
    第4章 命に期限はありません
    第5章 最後に残るのは、人とのつながり
    第6章 小さな習慣で心が豊かになる

  • がん宣告された人向けにキリスト教精神の教えを説くという内容で、これまでの読んだ医師の本と比較すると、死に際患者の過酷な記述もなく全体的にサラリとしている。
    よって、内容的には実際に自分がその状況に立たされないと響いてこないのかもしれない。死については常に意識はしているつもりだが、やはり想像と現実は違うのだろうな。

  • 父の病気を
    目の前に
    私がすべき事は
    なんだろう
    ・・・

  • 命よりも大切なものがある、と思ったほうが幸せな人生を送ることができる。
    私たちは、良い言葉、を持つことで今よりもずっと楽に生きられるようになる。
    ものごとは、もっとのんびり考えるといい
    人と人との関係は鏡のよう、心の状態は、鏡のように相手に伝わる、
    全力を尽くして心どんな日で、そっと心配する、どうするなるようにしかならない、
    いつか死ぬ、
    言葉は人を癒し、人を傷つける。
    言葉の処方箋、偉大な先人たちの言葉を暗記
    たいていの事は、ただ放っておけばいい、楽に生きる 歯を食いしばって人を褒める、瞬間的に褒める

  • 久米書店

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明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさいの作品紹介

メスも薬も使わず、3000人以上のがん患者と家族に生きる希望を与えた「がん哲学外来」創始者の心揺さぶる言葉の処方箋。

明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさいはこんな本です

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