日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない

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  • 幻冬舎 (2016年5月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344029347

日本人はもうセックスしなくなるのかもしれないの感想・レビュー・書評

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  • ”女が女であることを意識するほどは男は男であることを意識していない”

    これは自分が女だからこそ思う、最も大きな隔たりを感じる男女の性差だ。

    本書は恋愛とそれにまつわる男女のエトセトラから読み取るジェンダー論のエッセンスをふりかけた高級猥談。嫌いでない。

    恋愛=セックスという単純な方程式が通用しなくなったコンテンツ重視のこのご時世、よい男女関係とはよい人間関係を築くことが求められる。
    特に年をとってホルモンという恋愛ガソリンが不足してくると「男女関係」が若い頃のそれとは意味合いが変わってくるのを痛感する。

    より自立したマチュアな大人になりなさい、それにはセックス(=男女関係)を避けては通れないけどそれに振り回されてもいけないと警告してくれるのだ。

  • 世代的に理解できない点もありましたが、とてもおもしろかったです。「威張ってるだけのオジサンは皆ケツを掘られるべき」、全くの同意です。

  • タイトルのつけ方が違うと思う。
    二村ヒトシの作品を見てないし、湯山玲子の本も読んでいないので、いまいち二人のイメージが掴めず・・・
    セックスというより性行為全般の哲学書の様相。
    この二人の性に関する感覚に、特に違和感は感じない。
    ただやはり性には個人の嗜好が分かれており、普遍的なものは、なかなか無いと思う。湯山氏の感覚が女性を代表するものではないと思うし、二村氏の感覚もまたしかりだ。
    それにしても二村監督のAVを撮影しながら、監督はオナニーするという撮り方は凄い。見てみたくなった。

  • P10
    コンテンツ愛が充実した人にとっては
    現実のセックスや恋愛のほうが貧しく、
    わざわざする価値なく感じられてしまうのは
    男女ともにありますね

    セックスに肯定感やお得感を見出だせない

    二村ヒトシの本は何冊か読んだ。
    『すべてはモテるため』は力作だと思う。
    あそこまで突き詰められないよ。
    上野千鶴子も絶賛してたけど。

    結局現代はセックスしなくても
    気持ちよくなれる、面白いものがあるという
    構造になっているんだと思う。
    セックスはアナログで手間暇がかかるから。
    もともと代替出来るようなコンテンツだったのかもしれない。
    徒歩が、車や交通手段で縮小したように。

    P15
    もう知っているし、
    あまり面白くない、と

    ただ実際やらないとわからないものってある。
    バーチャルとリアルは違うから。
    そういった点でセックスも過度期なのでは?

    僕は風俗やAVには否定的。
    セックスを下手にすると思うから。
    女性をモノ扱いしてる気がするもん。

    P32
    こっちは演技でやってるつもりが、
    だんだん彼女への軽蔑が芽生えてくる

    AVの妄想がリアルを変形させてしまう怖さがあると思う。

    P33
    他人の粘膜とか体液とか匂いって、
    確かに汚いものだけど、でも、
    特定の好ましい他者である゛誰か゛の
    粘膜や体液や匂いだからこそ「味わってみたい」という
    欲望も出てくるんじゃないかな

    この指摘は、よくわかる。
    キスやクンニやセックスはそういうことだもの。

    いろんなものがシンプルになって
    根源的考え方が見直されている。

    風俗やAVは、妄想。もっといえば煩悩。
    そんな頭でするもじゃなくて
    シンプルに愛し合う。
    それが幸せだって、そうなっていくと僕は思う。
    妄想や欲望や煩悩は際限がない。
    追い求めないのが賢明だということに
    多くの人が気づくと思うよ。

    P90
    湯山/メンヘラの子は、社会で承認欲求を満たされない分、セックスでその欲求を満たそうとするから、セックスにかけるエネルギーが強いんだろうね。メンヘラに学ぶべきは、セックスに最大級のエネルギーを投下するところ。そして、本当に真面目ですよね。その真面目さが、また面倒くさいところでもあるんだけど。

    二村/自分の恋愛に対して真面目だし、自分に刻みつけられてしまった被害者意識について真面目ですよね。そういうメンヘラ傾向のある女性、こちらに依存してくる女性とは、喋っているだけで苦しくなるようになった

    湯山玲子のあとがきが素晴らしく興味深い。

    P248
    私たちのセックス観は、
    成熟した男女が自由に相手を選び
    自由競争だからこそ
    選ばれない男女もいて当然、
    その現実のもと、相手と身も心もとけ合って
    一体に慣れれば本望、
    ということになっているが、そのことが
    完全に「絵に描いたモチ」になっているのが今。
    つまり、セックスはこの世の中、
    普通の人間が普通に出来る欲望行為から、
    一種の贅沢品になってしまっている。

    琵琶湖の湖北にわざわざ鮒鮨を食べに行く
    グルメがいるが、セックスライフを享受している人は、
    そんな輩にも見える。

    そんなグルメを一般の人が
    「ああ、自分もそうなりたい」と羨むのではなく、
    「そういう快楽が好きな人もいるよね」と
    言う意味での贅沢品。

    もちろん、セックスはあった方がいいが、
    そこにエネルギーを投じても損するほうが多いかも、
    と考えがちな時代と環境に突入している。

  • 『100歳の少年と12通の手紙』というフランス映画がある。10歳の少年が白血病で死ぬ直前の12日間の魂の成長の話なのだが、恋愛とセックスと結婚と別離の話がきちんと出てくる。フランスはそういう文化なのだな、日本とは違うな、と思わされるものであった。

    本書で、二人が語るセックス観に、ほとんど同意である。

    二人が同意できない、現代のセックスについての分析にも、そうなっている人への攻撃がないのが読んでいてやさしい。

    支配や侮辱によらない関係を作りたい。

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