たどりつく力

  • 幻冬舎
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344029538

感想・レビュー・書評

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  • お母様とのことが一番印象に残った。
    子どもの頃に厳しかったお母様だが
    「おかあさん、本当はいま一番演奏を聴いてほしいのは、あなたです」
    の言葉が胸に響きました。
    「たどりつく力」を身につけさせてくれたのは、フジコ・ヘミング本人の努力はもちろんあったけれど、お母様の愛情と厳しさが原点だったのかもしれません。

  • ピアノのCDが欲しくて色々試し買いしても、何か自分にしっくりこない。そんな時に、NHKの番組でフジコさんのことを知り、CDを買ってみたらこれだ!と思いました。同じ曲でもテンポで全然違う曲になるのです。それがきっかけで一番大好きなピアニストになりました。
    そんなフジコさんが、ピアニストになるまで、そして現在の生活について語っています。
    ピアニストとしての大事な両方の聴力を失ってしまったフジコさんが現在こうして活躍されていることに奇跡を感じます。
    心で弾いているからこんなにも胸を打つような演奏ができるのでしょうね。

  • 読書と同じくらい大切にしている趣味はピアノです。

    と言ってもまだ初心者なので下手っぴなのですが…
    ピアノは弾くのも聴くのも大好きです。

    フジコヘミングさんは世界的に有名なピアニスト。
    特に、リストの「ラ・カンパネラ」はフジコさんの代名詞と言っても過言ではないのではないだろうか。

    こちらは、フジコさんが過去のエピソードに始まり、ピアノ、音楽、大切にしていることについて綴ったもの。

    お母さんは日本人でピアノの教師。
    子供の頃はかなりストイックにピアノの手解きを受けたと言う。
    (ピアニスト清塚信也さんもそうだけど、天才と言われるピアニストは、お母さんが厳しい、という共通点があるのかもなぁ)
    お父さんはスウェーデン人で建築家。
    芸術に囲まれた環境で育った。

    日本人でも外国人でもない。
    ピアノを続けながらも、いわれのないいじめを受け続けたと。

    だけど、フジコさんは辛い経験と向き合いながらも、大好きなピアノと向き合い続けた。

    そして今なお、88歳で、現役で日本、アメリカ、ヨーロッパで演奏家として活動を続けている。

    すごいなぁ。
    私もいつか生で彼女の演奏を聴いてみたい!
    リストと、ショパンを聴きたい。

    そして、フジコさんが文中で言っていた
    機械じゃないんだから、間違っても良い

    という言葉に勇気をもらった気がした。
    人間だもんね!
    よし、私も練習してもっとピアノ頑張ろう!

  • 2.8。思ったまま綴ったエッセイ的な読み物、というくくりで良いだろうに、それで充分なのに、編集した人が、今流行りのライトな名言啓蒙本みたいな構成に無理矢理仕立ててるのが、いかにも儲け主義剥き出しで中身見てない感があって白ける。そういう内容じゃないだろ〜

  • 名前しか知らなかった「フジコ・ヘミング」だけれど、ここまで数奇な人生、それを生かした演奏、優しい語り口調と好感をもって読むことができた。

    「一人ひとり自分の得意なこと、好きなことがあり、それを生かして創造することが人生の喜び」

    今、よく考えていることなので納得がいった。

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