天国の一歩前

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 58
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344028555

作品紹介・あらすじ

女優志望の元ギャル・未来の前に疎遠だった祖母が突然現れた。長年の確執から早々に追い返すが、アパートの前で祖母が倒れてしまう。一命は取り留めたが、祖母は介護が必要な状態に。実家の両親はあてにならず、結局未来が祖母が看ることになった。女優になる為のオーディションも、生活の為のバイトもある。しかし、無知で貧困な彼女の前に介護、特養など次々難問と厳しい現実が…たったひとりで立ち向かう悲劇のヒロインは、介護の先に何を見るのか?

感想・レビュー・書評

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  • みんな天国の一歩前で行列している。死ぬ前に地獄がある。特養に列をなし、天国の一歩前で足踏みをしている。土橋章宏 著「天国の一歩前」、2015.11発行。福岡から孫の若村未来21歳に会いに東京に来た祖母若村妙子77歳は、脳梗塞になり左半身が麻痺、介護が必要な身に。孫娘未来の祖母への献身的な諸活動が始まる。近未来というか現在の介護・福祉の問題点を未来の苦労を通して浮き彫りにした社会小説。

  • しっかり感動させて来るのはさすがです。主人公の境遇が過酷すぎて、日本の現実すぎて気が滅入るので、良さがキャンセルされちゃいます。

  • 高齢者介護の入門編みたいでした
    ここまで!と思いますが、家族は深刻です
    このおばあさん、凛としててかっこよかったです
    でも壊れる
    浅いといえば浅いですが……

    超高速! 参勤交代  の方が楽しめました

    ≪ 天国へ 行くまでの道 険しすぎ ≫

  • テーマに対してライト過ぎるというレビューもあったけど、このライトさで十二分に暗雲立ち込めるのが老人介護という問題なのだなと。
    ひと一人を見守る大変さと国や自治体のサポートの足りなさと、
    繰り返しになるんだけどこのライトさであっというまに絶望に追い詰められていく運びと
    問題提起、目を向けるにはちょうど良い重さだったのじゃないかなと思う。

  • 多くの人々にとって他人事ではない「介護」をテーマにした、主人公の成長の過程が気持ちのいい成長物語であると共に、介護に関する入門マニュアルとしても成立していると思いました。感動の結末も素敵です。

  • ★2016年1月31日読了『天国の一歩前』土橋章宏著 評価C
    高速参勤交代で楽しませてもらった土橋氏だが、この作品はいけません。老人問題、若者の援交、年金問題などを絡めて物語を組み立てているが、あまりにも描き方が浅く、問題の本質に迫れていない。テーマは悪くないのだから、もっとじっくり書き込んで、熟成させてから出版してほしいですね。次作に期待しましょう。

  • 考えさせられる物語、介護の現状がよくわかった。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。2011年「超高速!参勤交代」で第37回城戸賞を受賞し、同名映画は第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第57回ブルーリボン賞作品賞を受賞。さらに同名の小説で作家デビューを果たす。他の著書に『幕末まらそん侍』『超高速!参勤交代 リターンズ』『引っ越し大名三千里』『スマイリング』『チャップリン暗殺指令』など。

「2022年 『決戦!賤ヶ岳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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