逃げたい娘 諦めない母

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344029446

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいて苦しかった。

    もうとっくに親の呪縛
    から解かれたつもりで
    いたのに、

    未だに捕らわれていた
    んだなと。

    いい大人になってなお
    人の顔色ばかり窺って
    いるこの臆病な精神を、

    いつしか生来のものだ
    と思うようになってた
    けど、

    そんなものではなくて
    ただただ、

    親の期待に添ういい子
    を演じてた子ども時代
    に起因してたんだよね
    ・・・

    この先は自分のために
    内容のおさらい─

    束縛しようとする相手
    に論を尽くすのは無駄
    な試み。

    逆切れされたり言葉尻
    をとらえて曲解される
    のがオチ。

    それより自分を守る壁
    を築くこと。

    それは理不尽に対して
    できないと明確に断言
    して一線を引くこと。

    そのさいに大切なのは
    情緒的な動揺を伏せる
    こと。

    「できないかもね」や
    「無理だと思う」など
    と語尾を濁すと、

    いつまで経っても話が
    終わらない。

    相手はそこに心の揺れ
    を感じ改心を迫る。

    何を言っても響かない
    と判断させることなん
    ですね。

    妥協点を差し出す話を
    するにしても、

    ここまでは我慢できる
    けどここから先は無理
    という確固たる一線を、

    自分の中に引いてから
    臨む感じですね。

    さっとその場を離れる
    のも一手かも。

  • 共感しか無かった。。

  • ・自分を認め、自信を持つ
    ・乱されない範囲で付き合う
    ・泣き落としには動じない。ガードする壁を堅牢に
    ・相手の体調の悪さの元凶は自分ではない姿勢を貫く
    ・自分の気持ちを大切に、自分の人生を生きる
    ・一呼吸して、「私はどうしたいの?」と問うてみる

  • 「毒親」「毒母」という言葉がよく聞かれるこの頃なので、親子関係とくに母子関係に悩んでいる人は多いのだろうとはわかっていた。

    「何かが上手くいったあとには必ず落とし穴が待っているような気がする」と物語の主人公が言うように、私も手放しで褒められることに居心地の悪さを感じてしまう。
    これは子どもの頃に褒められた経験が少ない、もしくは叱られたり貶されたりした経験の方が多いことが要因かもしれない。
    褒められて居心地悪そうな私に「じゃあ、どういう状況になれば素直に自信を持てるのか?」と聞かれた時に答えた言葉を主人公が作中でも言っている。
    「上には上がいる。日本一にでもならない限り」安心して満足は出来ないのだ。仮にトップに立てたとしても、今度はその座を失うことの不安の方が大きくて喜べない。

    これまでは「自分の育ち方」を振り返って今の思考パターンを意味付けしてきたけれど、本書によれば「母親の生育状況」を分析することの方が役に立つらしい。
    もう折り返し地点をとっくに過ぎてしまったけれど(笑)自分の人生、自信を持って生きられるように。「子どもは生まれてから3歳までに親孝行を終えている」という言葉をかなり久しぶりに聞いた。子どもとしても、母としてもこの言葉を頭に置いて良い距離感を保っていきたいと思った。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/66071

  • 信田さよ子さんのコラムはうなずくことばかり。言語化しづらかったことを書いてくれている。
    母親についての理解が進む。

    小説仕立てになっており、設定等はおいといて、母娘のやり取りは単純化されており、わかりやすい。

  • 目から鱗。
    程度の差はあると思うけど、母娘関係に少しでも悩んだことがある人に是非ともおすすめです。

  • 特に新しいことは得られませんでした。物語になっているので、どこか他人事のように感じられますが、かえって重く受け止めずに済んで良かったです。

  • 君島瑠衣という女性の置かれた状況を物語仕立てして、エピソードごとに説明が付け加えてある。
    分かりやすいような、そうでないような。
    信田さよ子著の本の方が私には読みやすい。

  • 妻に勧められ読む。父と息子の関係も大変だが、母と娘の関係もまた違った種類の粘着質っぽい大変さが有るのだなあと思う。外から見ていると、なかなか分からないものだが、心配になってくる。また、娘たちとはこのような間にならないと良いなと思う。

    【学】
    母はどんな話をしても素直に喜ばない

    母が喜ぶからと柄にあわない優等生を演じていた事は葬り去りたい過去だ

    「母の存在が重い」「いつまでも支配されている」と感じる娘は珍しくアリマセン

    どこか虫の居心地が悪そうな母の声を聞いてると内蔵という内臓がギュッと小さく縮む気分になる。仕事以上のストレス

    だんだんと人間関係にまで口出しするようになった

    母は、私が私らしい幸せを掴むのを望んでいるわけではなく、自分の思い通りの人生を歩ませたいだけなんだ

    良いママとは誰にとって?

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