- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344028531
作品紹介・あらすじ
山蔵県内で交番連続放火事件が発生。山蔵県警では犯人確保の目途が立たない中、警察庁のエリート諜報機関アサヒにタレコミが入る。それは、放火犯は警察官であり、しかも警察庁が最重要視するスパイマスター「アプリコット」の手先だという。アサヒは、アプリコット確保の好機と捉え独自に放火捜査に乗り出す。時を同じくして、密かに動き出した組織があった-警察庁長官直轄の秘密警察、通称・警察庁図書館。存在すら極秘にされたこの組織も、アプリコット排除と別の特命で動き出し…警察内スパイの黒幕は誰だ?そして、それぞれの思惑が複雑に絡み合った先に待つ衝撃の結末とは?
感想・レビュー・書評
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古野まほろ初読み。最初はルビやカタカナの多さに戸惑ったが、この人の文章の特徴と知り、何とか読み進める。章ごとに一人称の人物が変わり、やはり読みにくさは否めないが、誰が本当のスパイマスターで、何が真実なのか、気になって、しようがなく一気読み。有栖川有栖などを師にしていると言うが、トリックの組み立てなど、独特でくせになりそうな作家。
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警察フィクション。オチはなるほどそういうことか。
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警察小説、というよりは謀略サスペンスかな。諜報機関と秘密警察それぞれの裏で画策された陰謀、さまざまな意図のもとに不審な行動をする登場人物たち、とまあどこからどこまで怪しいことだらけ。どいつもこいつも腹黒いし! 正直最初はとっつきづらく感じました。
だけど。終盤の展開はかなり目が離せなくなってしまいました。そしてすべての計画の本当の目的と、周りを動かしていたのはいったい誰だったか、が分かった時の衝撃はなかなかのもの。これは予想しなかったなあ。 -
図書館という言葉で興味を持ったけど、図書館全く関係なかった。そして普段あまりこういう組織ものを読まないので難しかった。隠語というかコードネームというかそういう振り仮名が多くていまいち読み慣れなかったし、何がどうなってこうなったのかわからず。強い女って怖い…。
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何が現実で、何が妄想なのかが最後で理解できなくなった
それなりに面白かったが、もう一度最初から読み返してみたくなる作品
途中にヒントはあったのだろうか -
タイトルだけ見て図書館員が活躍するのかと思ったら全然違った
警察用語が飛び交うのは作風だからいいとして、誰が何やってるのかいまいちわからない
警察内部の暗闘という部分は楽しめた -
『娯楽』★★★★☆ 8
【詩情】★★★☆☆ 9
【整合】★★★☆☆ 9
『意外』★★★★☆ 8
「人物」★★★☆☆ 3
「可読」★★☆☆☆ 2
「作家」★★★★★ 5
【尖鋭】★★★★☆ 12
『奥行』★★★☆☆ 6
『印象』★★★☆☆ 6
《総合》68 C+ -
最悪 全く面白くなかったし話もわかりにくい。構成設定がぐちゃぐちゃしてるから理解できない⇨興味なくなる☞理解できないの負のループ
最後の何?パラレルワールドですか? -
108視点を変えることによって複雑になって、これまでの軽妙なタッチが消えていて残念。うまいでしょ感!
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交番放火事件に端を発する、その裏のスパイ合戦。毎度のことながら、人間関係性と警察機構の複雑さに難しさを感じる。ストーリー自体は面白い。誰と誰が味方で、誰がどこに所属しているのか、その相関図が後からきちんと理解できれば…。