蜜蜂と遠雷

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著者 : 恩田陸
  • 幻冬舎 (2016年9月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344030039

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蜜蜂と遠雷の感想・レビュー・書評

  • こんな音楽聴いてみたい

  • 日本で開かれたピアノの国際的コンクールでの出場者のお話。2週間のコンクール期間が中心。

    500ページでページに2段組みの大作だが、途中で飽きることなく一気に読ませる。

    ストーリーは単純だが、コンテストの間の心の動きと、演奏の表現が凄い。演奏された作品を聴いてみたくなる。

  • 「世界はこんなにも音楽に溢れている。」
    恩田さんの描写から、ピアノの音が溢れ出してくる。
    読んでいて、こっちまで音楽を実際に聞いているような感覚に襲われる。
    (実際、曲を聴きながら読んでいたが)
    無我夢中で読ませてもらった一冊。
    直木賞、本屋大賞、おめでとうございます。

  • 最近の本では一番。

  • 本を読んだという感覚ではなく、自分の人生の中にリアルに芳ヶ江国際ピアノコンクールがあるという感覚。
    果てしなく広がる草原があって、音楽を感じて、風間塵というギフトを受け取った感覚がある。
    読み終わって自分の部屋の中にいてもなお、鳥の鳴き声や人の気配や風の音が聞こえて、世界には音楽が溢れているんだなと思った。

    これまで読んだ本の中でも、登場人物の考え方や思考が自分に溶け込んでいく感覚は味わったことがあるけれど、この本は自分の生活の一部になる。ピアノコンクールを見た体験ができる本。

    つまり何が言いたいかというと傑作だということだ。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:913.6||O
    資料ID:95170160

    あっという間に、
    読み切っているはずです。


    (病理学研究室 尾崎清和先生推薦)

  • 途中までほんとに目が離せないようにおもしろかったんだけど・・・誰かが加筆された分いらなかったんじゃないかと言ってたけど、そこかなあ・・・ちょっと残念。
    でも、久しぶりに、おもしろい本さえあれば何もいらないって気にさせてくれた。恩田陸、大好き。

  •  うーん、これが直木賞・本屋大賞ダブル受賞か...。正直星三つ半てとこだけどなー、おまけ。恩田陸ならもっと書けるだろう。こんなもんじゃないはずだ。出だしはいつになく雑で気に入らなかったが、ストーリーにはいってからはさすがの手練れの技をみせてくれる。なにより風間塵に栄伝亜夜、キャラクターももちろんだけど名前がすばらしい。栄伝亜夜、どうやったらこんなぴったりの名前を創り出せるのだろう。長い全編がほとんどコンクールの舞台とそこへつながる回想のみ。単純でわかりやすい。しかしピアノ演奏の場面ばかりなので、変化に乏しい。一次予選、二次予選、三次予選、本選と盛り上がっては行くものの、所詮は同じことの繰り返しだ。いかにストーリー性をもたせて読み手の興味をつないでいくかが難しい。そもそも音楽表現を文章化するのは難しい、というか不可能だろう。塵と亜夜とマサルと明石のピアノはどう違うのか。聴いてもいないのにわかりっこない。100人の読み手がいれば100通りの音楽を思い浮かべるに違いない。しかもバッハ、モーツァルトならいざしらず、プロコフィエフ、バルトークとかだ。こういう音楽を聴きこんでいる人なら膝を打ったりするのだろうか。少なくともぼくには無理だ。そしてたどりついたクライマックス。残りページがどんどん少なくなって、ああきっとこう終わるんだなと予想したら全然違った。まあ可能性のある未来のうちのひとつということなんだろうけど、んー、これはちょっと納得いかんかったな~。

  • ・『のだめカンタービレ』みたい。
    ・リアリティがない。登場人物たちが練習しなくても超絶技巧が弾ける天才ばっかり。『のだめ…』の方がリアリティがあるかも。
    ・それは試みだったのかもしれないけれど、音に関する記述がほとんどないから、軽く感じてしまう。
    ・彦麿呂の食レポを延々と聞いているかのような…
    ・山盛りのソフトクリームを食べたかのような読後感。
    ・「帰ってきた、帰ってきた」としつこいので最後は「おっことぬしか!」と突っ込んでしまった。
    ・頭のなかでクラシックを鳴らして楽しんできたのに、最後の最後の「耳をすませば」の一行で頭のなかが「カントリぃーロぉード♪」になってしまった。
    ・直木賞、あんまり合わないけれど本屋大賞とダブル受賞というので買ってみた。でもやっぱり直木賞って感じだった。
    ・二段組、ふと戻りたい場所を探すのに疲れる。

  • 人生における最良の一冊。出会えて良かった。だいすきなんて言葉じゃ足りないけどだいすきな本です。彼らの演奏が聴こえていたし自らの物語を思い起こせた。すごい。だいすき。

  • 話題になつてるので、図書館で予約したが、百人以上の予約の最後の方の順番だつたので仕方なくamazonでCDと共に購入。
    --
    部分的に面白いところはあつたけど、音楽に関する描写では中山七里さんの方が秀逸であると思うた。
    だいたい、天才がたくさん出て来すぎて、焦点がはつきりしない。読み進むのがツラかつた。
    CDは未聴。まあぼちぼち。あまり期待してゐない。
    恩田陸は「夜のピクニック」は読んだことがある。
    あまり感心しなかった。本屋大賞にはだから過剰な幻想は抱いてゐない。

  • 芳ヶ江国際ピアノコンクール。 世界中から挑戦者が集まる。 登場人物の個性溢れるピアノに 特長に 読んでいて どの人も応援したくなり 惹き込まれた。 音楽をこんなにも表現できるのは 圧巻。 世界はこんなにも音楽で溢れてる。 素晴らしい作品だった。

  • 1ページ二段組でこのページ数、長かった(汗
    あるピアノコンクールを舞台に、出場者たちや審査員たちのそれぞれのストーリーが描かれる。

    まず描写は評判通り、とても良かった。
    登場人物が奏でる音色を決して聴くことができない読者に対して、多彩な表現で”音”を見せてくれた。
    クラシックやコンクールの知識がなくてもわかりやすい説明があり、自分の知らない新しい知識を得る歓びが得られた。
    (ちなみに本作で取り上げられた楽曲を集めたプレイリストがspotifyにあったので、途中からそれを聴きつつ楽しんだ)

    ただ、肝心要のストーリーが。。。。
    ピックアップした登場人物が多すぎるせいなのか、どれもこれも結局浅く広い印象のままで終わってしまい、結局いつ盛り上がったらいいのかよくわからないまま長い読書の旅が終わってしまい、肩透かしをくらった気分に。
    ストーリー自体は学校の教科書に載せてもおかしくないような話。小説としては毒にも薬にもならない感じがしたのが正直なところ。。リサーチに力を置きすぎてストーリーを作りこむのに時間かけられなかったのだろうかとすら思ってしまった。

  • この小説を語るのに、言葉は相応しくないのではないか。なら何か。言うまでもなく音楽であり、音だ。読み終えてしばし放心してしまったが、意識が戻った時に聞こえてきた街中に溢れる音、生活音やノイズに身を委ねたら、身体中に音が溢れる快感に浸れた。

    物語を通じて感じ得たものは山ほどあるが、最も共感したのは、凡人が天才に抱く憧憬と嫉妬だ。ワシも、特に自分が得手の分野で圧倒的な才能能力の差を見せられると、そこに辿り着けない悔しさと虚しさに襲われる。

    そして、様々な才能を持ったピアニストとその演奏描写の書き分けがすごい。傑作。

  • 4.8
    大好きなジャンルと言うかテーマ。
    難解で敷居の高いクラッシック音楽の世界を、庶民の目線まで引き下げてくれたのは、何と言っても「のだめカンタービレ」。
    その後、「八月は君の嘘」.「羊と鋼の森」など、魅力満点の作品達がいろんな角度からクラッシック音楽の世界を楽しませてくれた。
    この作品の登場人物も、のだめとモロにかぶる
    恩田さんも、のだめファンに違いない。

    主人公は、養蜂家の息子で、ピアノを持たないピアニスト・風間塵と、幼くして才能を開花させ、その将来を嘱望されていたが母の死を機にドロップアウトした栄伝亜夜。
    亜夜の才能に惚れ込み、その復活を信じサポートする奏。
    幼き日、亜夜が音楽の世界に導き、アメリカの天才ピアニストとして再会するマサル。

  • 長かった

    曲名と音楽一致しない部分はyoutube聴きながら読書。

    良い時間が過ごせました

  • 2017.6.21

    クラシックのピアノコンクールの群青劇。
    結構な文章量なのに、気付いたら手がページをめくっている。 あまりクラシックは詳しくないのだが、音楽を文章で表していて、いろんな情景が浮かびまるでその音楽を聴いて、理解しているみたいな錯覚に……様々なpoint of view から描かれているのもそれぞれの人物に共感を覚えるのと、本当にピアニストは選ばれし人間にしか出来ないだろうと痛感。雅美みたいなクラシックに疎い人物がいる事によって自分達と同じ目線からコンテスタントに対しての描写もポイントだった。 途中から自分も審査員になっているような錯覚にも陥り、誰が残るのか読みながらドキドキしていた。

    クラシック聴いてみようかな。

  • その曲を知らない人に説明するのは、大変難しいことだと思う。恩田さんの描写がとにかく素晴らしい。涙ぐみながら、長い時間をかけて読了しました。
    読み始める前に、蜜蜂王子が主人公なのかと思っていたら、彼を取り巻くコンテスタントや審査員たちの群像劇のような進め方。中でもメインではないかと感じる少女から話が広がっていく。
    最高潮に盛り上がるコンテスト本選、ここで恩田さんの構成力に舌を巻く。なんと、ヒロインともいえる彼女の演奏シーンがないとは。
    そして、審査員たちの会話から、どんな結果だったのかが推察されるエピローグ。
    流石です。音楽は、世界に解き放たれました。

  • この本は私にとって「ギフト」だった。

    私にまたピアノを弾く楽しみを与えてくれた。

    彼らのいる世界に私も行きたい。

    この作品は、それぞれの登場人物の番外ストーリーがあるのではないかと思う。
    あってほしい。
    一気に読み進めてしまうのがもったいないくらい素敵な作品だった。
    読んでいる途中、何度YouTubeを開いたことか。

    とりあえず、モーツァルトのソナタハ長調を完成させようと思う。
    もっとピアノが弾きたい!

  • 音楽というのはこういうものかもしれないね。ー 毎日の暮らしの中で水をやり続ける。それは、暮らしの一部であり、生活の行為に組み込まれている。雨の音や風の温度を感じつつ、それに合わせて作業も変わる。
    ある日、思いもかけない開花があり、収穫がある。どんな花を咲かせ、実をつけるのかは、誰にもわからない。それは人智を超えたギフトでしかない。


    ✻ ✻ ✻

    途中中だるみしてしまった部分もあるけど概してテンポよく面白く読めた。この本によりピアノを始めてみる人、コンサートに通い始めることが出てきそう。
    私ももう15年くらいまともに触っていない鍵盤を懐かしく思って電子ピアノでもいいから弾きたくなった。

    この作品の中心となる神童三人は、なんだかピュアすぎるんだけど、ピアノの天才はきっとピュアなんだろうな。

    音楽の音色を文章で伝えるってどうやるんだろうと読む前から疑問に思ってたんだけど、情景での表現が素晴らしく脱帽。恩田陸すごいなー。

  • すごく好きだった。恩田陸は中学時代に友人から押し付けられてよく読んでいた時期があったけれど、高校に入ってから読書量が減ってしまって、とんとご無沙汰だったので、今回はいつ以来ぶりだかわからない。

    恩田陸の文章は好みドストライクとは少し違うんだけど、このストーリー全体がとても綺麗で本当に、なんか、なんだろうな、上質な文章を読んでいるなと思った。
    感動するものを書こう、とかじゃなくて、恩田陸が書きたい文章を書いたらこうなったんだろうな、という感じがして、それがものすごく好きだった。
    読んでいて気持ちが良かったよ

  • 読後誰もが、15歳、風間塵のトリコで、マサルにミーハー心を抱き、映画化を熱望するでしょう。

  • 本屋大賞と直木賞のW受賞というハードル上げての読み始めて…面白かったです。

    登場人物の生い立ち、音楽との関わりかた、性格も環境も様々でそれぞれが演奏する音楽にその個性が乗り移ったように表現される。ピアノという、誰もが聞いたことのある音色を文字で、言語表現で描き分けるという難題に挑み、そして著者はその答えを手に入れたようです。絶妙な人物設定に恩田陸のこの作品に対するこだわりが感じられて最後まで一気に読みました。

  • あぁ~!良かった!みんなと一緒にコンクールの濃密な時間を駆け抜けた気分。読めて良かったよぉ。図書館の順番待ち待てずに桂さんから拝借。
    え~と、恩田陸作品にはドミノみたいに綺麗に予定調和で気持ちよく収束される作品と、ぽ~んと読者を放り出す作品とあって。
    この作品に関していえば、ホントは最後に順位を丁寧に明かさずに放り出してくれても良かったんじゃないかとは思うんだけど。
    それでも、良かったけどね!凄かったけどね!
    そして何より、恩田陸作品につきまとう不穏さが無くてね。
    ひたすら優しい、穏やかな話だった。
    映像化は難しいね…。

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蜜蜂と遠雷の作品紹介

私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。著者渾身、文句なしの最高傑作!

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