わたしたちは銀のフォークと薬を手にして

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著者 : 島本理生
  • 幻冬舎 (2017年6月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344031234

わたしたちは銀のフォークと薬を手にしての感想・レビュー・書評

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  • 王様のブランチの特集で取り上げられていて、気になって読んだ1冊。
    主人公・知世が出会った椎名さんは年上でいい人だけど、HIV感染者だった…
    恋人が治らない病気だと知っても、愛する勇気があるのか、問い掛ける作品。奇しくも、3日前には闘病中の小林麻央さんが亡くなった。愛する人が病に冒された時、自分はどうするのか?とても考えさせられる内容だった。
    知世の他にも、友人や妹の目線から描かれた作品もあるが、章ごとに描かれる旅の景色や料理も絶品。
    中でも、自分が気になっていた箱根の星野リゾートや直島など、タイムリー過ぎて、それだけで満足!それにも増して、箱根の星野リゾートで出されるビールがハートランドって言うから、思わずハートランドを飲んでしまった…
    恋愛小説としても、極上。そして、旅小説としても、グルメ小説としても極上の1冊。

  • ワーカーホリックなどと言われている三十歳の知世と、HIVという難病をかかえたバツイチの椎名さん。背負っているものは重いはずなのに、二人の日常が穏やかで本当に普通。おいしいものを食べ、お酒を飲み、旅行に行き、同じ景色を見て、共に生きていく。いいなあ。元妻の佳織さんも素敵な人だった。
    静岡大井川鉄道のSL列車が出てきたのがちょっとうれしい。読後感もよかった。

  • 久しぶりの島本さんの本。
    読んでると こんな感じだったなと懐かしく感じた。
    知世(ちせ)を含めた 周りにいる女性たちの恋愛 仕事 人生の物語。
    知世の芯の強さが 惹きつけられた。
    最後に出てくる夢の話が 素敵な終わり方だった。

  • こんなふうに
    限りある時間を大切に
    葛藤しながら
    美味しいものを食べながら
    共有するのは
    知世の言葉を借りるなら
    漢字じゃなくて
    ひらがなで“こうふく”。
    まさにそうだと思う。

    買ってよかった。

  • 読み始めてすぐ、この作品好きだなって思った。そして幸せな気分のまま読了。ワーカホリック気味の知世が惹かれたのは、バツイチでだいぶ年上の椎名さん。彼から持病があることを告白され、戸惑い、悩み、怖れる。その感情表現が繊細で惹きつけられました。著者があとがきで書いているように誰かと楽しく食事をしたり、旅をすることってハードルが高い。一緒に焼き鳥を食べてビールを呑んで楽しいと思える人、何一つ特別なことなんてない自分と向き合ってくれる人の存在はとても貴重で、丸ごと受け入れて一緒に歩いて行けるって素晴らしいなあ。

  • 本屋さんで見て、手に取って、
    パラパラと読んでみて
    買わねばと思ったのは久しぶりだ。
    これは買って手元に置きたい本だなって。

    島本さんのお話はやっぱり、いいなぁ。
    優しいのに、時々キリキリ痛い。

  • どのキャラクターにも共感できるっていうのは
    描き方がうまいのだろうなー。
    とっても自然で。

    私としては知世目線の妹は
    そうとう嫌なやつかと思ったけど
    千夏目線で読むと
    なんだか一番共感できてしまった、不思議。

    親からも、世間の目からも
    自由に飛び立つ彼女たちに
    憧れのため息がでた。

  • よかったー。この本。今まで読んできた島本理生さんの作品のなかで一番好き・・かも。
    今までの島本理生さんとはちょっと違う感じがしました。
    色々考えさせられるところや、どきっとした言葉もありました。人から見たらうまくいってそうな人でも悩むことや不安を抱えていて、どんな道を選んでもとにかく自分の選んだ道で必死にやるしかないんだなと思いました。

  • 椎名さん素敵。

  • 結婚・出産の呪縛や仕事での評価、成り行きの恋愛とか、30代という不安定な立ち位置の女性たちが抱えるもどかしさ、そして孤独と一体の自由と可能性が、透明度高めな文章で綴られた作品。30歳の今の私だから痛いくらいに響いた。
    この本を読むと、星野リゾート箱根と直島と石垣島に行きたくなるし、ちょっといい店に食事に出かけたくなる。

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