絶対正義

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著者 : 秋吉理香子
  • 幻冬舎 (2016年11月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344030251

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絶対正義の感想・レビュー・書評

  • 正義ってなんだろう?
    範子はすべて法律に基づいた正義を押し付けてくる。範子の正義は敵も味方もない。ただただ法にのっとっているか。そして法を犯したものを成敗することに喜びを感じている。
    理路整然としていて反論の余地がなく読んでいてえもいわれぬ不快感を感じる。
    正義を訴えてくるサイコパス。とても怖い。
    ラストはこうなるだろうという予測の範囲だった。興味があったのは範子の夫。こんな堅苦しくて一緒に生活したら息苦しいであろうに夫についてはノータッチだった。
    実は夫が真犯人だったら面白かったのに。そっちも予測の範囲でもあるけど。

  • 正義とは何なのか。法律や規則に従えばそれが全て「正義」といえるのか。それを問う作品だろう。
    法律や規則を守ることは当然のことであるし、違法なことをすれば罰せられる。しかし時としてそれは融通の利く範囲で運用されることがあってもいいのではないか。実際私達はそのような融通性をもって社会生活を送っている。
    一方、なにも考えずに規則や法律を守っていくことで生活していくことは楽というえば楽といえるのかもしれない。自分の意志判断をせず、いわれた規則を守っていればある意味快適な生活が送れるのかもしれない。しかしその度が過ぎると、人情も愛情もなく人ととの関わりがぎくしゃくしたものになることがこの小説で表現されている。
    その法律遵守の登場人物は実際にはこの世にはなかなかいないであろうが、もしかしたら社会生活を送る上で周りとのコミュニケーションをうまくとれない人の中に、このような人物が存在しそうだと思わせる。
    サスペンスとしてもストーリーは「ありえない」と思いながらも先をどんどん読みたくなる展開で、久々に時間を忘れて最後まで一気に読んでしまった作品だ。

  • 毎回このパターンなの?そこは残念だけどキャラは良い

  • なんかイヤーな気分にしかならなかった。
    範子がロボット?過ぎて怖くもなかったし。

    最後のオチはそっちか~って感じ。

  • 4人の女たちに届いた『思い出の会』への招待状。
    差出人は、5年前に殺したはずのあの女――。
    正義のモンスター。
    あんな女、本当は大嫌いだった。
    範子はいつでも礼儀正しく、一つの間違いも犯さず、また決して罪を許さない。
    なにより正義を愛していた。
    和樹は、痴漢から助けてもらった。
    由美子は、働かない夫を説得してもらった。
    理穂は、無実の罪を証明してもらった。
    麗香は、ピンチを救われチャンスを手にした。
    彼女たちは大いに感謝し、そして、のちに範子を殺した。
    しかし、死んだはずの範子から招待されたパーティで、四人が見たものとは――?
    (アマゾンより引用)

    はぁ…面白かった( ´ー`)
    イヤミスなんだけど、ハマる。
    秋吉さんの本を最初に読んだのは、「暗黒少女」だった。
    たまらなく面白かった。
    一番好きな作家さんは、青崎有吾さんだけど、彼を凌ぐ勢いで秋吉さんの作品も大好きになってる。
    ハッピーエンドでも、イヤミスでも秋吉さんの書く物語には惹きこまれるものがある(*^ω^*)

  • 確かに範子のような人が身近にいたら嫌だと感じてしまう。言っていることは正論であり、役に立つこともあるのだから、助けられるのもあるだろう。正義至上主義な部分があり、それに嫌気が差したがゆえに殺めてしまい、範子の親友4人が範子の娘と出会った時も、範子のことを内心嫌いで、苦しめられていたという気持ちに共通点があり、娘と親友側の気持ちに同情してしまう部分もある。最後に拘置所での会話の娘の一言に凍りついてしまった。やはり母娘は似るのだろうと。正義と何か、正義は正解なのか、答えは簡単に見つからないものだと感じた。

  • 高校時代の仲良しグループだった女性5人は成人後に同窓会を経て、定期的に食事会を行うようになる。
    ところが、食事会の後のドライブで4人の女性が1人の女性を殺してしまう。
    殺されたのは『絶対正義』の信念の下、『完璧な正論を実行する事が生き甲斐であり、その結果、誰が破滅しようが一切構わない』という女性だった。

    『融通の聞かない正論や正義の危うさ』を、真正面から描いた恐怖のサスペンス作品。


    以上、そんな作品です。
    『絶対正義』女性は常に正しさを実行する機会を伺っており、周囲の人間は何らかのトラブルが起きた際にすぐ正義を以て解決してくれる『絶対正義』女性を信頼してしまいますが、
    彼女にとってあらゆる他者は、知人でも友人でも家族でもなく、単に正義を実行する機会の提供者であり、簡単に友人たちの敵にもなったりします。

    そんな身近な恐怖に満ちていて、物凄く恐ろしい作品でした。
    ホラーでもサスペンスでも、非現実要素があるからこそ恐怖を楽しめるのであり、
    その点この作品は、誰もがこういう人間と関わってしまった場合、トラブルに苦しむ現実性が高く、怖さに関してはトップクラスの作品です(>_<)
    なので、楽しめる怖さではなかった分、星5ではないものの、いつか読み返したい作品ではあります。

    恐ろしさに震える『絶対正義』
    恐怖を堪能したい場合にオススメです(^-^*)/

  • ああ、息苦しい。法的に正しいという確信があることの、なんと強いことか。この人にゆとり、遊びはあるんですかね。自分が関わる人すべてにこのように対応してるんでしょうね。タフだな。

  • この作家さんどんどん売れていくだろうな。湊かなえみたいに。面白くて、2時間くらいで読了。こんな友人いたら本当に嫌だ。

  • 正義。それも法律を基準とした正義を守るのが快楽という女性を描いている。法律を守るのを生きがいとする女性が側にいた場合、どれだけ迷惑なことが起こるかを描いている。ついには殺意を抱くまで迷惑行為を起こすのだが。
    正義を旗印にするとどれだけ恐ろしいか!正義ずらして抗議する人に読んでほしい。

  • さらっと読めそうというだけで手に取ったけれど・・・
    読み進めてゆくうちに謎は謎のままそれを追求したいという欲求よりも不快感が募ってゆく。
    どんでん返しのつもりでもあのラストの設定は不快感の二乗三乗でしかない・・・

  • きゃー!
    こんな人とは絶対すぐ距離あけるな〜。
    にしても表紙絵が下手すぎ。
    こうゆうの、なんなんだろ。

  • こりゃ 殺したくもなるわ
    という気持ちになります

    範子は同級生たちに
    正義を振りかざしたいだけ
    正しい自分に酔っているのです
    まったく情のないこと
    バケモノみたいです

    自分の正義に心酔して
    にやにやしている範子が
    見えるようです・・・

  • 「絶対正義」

    とにかく主人公のタフさに脱帽。
    仕事、子育てをしながら、四人の女性の私生活にグイグイ関わっていき、精神的に極限まで追い詰める。

    範子にとっては、正義を貫くことが快楽。
    快楽の為とはいえ、物凄いタフだなぁ。と思いながら読み進めた。

    範子はとても極端な例だけど、正義を振りかざす人。

    「自分は間違ってない!」
    「これは正しいこと!」

    と振りかざす人は結構、居るもので。。
    少なからず、そういう人にイラっとくることもあったりする。。

    「正義の味方」って、良いイメージだけど、私の中では人道的に優しい。暖かみがある。
    そういうイメージ。
    正義そのものを愛する範子は、人の感情が全く分からないモンスターなので怖い。。

    ちなみに、ウルトラマンは。。
    一般的に「正義の味方」と言われているけど、、それはどうなのかな??と思う。

    いくら怪獣を倒す為とはいえ、闘いながらビルを崩壊し、火災を起こし、少なからずの命を犠牲にしていると思われる。。

    ドラゴンボールみたいに、人が居ない場所に移動するとかの配慮は出来ないものかと。。

    範子の場合は、法律という正義にのっとった行動と思考で、検事になれば、さぞかし有能になるに違いない。。

    間違っても弁護士には向いてません。。
    (;´д`)

  • デビュー作の「暗黒女子」が一番エグかったなあなんて最近の著作を読んで思っていたのですが、いきなりこの作品がトップに立ちました、ってくらいに容赦のない後味の悪さとエグみにあふれていた話でした…。

    絶対正義の塊たる「範子」はかつての同級生たちに殺された、はずだったのに…という始まりから語られる、相当の悪党よりもたちが悪い「範子」の絶対正義の傍若無人ぶりに怖気が立ちます。だから同級生たちのほうに感情移入しますし、それが当然なんですが…、そうオトすか!みたいな結末でもう、しんどさを感じてたまりませんでした…

    ちょっとでもキャラクタに感情移入して読んだら、かなりキツイ話になるのでは、と思います。

    人間は間違いながら生きる生き物だから、それを寛容して関係を育んでいかなくてはいけないのですね。正義はあくまでその指標でしかない、のにな…

  • どんなささやかな悪事も絶対に許さない。正義感と行動力に溢れた範子。彼女はたしかに100%正しい。けれど、大嫌いだった。高校生の時の仲良し5人グループは、大人になって再会するも、範子の正義感に追い詰められていく。そしてついに彼女を手にかけてしまった。遺体は見つからないまま五年が経った頃、一通の招待状が届いた。差出人は高規範子、たしかにあの時殺したはずだった彼女だった。

    読んでる間中息苦しくてしんどかった。正しいこととは言えこんな友人絶対嫌だ。しんどい話だからこそぐいぐい読んでしまった。後味の悪さは抜群。でもこんなDNAもらわなくてすんだことだけはよかったのでは……

  • 秋吉理香子さん…クセになる作家さんです。既刊は全て読みました。
    所謂イヤミスなんですが、湊かなえ作品より痛快です。でもあっけなく淡々と殺人が起こるし…かえって怖い…
    今回は『正義』がテーマですが、正義が絶対という範子の偏重ぶりがハンパなく怖いです。が、モラルにとらわれる部分は理解できなくもない。だから面白いのかな…

  • 正義も度を過ぎれば悪となる。
    しかし、世の中全てのひとが高規範子のように絶対正義を貫き、それが当たり前の社会となれば、一切法を犯さず生きることに息苦しさを感じなくなるのでは?
    ま、そんなことできませんけどw

  • 怖くて気持ち悪い!こんな人がいたらどうしたらいいのか…怖すぎる。
    正しければ何をしてもいいなんて、最近のネット社会みたいだよね。怖いわぁ。

  • 4人の女たちに届いた『思い出の会』への招待状。
    差出人は、5年前に殺したはずのあの女――。
    「絶対正義」を貫く範子、一つの間違いも犯さず、また罪を許さない。
    法が絶対であり情状を認めない。
    ある意味、生きるのに楽(らく)かもしれない。
    正義を振りかざす現代の風潮にも通じるものがある。
    (図書館)

  • 正義という快楽。本書を読みながら連想したのは、ネットなどでよくある「正義を以て徹底的に糾弾する」風潮だ。著者はそれを皮肉っているのかなと感じつつだが、本作の“正義の化身”髙規範子はそれをも越えている。

    法を絶対と恃み、微かな情状も認めない。その執行の前には友情も優しさもなく、而して、当人は恍惚とする。これはかなり強烈なキャラクターだ。

    その狂気に怯えつつ、紡がれていく彼女の4人の女友達の物語を通じて、正義や法の不確かさを露呈しているようにも思えてくる。絶対正義という恐怖は他人事ではないのかもしれない。

  • 範子のキャラクターが「さすがにこんなやついないだろう」(いたらサイコパスとしてもっと恐れられるだろう)と思うような書き方だったために、やや怖さが減じられてしまっていたが、面白かった。オチは平凡でやはりな、と思うような終わり方だったが、あっという間に読み終えてしまった。

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